―商業の街 ウィンリーブス―

 ゴブリンとの戦いの後は魔物との遭遇は無く、程なくして一行はウィンリーブスに到着した。

 そのころには、先ほど感じた思いはどこかに消えていた。

 フロルが言っていたように、大きな町だ。ほとんどの建物が石造りになっていて、食材屋、宿屋、鍛冶屋など、様々な店があり、行き交う人の数も多い。見回してみると人々の恰好は実に様々だ。兜や鎧を身に着けて堂々とした雰囲気の騎士然とした男を見つけたと思えば、僕の世界にもいるような普通のオバチャンも見つけた。

 「ここにはいろんな人が来るんだね」

 「ここは周りに険しい山とかもないからな、行き来しやすいんだよ」

 町の真ん中辺りに大きな時計台が立っているのが見えた。時間の概念は僕の世界と同じみたいだ。時計にはⅠからⅩⅡまでの数字が記されており、針が右回りに回っていた。今は十四時ちょっと前のようだ。

 フロルはそれを指さして、

 「十五時まで自由行動にしようぜ。俺は雑貨屋で地図を探すからさ。シュウは町の見物でもしてろよ」

 と提案した。

 僕はこの街を少し歩いてみたかったので、フロルの提案に乗った。

 「わかった十二時までだね」

 「時計台に集合な~」

 フロルは駆け出して行った。

 さて、僕はこれからどこに行こうかな。とは言っても……お金がない。お金が無いからには何も買えないしなあ……。

 すると、ポポが囁いた。

 《――シュウさん、質屋へ行ってみてはどうでしょうか?》

 「質屋? 売り物になるようなものなんて持ってないよ」

 《――隠さなくても結構です。私、シュウさんがきれいな宝石を持ってるのを見ましたから》

 「宝石? そんなの持ってるわけないよ」

 《――いえ、持ってます。ポケットの中に入れてましたよ》

 ポポにそう言われてポケットの中を探ってみる。……やっぱりアメしかないや……。

 《――それですよ! その、きれいな丸いの》

 「……もしかして……このアメのこと?」

 《――はい。質屋に行けば高く換金してくれますよ。きっと》

 ただのアメが……まさか。しかし、ポポの目からは真剣なものが感じ取れた。

 「……分かった。行ってみるよ。それで、質屋ってどの辺だろう?」

 すると、ポポが飛び立ち、少しすると、また僕の肩に戻ってきた。

 《――さっき、両手で荷物を抱えて店に入った人を見かけました。きっと質屋です。案内しますので付いていてください》

 こういう時、飛べるっていいなあと思う。僕は宝くじを買うような気持ちで質屋に向かった。

 店内は薄暗かった。所狭しと商品が置いてある。骨董品と思われる怪しい壺や、古びた本だけでなく、武器の類も置いてある。カウンターでは店主と思われる、もっさりとひげを蓄えた恰幅の良い男が客と話していた。

 話が終わると、客は面白くないような面持ちで店を出て行った。商談がうまくいかなかったのだろう。

 店主と思われる男は僕をちらと見ると、

 「おや、お客はんうちの店は初めてやろか?」

 「あ、はい」

 「そないやったか。申し遅れました。わい、ここで店主やらしてもろてるショーと申します」

 「ショーさんですか……どうも」

 「うちの店はおっさんが多いのでこないに若いお客さんは珍しいんや。今日は買い取りの依頼でっか?」

 「はい、えっと……これです」

 僕は独特の口調でしゃべる店主にポケットからアメを取り出して渡した。

 「これは……宝石やろか? わい、こないな宝石見たのは生まれて初めてや。お客さん旅人でっか? えらいもの持ってるわぁ~」

 「……そんなにすごいものなんですか?」

 「それはそうや。わいはおのれの商売に誇りいうもんを持っとるので、嘘は言いまへん。正直に言わせてもろて、百万ルルはくだらへんと思うで」

 ルルとはこの世界でのお金の単位だろうか? 百万という数字は僕でも相当高額であろうと思われる数字だ。ただのアメにそんな価値があるなんて僕は思ってもみなかった。

 「……それで、これは買い取らせてもろてよろしいでっしゃろか?」

 「はい。お願いします」

 「おおきに、では、はい百万ルル」

 店主から渡された袋には大量の金貨が詰まっていた。これがこの世界の通貨らしい。お金が手に入ったのはよかったが、これは……重い。重すぎる。持って歩くには非常に不便だ。僕の気持ちを察してか、ポポが囁く。

 《――やっぱりあの宝石の価値はすごかったみたいですね。あの店主さんは自分の仕事に誇りを持っておられます。私は目を見てそう思いました。嘘はついてないでしょう。その大きな袋は、私が何とかしますから安心してください》

