第180回『白白白』→落選
二人のオヤジが居酒屋の暖簾をくぐる。
「おーい、白モツと白滝の白味噌和えをお願い」
「こっちは、白ネギと白菜の白ワイン煮込みね」
「あと、白鶴と白鹿と白牡丹」
「こっちは、白岳と白波と白霧島で」
酔っ払った二人の話題は、いつの間にか歴史ドラマに。
「白虎隊が白昼、白兵戦を挑むのすごかったな」
「白装束の関白が白馬に乗って来るのも予想外だった」
「潔白なのに、お白洲で自白させられちゃって」
「空白の一日だな。白羽の矢を立てる順番が明白に間違っていた」
「あのドラマ面白くて、いつの間にか東の空が白んで顔面蒼白になるんだ」
「白熱しすぎだろ。白血病か白髪になるぞ」
「もう遅いよ。告白するけど俺白内障なんだ。瞳が白濁してるだろ」
「そんなことないぞ? すでに酔っ払いだな。頼むから白面だなんて、白白しいこと言うなよ」
「おーい白湯をくれ。白旗だ。科白のネタが尽きた」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます