誓いの言葉


空を裂き

雲を突き抜け

天に向かいて

飛び立った


幾年休みなく

其処を目指して

胸に秘めるは

幼き頃

空虚なキャンパスの端に

描いた小さな夢言葉


いつの日か

叶えんと

奥底にしまわれた物語


折れた翼と

失った羽根

腕の中に抱えて

不条理な世の中に

涙したこともあった


雨風受けて

雪を被りて

それでも止まず

雷、下り

霧は惑わせ

地上に落ちた者は

決して少なくはない


手を伸ばさずとも

届く場所は

唯一もないのだと


思い知らされ

打ちひしがれ

立つことをも忘れてしまった


もう一度、

もう一度だけ

立ち上がる力を

空へ向かう翼を

此処に

僕に

与えてくれるなら


自らを

戒めていた鎖を解き放ち

面を上げて

今此処で見上げ

手を伸ばし

再びの飛翔を誓って


どんな雨雲をも切り裂いて

一滴の水をも垂らさずに

虹を架け

斜光を射させ

晴らすことを

一片の光を


――そしていつかは青空に


今此処に

この場所で

自分の言葉で

話そう


この夢物語を


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