私は本屋の店員です2


あれ、19時には毎日投稿しようと思っていたけどもうこんな時間。


まあ、いいか。

好きな時に、好きなように書くのがエッセイだもん。




とまあ、こんばんは。濱太郎です。

タイトルの通り今日は本屋さんです。


本屋さんといってもは私が働くのは某大手古本チェーン店です。

なので、この引っ越しシーズンはかなり売りに来る方が多いです。


わざわざ重い箱をこんなにお持ち頂きありがとうございます。

とは建前だけでなくそう思います。だって、売ってくれなきゃ潰れますし。


ふざけんなよ、一気に持ってきすぎじゃね。

面倒くさがらずにもう少し分けて持ってきてくれよ。

後、もうちょい質の良いやつ持ってきてくれなきゃ……



なんてことは、ちょっとしか思ってません。

本当にうれしく思ってますよ?



さて、そんな中で昨日、お母さんと息子さん二人が箱を6箱ほど持ってきました。

ひとつひとつめちゃくちゃでかい段ボール箱で……


「ちょっと重いですよ」


と、長男であろう息子さんが言ってくれます。

よく礼儀の行き届いた息子さんですこと。

まあ、こちらも百戦錬磨のプロ(言いたいだけ

ですから「大丈夫ですよ~」と箱に手をかける。


すると、箱の大きさに対してそんなに重くない。

中を開けてみると、箱の半分くらいまでしか本が入ってませんでした。


査定に3、40分ほどかかる旨を伝えると

店内ではなくどこか買い物してから戻ってくるとのこと。

さあ、気合入れて頑張りますか、とふんどしをしめて査定にかかります。


引っ越しシーズンもありますが、同時に受験シーズンが終わったこともあり

中身は小学生から中学生の終わりまでの参考書がほとんどを占めてます。

他は、お母さんものなのか、ヨガやストレッチなど美容系の雑誌。

後は、古武術、カポエイラなどの格闘技系の雑誌。さっきの長男かな?


そして、後は

『召喚士』

『近接武器』

『神々がよくわかる本』

『魔術師のすべて』

他、似たようなタイトル数冊。


おや。


おやおや。


おやおやおやおやおやおやおやおや。


これは、もしや……『卒業』されたのですね。ええきっとそうに違いない。

これは、これから高校生になる長男君のものでしょう。そうだそうだ。

うん、そう言われてみれば、なんだか感じたことのあるオーラを発していた気がする(嘘です


とにもかくにも卒業おめでとうございます。

でも、あとあと懐かしみながら、ぶり返すこともあるので注意してください。

今の私はファンタジーの小説を書くので設定資料として堂々と、むしろどや顔で買うことがありますが。

これを長男君は一体どんな心境で買ってたのでしょう。またこれを売ってしまう気持ちはいかなるものなのか。

「けっ、こんなオタクの読むような本もういらねーよ、俺、高校生だぜ?」

とかなんとか言いながらちょっぴりさみしいに決まってます。

大丈夫だよ。大人になってから他人の眼を気にせず買える日がくるからさ!





そのあと、再び来店されて、清算するのは他の店員さんがやってくれました。


え、私ですか?


もちのろん。


しっかりと少し離れた所に突っ立って、生暖かい眼で長男君の未来に祝福してましたよ。色々と悪いニュースが飛び交う最近の世の中ですが、清く正しく人生を謳歌してほしいものですね。







そういえば『中二病』って『伊集院光』があるラジオ番組で話したのが語源らしいですよ。まあ、意味は当時のものと変わっているようですが。 

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