第5話 検証3:文字数はランキングに影響している?
前回、「ランキングには評価人数が重要である」との主張をいたしましたが、ざっとランキングを眺めているだけでも、いくつもの例外が見受けられます。
したがって、評価人数の他にもランキングに影響を及ぼす要素が存在するのは明らかでございます。
そこで今回は、ランキングの中から「評価人数の法則」(便宜上こう呼びます)に従わないものを抽出し、どのような共通点があるかについて調査したいと思います。(抽出したデータには*印を付けております)
まずはこちらのデータ(前回と同じ)をご覧ください。
なお、以下の作品群の文字数(話数)の平均は 38352字(9.98話)。
標準偏差は 42293字(9.71話)です。
(上からランキングの高い順に)
週間評価点 週間評価人数 文字数(話数)
19 7
15 5 * 113989(20)
9 7
9 4 * 2324(2)
13 6
13 6
12 6
10 4 * 10950(3)
9 3 * 5909(2)
12 4
8 5 * 99980(30)
7 4
6 3 * 44186(9)
9 4
4 3
6 2 * 5455(1)
9 3 * 24791(7)
6 2
6 2
5 2
6 2
4 2
4 3 * 5764(7)
5 2
7 4 * 6708(1)
4 2
4 2
5 2
5 2
3 2
2 2
6 2
3 2
3 1
3 1
2 1
3 1
3 1
1 1
3 1
上記のデータを見ていると、このように「評価人数の法則」に従わない作品の多くが、文字数の平均値よりもかなり少ない結果となっていることが伺えます。
データ全体の分散が大きく、偏差値で議論することは難しいですが、それでもこの結果は「文字数が少ないことが何らかの形でランキングの不確定要素になっている」ことを示しているのではないかと愚考します。
ただ、調査したデータの量があまりに少ないため、信用度は若干低いです。偶然の可能性も否定できません。
また、ここで注意すべきなのは、文字数が少ないことがランキングで「有利に」働いているわけではないということです。データを見れば、週間評価人数に対して高いランキングを得ているものもあれば、その逆もございます。
個人的には、文字数が直接ランキングに関わっているわけではないにせよ、何らかの形で(例えば総文字数の影響を受けやすい「読破率」など)影響を及ぼしている可能性は高いと考えております。
次回からは、その辺りについてより詳しく考察していきたいと思います。
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