第21話 一目惚れとは五感的反応
人はなぜ一目惚れするのか?
実を言えばよくわからない。
私自身で言えば一目惚れをしたことがない。
始めて出会っていいなと感じる人はいくらでもいるが、それで惚れ込んでしまうということがない。
でも、世の中には一目惚れは結構溢れているようでもある。
それがありふれたものだとすれば、なぜ生じるのかを考えてみたくなる。
まず考えられるのは、自分が理想的だと思っているいくつかの条件を備えていることが、出会った瞬間に理解できた場合。
出会う前から考えていた条件をいきなりクリアするのであるから、始めて出会ったときに好きになる気持ちもわからなくはない。
ただし、初めての出会いでその相手の全てが理解できるはずもない。
だとすれば、容姿や声、仕草、表面的な態度、など、視覚や聴覚、あるいは嗅覚など、五感で好みを評価する場合にはその可能性が高いように思える。
一方で、五感では感じ取れない相手の要素としては、性格、考え方、より深い意味での人との接し方などは、おそらく初見ではわからない。ここに恋愛の大きな評価要素を置く人は、一目惚れしがたいと言うことになる。
ただ、人とは不思議なもので深い部分はわからないのであるが、表面的な態度からそれを類推する。それ故に、性格なども「おそらくこうであろう。。。」という判断を下すことになる。
その妄想を行うに値すると評価していればの話ではあるが。。
五感の働きを重視する人を、感覚的と評することも多い。
与えられた条件を最大限活用すると言えば良い評価であるが、評価要素が不足していても判断してしまうという意味では拙速である。
その人の好みが、五感で判断できる部分に重きを置いていれば、一目惚れをするに値するだけの美点を発見するのは一瞬であろう。だから、即座にも恋が出来る。
それ以外の部位に重きを置いていれば、、、、おそらく一目惚れは難しい。
それが成功するためには、十分な妄想を持って表面から内面を想像するという勇気が必要だ。
しかし、男性よりも女性の方が感覚的だと思うのだが、男性の方が一目惚れしやすいというのはある意味大変興味深い。
女性は、感覚的に受け止めてもそれをじっくりと確認(納得)する作業をするのかもしれない。それは、よりよい子孫を残すためのある意味本能的な行動。
一方の男性は、あまりにも都合の良い妄想に浸りながら容易に惚れてしまう。その妄想は、視覚的情報で十分なのだろう。
「男性は五感で受け止め心で理解する。女性は心で受け止め五感で確認する。」
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