第20話 ポニーテール症候群
一般的に、髪型としてのポニーテールを好む男性が多いという。
私も女性の好きな髪型ではポニーテールが最初に来る。
単に多様な好みの一ジャンルかと思っていたが、想定以上にポニーテール好きは多いようだ。
もちろん、ツインテール好きでも、ロングが好きでも、ショートでも、あるいは様々な髪形のいずれであろうが、構わない。それは個人的な好みの問題なのだから。
ただ、ここではポニーテール好きの一人として、それを語らせてほしい。
では、なぜポニーテールは比較的多くの男性を惹きつけるのであろうか?
ある記事内ではなぜに答える部分が、
「無防備」というのと「ほどいた後を想像」
の2つしか例示されていない。その他は、どんなポニーテールが好きか示されているのであって、予想以上に理由を追及するのが難しいらしい。
だから、今回は独断と偏見によりその理由を考えてみたいと思う。
私がポニーテールに惹かれる部分としては、以下の二つがある。
1)比較的無造作にまとめられた髪
・・・あまりきっちりとしすぎているものは魅力が落ちる。上記の無防備という意見とは少し違う気もするが、似ていると言えなくもない。過度に完璧を期していない、、、しかし、明らかに自らの手による手が加えられている。
化粧と似ているのかもしれないのだが、なるべく過度の手は加えられず、、、しかし、手を抜きすぎているわけではない。。。というイメージにあるのではないかと思う。
あくまでイメージが優先されるので、ポニーテールの髪型を作り上げる上でいろいろと狙い、手間をかけているかどうはは関係ない。自然な雰囲気を感じられるかどうかが重要である。
実際には、髪型を作り上げる上でプロの美容師の力を借りて素敵なカットを行って貰うというのも当然おしゃれに気にしているわけではあるのだが、その髪をまとめるというほんのわずかの行為が男性に何かを想像させるのであろう。
そこには、男性側の想像をかき立てるものがある。
あくまで女性自身が自らの髪をまとめているというのが重要ではないだろうか?
だから、完璧な髪のまとめ方では逆効果になる。
ちなみに、一部のマニアにはツインテールの方が良いらしいが、私は個人的にはそこに惹かれるものは少ない。
2)うなじなど首筋がよく見える。
・・・これは、女性側にとっては比較的理解しがたい理由のようだ。
男性は、女性のうなじに性的な魅力を感じるケースが多い。それは、歌謡曲の歌詞の中にもうなじという言葉が性的魅力を示す言葉としてよく現れることからもわかりやすい。
髪をかき上げることで、その部分が露わになるということが男性を惹きつけている。
ここにはいくつかの疑問もある。
そもそも男性はうなじそのものに惹かれるのか、それとも普段隠されている部位が現れるという現象に対して惹かれるのか?
私は、その両方が原因ではないかと思っている。
首筋とは、比較的神経が敏感な部位であり、そのことが女性の性的魅了に関係しているのであろう。あるいは、鼓動が他者に感じられやすい部位でもあるので、それが生命そのものに触れている感覚を呼び起こすという考え方もありそうなのだが、女性が男性のうなじに魅力を感じるという意見は男性が女性のそれに感じる場合と比較してかなり少ないようにも思う。
しかし、男性側の征服欲を満足させる部位だとも言えるので、一概にその可能性がないと言い切れない。
ただ、江戸時代などの日本髪ではうなじは現れている。当時から、男性のうなじに対する執着はあったように記憶しているので、普段は隠れているからという意見の方は、ちょっと迫力に欠けるようにも感じている。でも、私自身にとってはそれも要素の一つだと感じられているのは事実である。
どちらにしても、うなじを含む首筋の後ろ側は女性が思う以上に男性にとっては性的な魅力が大きいのであろう。
そういえば、ドラキュラが噛みつく首筋もその近くである。ドラキュラという物語の恐怖は、そこに性的な意味が込められていると考えても不思議ではない。
他の意見として、男性は揺れるものに本能的に興味を抱くという意見もあるようだ。これの審議は定かではないが、笑い飛ばせるほど否定できるとは思えない。
ここまでの検証は単純に理屈をこね回してみたに過ぎないのであるが、それでもあくまで比較論ではあるものの男性はポニーテールが好きなようである。
ただし、ポニーテールが絶対な訳ではもちろんない。あくまでいくつかある髪型の内でやや人気が高いというレベルであろう。やはり、それぞれの人には似合う髪型があるのだから、それが最も重要なことである。
「髪型はもっとも容易でドラスティックな装飾である。」
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