カクヨムのランキングシステムについて考察してみる

第3話 検証１：ランキングに評価平均点は関係ない

まずは、ランキングと週間評価平均点との関係について調査、および考察したいと思います。

とその前に。

結果を掲載するに先立ちまして、まずは調査方法の方から説明させていただきます。

前提として、カクヨムのランキングシステムは「週間」のデータを基にしております。（公式のお知らせ参照）

よって、調査日の一週間前から評価された「☆」の数のみを週間評価点としてカウントし、それについて調べることが困難な作品（一週間前の時点で既に多数の☆を獲得している作品）については、調査対象から外させていただきました。

そして、上記の条件を満たす作品を、任意のジャンル（今回はファンタジー）からランダムに40作品ほど抽出し、横軸にランキング、縦軸に週間評価平均点をとって、散布図にしてまとめてみました。

すると、なんともまぁ、面白い結果が見られました。

画像を貼り付けることができないため、口頭でのご説明となるのですが、ものの見事にバラつきました。えぇ、そうです。何の方向性も見られません。

一応、数値でも提示しておきますと、次のようになりました。

（上から順にランキングの高い作品を並べております）

2.71

3.00

1.29

2.25

2.17

2.17

2.00

2.50

3.00

3.00

1.60

1.75

2.00

2.25

1.33

3.00

3.00

3.00

3.00

2.50

3.00

2.00

1.33

2.50

1.75

2.00

2.00

2.50

2.50

1.50

1.00

3.00

1.50

3.00

3.00

2.00

3.00

3.00

1.00

3.00

以上から、わたくしは「ランキングと週間評価平均点の間には全く相関がない」と考えます。

さて、余談ではありますが、そもそも読者が「☆」をつける基準というものは、その個人個人によって、随分と異なるものでございます。

したがって評価平均というものは、少なくともWEB小説という場においては、面白さの指標としてあまりアテにならないのかもしれません。