The Connection-H&H-
4月24日(木)-Another Eyes-
The Connection-H&H-
悠介が別の高校の女の子を抱きしめ合っているのがはっきりと見える。
あの女の子も悠介のことが好きらしいけど、先に好きになったのは絶対にあたし。あたしの方が悠介のことをたくさん好きだって想ってる。
それなのに、どうして悠介はあの子のところに行っちゃうの?
あの子を見て惹かれるものがあったの?
それって、あたしからは感じられないものなの?
悠介を幸せにできるのはあたししかいないの。だって、あたしが誰よりも悠介のことが好きだし、愛してるもん。
なのに、どうして。
どうして、あの子の彼氏になっちゃうの!
確かに、あの子は可愛い顔だと思うよ。笑ったときの顔だって、頬を赤くして悠介のことを見ているときの顔だって可愛いけれど。そんなところに悠介が惚れたのかもしれないけれど……。
それでも、悠介には私が一番いいの!
欲しいよ。悠介がほしいよ。
悠介があの子と一緒にいるのを見ると毎日辛い。胸が締め付けられちゃう。
どうすれば、悠介をあたしの彼氏にできるんだろう。
でも、こんな状況なのに好きだって告白しても絶対に断られるに決まってる。そのくらいのことはさすが分かるよ。
正面からぶつかってもダメそうなら、それ以外の方法を考えるしかない。
そういえば、あの子って鏡原駅で降りるなぁ。それに、あの制服って天羽女子高校のものだよね。
「……そっか、そうすればいいんだ」
いいこと思いついちゃった。だからか、思わず笑い声が漏れてしまう。これなら上手くいく。最高の方法じゃない。
悠介、待っててね。あたしが絶対にあなたを幸せにするから。
The Connection-H&H- おわり
恋人編に続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます