66日目 ウラヌス作戦は美味しくなかった

 昨日はしばらく止まることもあったけど、敵をボコボコにしながら前進したのは変わりなかった。


相変わらず空はカチューシャの軌跡で染められている。


敵はボコボコにされて逃げ帰っている。なんだか拡張表現のような気がしなくもないけど。


俺の周りには沢山の戦車も一緒に進んでいる。沢山の兵士が戦車の上に乗っているけど、俺はしない。落ちたら痛そうだし、歩きなら自然と全軍の後ろの方に来るし。


 …………ヴォン ドン

 おう………………。見ちゃいけないのを見た。

 飛んできた砲弾は戦車を狙ったんだろうけど、

 まぁ、当たったっちゃ当たったんだけども、装甲を貫通せずに炸裂して上に乗ってた人達が、言わないでおこう。


 雪が赤い斑らで染められる。なんか綺麗。

 飛んできた砲弾のため近くに敵がいることがわかった。そこらの全員が戦闘態勢をとる。勿論戦車も。


 急に戦車が動いたせいで、今降りようとしていた兵士が振り落とされる。

 やっぱり戦車はやだな。


 それに吹雪もすごい。けど、前進速度は変わらない。もう全然寝てねぇ〜。疲れたから。神経が高ぶってねれない感じ。



 戦闘が敵の撤退によって区切りがついたとき、俺は迷子になってた。

 俺は本当、頭おかC。


 しばらく歩いたら別の部隊と合流出来た。

 いがった、いがった。けど、かなり歩いたな。でも、合流するのは当たり前か。だって今ここには数十万人のソ連兵がいるんだから。


 攻撃は停止しなかった。もう直ぐ市街に入るかな?

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