41日目〔1〕地下壕? 下水道? 戦車?
暗いな、ここは。下水道だししょうがないか。時間感覚狂っちゃうよ。
昨日、暗くてスゲェ見にくかったけど手帳を見てみたら。
『君が死んで30日経って生き返ったよ』
て、書いてあった。
よ じゃねぇよ。昨日は何かテンションおかしかったからあんまり気にならなかったけど。
やばいなこりゃ。
よしっ、もう お世話になった方々すいません。僕はこのおっさん達について行きます。
それと、もう一つ。今言ったやつ以外のページは全部白紙だった。
あの意味深な文も無くなってた。
「/#&○*☆$€×÷」
また移動か……。
ずっと歩いてる、時々休憩をはさんで。
しばらく、歩いた。ネズミも時々見かける。
全然 食べ物を食ってないせいか美味しく見えてくる。
ん? 人?
奥に人影が沢山。敵か?
「+×÷○*$……」
「々〒^=>/,」
「?」
「/#&&○*☆$$%°#」
なんか、おっさんと隊長? で話してるけど、わかんないんだよね。
なんか、大丈夫っぽいけど。
近づいてわかった。この人達は市民だ、ボロボロの服を着た。
ガコン
光の柱が市民を照らした。上のマンホールが開かれたんだ、誰かによって。
だいぶ明るくなった下水道をさらに炎の柱が明るくした。
ボボォォゥ
「ああああぁぁーー」
人が燃えてる。火炎放射器を使ったみたいだ。
勢いよく俺は横に引っ張られた。横の路地に引っ張られた。
いてて。
てか、これは下水道じゃないかもな。地下壕ってやつか? 壁とかがその、水が流れた感? その伝わりにくいんだけど、あっそうそう部屋があった。それに行き止まりがあった。(多分、理由になって無い)
「#/+*€¥→〒〆々^|-」
なんか言ってる。
おっさんが向かいの通路に駆け込む。俺もついて行った。
少しずつ顔を出して様子を伺う。敵兵が上から降りてきた。あっちは炎で明るいけど、こっちは暗い。敵兵の足元には黒焦げの死体が転がる。
「×*÷=!」
バババンッ バンッ バァン
敵兵が何人か倒れる。手榴弾をおっさんが投げる。
ドォン ボォンッ
手榴弾とはいえ、あそこまでは爆発しない。火炎放射器を持った敵兵に当たったのか。
そんな感じでちょっと敵が劣勢になった。でも一瞬で逆転した。
ピシッ パラパラ
ん? 土?
上から土が落ちてきた。
ガシャァァン ガラガラガラ
戦車が天井を抜いて落ちてきた。ちょうど、
おっさんと俺がいる通路と、隊長達がいる通路の間に。
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