第3話 胸板美人とトーク

俺は今、世界樹の中のある個室に居た。


「それで、佐々木凛さんはこの世界の住人じゃないんですね?」


エリスが尋ねてきた。さっきとは違ってメガネを掛けていて、お姉さん風でそれがまた良い雰囲気を醸し出している。


「……ちゃんと聞いていますか?」


「え?あ、ああ聞いてるよ。て言うより下の名前だけで良いよ。」


「じゃあ、私にもエリスで良いですよ。」


エリスが笑顔で言ってきた。これはこれでまた良い。あともう少し胸があれば…とか考えてたらまた怒られるな。

俺は気を取り直して


「で、俺はこっちに来たばっかりで何にも知らないんだけど、もし良ければこの世界のこと教えてくれない?」


「はい、いいですよ。」



それから3日ほど掛けてこの世界のことについて教えて貰った。この世界では大陸が4つあり、それぞれの大陸に国が一つある。この大樹の国と他に大きな国が3つあり、砂漠の国、氷河の国、深海の国があるらしい。また、それぞれの国の象徴には恩恵が与えられており、大樹の国の世界樹では、復活の恩恵が与えられている。誰でも復活できる訳ではないが、よっぽど悪いことをしていない限り世界樹の恩恵で生き返れるそうだ。種族については、獣人と人間とエルフの3種類らしい。しかし、この世界には裏があってそこには魔神族達が住む暗黒樹の国があるらしいが……。 言語については、日本語と殆ど変わらなかったのですぐに慣れることができた。 で、異世界と言えば魔法などを使って戦ったりするのかと思っていたが、種族達が直接は戦わず、この世界に生息する魔物を使って戦うらしい。ちなみにこの三日間にエリスと雑談したり、世界樹の下にある街に散歩に出かけたりとまあまあ楽しい日を過ごした。 夜中などは特に楽しかった。話をする予定で呼び出して、エリスのパジャマ姿を見る。これほどの至福はない。


「またえっちい目で見てますね?」


最近はエリスも俺のエロに対してセンサーがついたらしい。まあ、仕方ない。あんな綺麗なエリスが絹のローブみたいなのを着ているのだから。鎖骨が大胆にさらけ出され、ローブの裾が揺れる度に、太もものその先が見えそうで見えない。最高のチラリズムを演出していた。


「もうだめですね。腐ってますね、頭が。」


「何を言っている。俺は楽園を追い求めているだけだ。」


「そんな考え方からして地獄行き決定ですね。すぐにでもゾンビになればいいんです。」


「ゾンビになったら死なないから何度でもエリスの太ももの先のエデ…「えいっ!」ブフォウッ!」などと吹っ飛ばされて、世界樹の上から落ちそうになったのもある。あのときはマジで怖かったが、下からエリスのパンツが見えたので良しとしよう。脳内メモリーに保存しました。


などなどのラブラブ?シチュエーションもあり、疲労が残るハードスケジュールをこなしていった。


「あー疲れた。」


4日目はこの世界の作法を受けてから特別に与えられていた個室でくつろいでるとノックの音がした。


「はーい。」


ドアを開けてみると見たことのない人が立っていた。

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