Lecture14:LEDの明るさの単位「ルーメン」とは?

 新しい照明器具は、LED電球や蛍光灯などの省エネランプに、ほとんど変わりつつあります。

 ここで、買い換えや取り替えの時の豆知識を少しばかり。


 【光源からの光の量=ルーメン(光束こうそくの単位)】

 光源、ランプから放射される光の量は、全光束ルーメン(lm)値で表され、明るさの目安として参考にします。

 ルーメン値が大きいほど明るいのです。

 昔からの電球と最新のLED電球だと、電力(ワット数)が同じでも明るさが全然ちがうことがありますよね。いま照明器具を選ぶ際には、ワットよりも「ルーメン」を基準にして光の強さをイメージすると良いです。


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一般白熱電球 ⇒ ルーメン(値)

   20W  ⇒  170lm

   30W  ⇒  325lm

   40W  ⇒  485lm

   50W  ⇒  640lm

   60W  ⇒  810lm

   80W  ⇒   1160lm

   100W  ⇒  1520lm

          

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  小型電球 ⇒ ルーメン(値)

   25W  ⇒  230lm

   40W  ⇒  440lm

   50W  ⇒  600lm

   60W  ⇒  760lm

   75W  ⇒  1000lm

   100W  ⇒  1430lm

       

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【1平方メートルあたりの照度=ルクス】

 照明に照らされる場所や部屋の明るさは「照度」と呼ばれ、「ルクス(lx)」あるいは「ルーメン毎平方メートル(lm/㎡)」という単位で表現されます。ちなみにこの2つは同じもの。その考え方は以下の通りです。


『1平方メートルの広さに対して1ルクスの照度を確保したい場合、1ルーメンの光源が必要となる』


 つまり、明るくしたい場所が広くなるほど、光源のルーメンを大きくするか、複数の光源を用意する必要が生じるといわけです。


 ちなみに太陽光の日平均は32,000ルクス〜100,000ルクス。

 労働基準法で定められたオフィスの照度は750〜1,500ルクス。

 また学校のコンピュータ教室などは、500~1,000ルクスとするよう、文部科学省のガイドラインで決められています。



【「ルーメン パー ワット(lm/W)」=光量を消費電力で割った値】

「消費電力が低くても明るい」これを「ランプ効率」と言い、単位はルーメンパーワット(lm/W)で表します。


  ランプ効率(lm/W)=明かりの総量である全光束(lm) ÷ 消費電力(W)


 1ワット(W)当たりで得られる光の量を指し、数値が大きいほうがより効率がよい、つまり、省エネということになります。


 購入を検討する場合、電気代の削減だけでなく、明るさが維持できるかという点も比較し、最後は「ランプ効率」を見て省エネ商品の選択をする事をオススメ致します。


 LED照明器具やランプの中には、全方向が明るいタイプと下方向が明るいタイプがあります。下方向が明るいタイプでは、照明の直下は明るく感じられても、部屋全体では以前より暗く感じることが考えられます。「光が広がるタイプ」あるいは「全方向」「広配光」「下方向」などと表記してある製品も多いので、部屋の大きさや使用目的など、求めるタイプのものは、どれなのかということも視野に入れてお選び下さい。


 

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