 この重い袋を担ぎ続けなくてよくて少しホッとする。

 「ショーさんありがとうございます」

 「いやいや。ついでに何か買っていかれまっか? サービスしまっせ」

 「じゃあ……何か着る物ないですか?」

 「服でっか? 探してきよるさかいに、少々お待ちおくんなはれ」

 そういって、ショーは店の奥に消えた。かと思うとすぐに戻ってきた。

 「こんなのはどうや?」

 ショーが持ってきたのは、琥珀色の長袖に緑色の丈の長いコート、そして黒いズボンだ。コートの胸の辺りには海を思わせるような青いブローチが輝いている。

 「なかなかやろ?」

 「いくら位ですか?」

 「五十万ルルや」

 僕は耳を疑った。五十万ルルだって? 高すぎる! ここで、所持金の半分を失うわけにはいかない。

 「すいません、買うのはあきらめます」

 「お客さんちょい待ち、サービスするいうたやろ。その服と交換ならただでくれてやる」

 ショーは僕の服を指さして言った。

 「えっ? いいんですか?」

 「お客さんは底の知れん旅人と見える。さっきの宝石といい、只ものじゃああらへん。その服もさぞかし貴重なものに違いないんや」

 ……確かにここでは貴重なものなのかもしれない。が、僕を釈然としないものを感じていた。

 「分かりました。じゃあそれください」

 「おおきに!」

 僕は店の奥を借りて、もらった服に着替えた。意外なほどしっくりくる。いい服だ。

 ショーは暖かな笑顔で僕を見送ってくれた。しかし、百万という大金をあっさり用意できるなんて、見た目ではあなどれない男だ。

 「……いやあ驚いたわ。お告げの通りになるなんて――」

 店主が何か囁いたような気がした。



 《――では、その袋を何とかしましょうか。人目に付くと面倒なのであそこの路地の裏に行きましょう》

 「頼むよポポ。もう僕の腕が限界だよ~」

 路地の裏はたくさんの人が行き交っている通りとは打って変わって、人影が見当たらなかった。

 ポポがブツブツと言い始めると、僕の持っていた袋が光っていく。やがて、光が消えると、小さくなった袋がそこにあった。

 《――ふう。終わりました》

 袋を手に持ってみると、すごく軽い。袋はポケットにすっぽり入ってしまうような大きさになっていた。しかし、これでは中に入ってる金貨も小さくなって、使い物にならないのではないか? そう思って、僕は金貨を一枚指でつまんで取り出してみた。金貨は袋から取り出した瞬間に、元の五百円玉位の大きさになった。

 「えっ? これどうなってんの?」

 《――袋に細工をしたんですよ。袋から取り出すとお金は元の大きさに戻りますから安心してください》

 なるほど、さっきまでの重たい袋は言うなれば魔法の財布になったというわけか。やっぱり便利だなあ……魔法。そういえば、平原でゴブリンと戦ったとき、ポポはどうして魔法が使えなかったんだろう?

 「ねえ、ポポ」

 《――はい、何でしょう?》

 「ポポはさっき、どうして魔法を使えなかったの?」

 《――それは…………》

 「ポポにも分からないんだ……」

 《――いえ、そもそも私、あの火が出る魔法を見たの、あの時が初めてなんです》

 「あの時って……山賊に襲われた時?」

 《――はい。あの時はもう絶体絶命で、気が付いたらシュウさんの手から火球が……》

 「え? ってことはあれはポポの魔法じゃないの?」

 《――ゴブリンと戦った時も試してみましたが私にはやはり……》

 ポポでないのなら、まさか……僕が? もちろん僕は魔法の使い方なんて知らない。この世界に来て初めて知ったくらいだ。あの場に僕とポポ以外に他の誰かいたのか……? フロル? いや違う……彼は魔法なんて聞いたこともないって言ってたし、僕は彼が嘘をついているとは思えなかった。もしも、あの場に誰かがいたとして、目的は何だったんだ? 分からないことだらけだ。僕は疑問をいったん胸の中にしまっておくことにした。時計台を見るとまもなく十二時だ。時計台に集合だったな……。

 時計台に着くと、フロルが近くのベンチに座っていた。

 「お前、肩にポポがいるってことはシュウか? どうしたその恰好?」

 「ああ、これ。質屋に行ってもらってきたんだよ」

 「……盗んだのか?」

 「違うよ! 着てたやつと交換してもらったんだ。お金も今百万ルルあるよ」

 「百万ルルだってぇ! そんな大金どこに?」

「ポポに頼んで楽に持ち運べるような状態にしてもらったんだ。ほら」

 金貨を一枚とってフロルに見せる。すると彼は本物か確かめるように金貨を噛んだ。

 「……本物じゃねえか……」

 「ま、当面はこれで何とかなるでしょ。フロルは地図見つかった?」

 「ああ、びっくりして忘れちまってたぜ。ほら」

 フロルから地図を手渡される。かなり細かに書かれている地図だ。……が、ノワン村は記されていない。

 「ねえ、何でノワン村は載ってないの?」

 「載っているわけねえだろ。あんな小さい村なんだし。地図に書いてあるのは、ほとんどがここみたいなでっかい街だよ」

 「ふうん。で、これからどうする?」

 「一応俺は、それらしい聞き込みしたり、図書館へ行って調べたりしたんだが……異世界に関する情報なんて見つからなかったぜ。それに、ポポのことも……図鑑で調べたりしたが、どこにも乗ってねえ。まさか……魔物なんてことはないよな……?」

 《――私は魔物……なの……でしょうか……》

 「フロル! ポポが本気で気にしてるぞ! 魔物なわけないだろ!」

 「いや……すまん。冗談だ。許してくれ」

 《――ホッ……》

 「ここにいい情報がないとすると、違う町に行かないと……」

 地図を見ると、ランド大陸と示されており、ここ、ウィンリーブスは、イルブリーゼという王国の中の街の一つらしい。ウィンリーブスから森を抜けて南へ行くと王都があるみたいだ。

 「王都へ行ってみない?」

 「王都だって? やだよ、俺」

 「なんでよ」

 「あそこは……人が多すぎる。俺の性に合わん。これくらいがちょうどいいんだ」

 「だって、地図を見ても、他に行きやすそうな街ないだろ」

 「…………仕方ねえな、わぁったよ!」

 なんとかフロルを説得させて、王都に行くことになった。

 「でも、今から行くと夜に森を抜けることになるし危険じゃねえか?」

 「……そうだね。お金もあるし……今日は宿屋に泊ろう。じゃあフロルは先に行っててよ。僕は寄りたい店があったから」

 「わかった。んじゃ、またな」

 フロルが言ったのを確認して、僕は武器屋に向かった。またいつ、今日みたいな戦闘になるか分からない。僕が丸腰のままでは、危険をフロルに押し付けることになってしまう。そんなの、僕は嫌だ。頼りっぱなしじゃダメなんだ。

 武器屋に入るとでっかい斧や弓、剣などが置いてあった。

 「おっボウズなんか買うのか?」

 おっさんが話しかけてきた。

 「ここに売ってるのは、ボウズには使いこなせないと思うぜ」

 馬鹿にされて引き下がるわけにもいかず、近くにあった剣を手に取ってみる。……すごく重い。分類は片手剣らしいが、両手でやっと支えることができた。

 《――シュウさん、それではさすがに無理があるかと……》

 ポポにもこう言われてしまう始末だ。

 おっさんに馬鹿にされたのは癪だが、僕は武器屋を後にした。



 宿屋へ行く途中に細い路地を発見した。先の方は建物の陰で薄暗くなっている。

 《――シュウさん? どうしたんですか?》

 ポポが僕に問いかける。こういう細い路地裏は冒険心をくすぐる。少年は時として冒険をするもの。それにうまく言葉では言い表せないけれど、ここに入っていかなければ、僕は一生後悔する。何だかそんな気がした。

 「行ってみよう」

 路地裏は華やかな街とは違って、暗くてゴミがあちらこちらに落ちている。足元に落ちているこれは、空き缶……だろうか? あとでごみ箱に捨てようと思って、僕は空き缶を拾って歩き出す。

 と、僕の目の前を何かが横切っていった。

 「あれは……」

 《――黒猫、ですね》

 不吉の代名詞、黒猫。黒猫に罪はないが、何だか少し不安になる。だが、僕はそのまま路地裏を進んでいった。

 しばらく行くと、何やら声が聞こえてきた。ひそひそと話している声。こんな怪しい場所で何を話しているやら、ロクでもないことに違いない。僕はそう思って駆け出した。

 路地の奥は突き当りになっていて、二人の大男と少女がいた。大男の方は黒い装束を身に纏っている。

 どうやら僕には気づいていない様子だ。

 男達は吐き気がするような汚い笑みを浮かべている。少女はただただおびえている様子で、小さな体を震わせていた。

 「見ろよ、この女……たいした上玉だぜぇ。ヒッヒッヒ……」

 「ああ、こりゃあたまんねえ。ムラムラしてきたぜ。俺とお前、じゃんけんして勝った方から交代で……」

 男たちは胸糞悪くて下品な会話を繰り広げている。聞いている方が気持ち悪くなってきた。今にもその場に吐いてしまいそうだ。

 しかし、そうしている間に、男の一人が少女に手を伸ばそうとしていた。

 気が付くと僕は駆け出していた。

 「おい! あんたら!」

 叫び声をあげた僕に気づいた大男たちは、僕の方をじろりと睨み、ねめつける様な視線を送ってくる。

 「あ? なんだてめえ……?」

 「あんたら恥ずかしくないのかよ。二人して一人の女の子をいじめて……。僕は昔、言われたよ、おばあちゃんに。人にされて嫌なことはするな、ってね」

 男の一人が僕を指さして突然笑い始めた。

 「何だよコイツぅ! おばあちゃんだって。バカじゃねぇのか? プハハ!」

 「それでボウズ。俺らに何か用か? 俺たちは今から、この姉ちゃんといい事するつもりだったんだよぉ。……邪魔立てする気か?」

 ポキポキと指の関節を鳴らして大男がじりじりとにじり寄ってくる。

 僕はとっさに油断している男の腹部を蹴りあげ、震えている少女の手を取って走り出した。

 「待て、この野郎!」

 「ふざけやがって……。ぶっ殺してやる!」

 男たちはすぐに立ち上がって、追いかけてくる。その手には武器屋で見かけたような大きな剣や斧が握られていた。

 怖い。夢中で路地裏を走りながら思う。だが、自然と僕の気持ちは落ち着いていた。

 これはいつかの……ガキ大将との喧嘩に似ている。あの時は、たまたま弁当に入っていたバナナの皮で滑らしてやった。今は持ってないが……。

 ちらりと右手に目をやると、先ほど拾った空き缶が握られていた。

 「ポイ捨ては気が引けるけど、今はそんなこと言ってる場合じゃないか……」

 僕は猛牛のごとく走る男たちに向けて、持っていた空き缶をぽいっと転がしてやった。

 「な!?」

 狙い通り、空き缶を踏んで男たちはスッころんだ。

 「バカ野郎! 早くあいつを追え!」

 その隙に僕は少女を連れて路地裏を出て、大通りの方に走った。

 大勢の人が行きかう大通り。下品な大男たちの姿は無かった。

 「あっぶねえ~。なんとか助かった~」

 僕の手にはまだ少女の手が握られていた。それに気づいて慌てて手を放す。

 「あっ、ごめん! きみは大丈夫だった? 怪我とかしてない?」

 すると、少女は僕の顔を見て一言。

 「どうして、助けたりなんかしたの?」

 「は?」

 「私は囮だったの。あえてあいつらについていってそこで一網打尽にする計画だったの。あいつらはこの街で狡い犯罪を繰り返している盗賊団の末端よ。私はとある人に依頼されて、あいつらを潰す。そういう計画だったのに……」

 全然知らなかった……。見れば、少女は腰の辺りに剣を携えている。これでも傭兵。そういうことだろう。とはいえ、女の子が複数の下品な男に囲まれているのはやっぱり胸糞悪い。そんな状況を見過ごすことなど僕には出来なかった。

 「それは悪かったよ。でも……」

 「でも……?」

 「いや、なんでもない。……あ! しまったフロルとの約束忘れてた! 僕行かないと。それじゃ」

 そう言って、僕は宿屋へ向かって走り出した。少女が握られた手を押さえて、僕の方をじっと見ていたような気がしたが、たぶん気のせいだろう。

 《――シュウさん、イケメンでしたね》

 「フッ……ブサメンの間違いだろ?」



 宿屋の前には、フロルが立って待っていた。

 「よっ! シュウ。遅かったじゃねえか、どこ行ってたんだ?」

 「……どこでもいいだろ」

 「まあいいや、さっさと中入ろうぜ」

 宿屋の中はいたって普通の民宿のような作りになっていた。二階が客間になっているらしい。

 僕とフロルは受付を済ませて部屋に向かった。

 「俺、ちょっと散歩してくる」

 そう言って、フロルは宿屋を後にした。


 僕はどうしようか……。窓から空を見上げると夕焼けが広がっている。

 僕はすることもなく、窓からぼんやりと外の通りを歩いている人々を見ていた。

 ……と、一人の少女がこちらを見ているのに気が付いた。あの時、路地裏で出会った少女だった。

 少女はどこか寂しそうな目で僕を見つめる。どうして、そんなに寂しそうな目で僕を見るのだろう? 寂しそうというのは僕の勝手な印象だ。けれども僕は何だか彼女の助けになりたい気持ちになった。……が、数秒、目が合ったかと思うと、少女はすぐに歩き出してしまった。僕も何故か気まずさを感じて空に視線を戻した。彼女の手を握った感触を思い出して、心臓がどくんと激しく脈打った。

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