アオギリズム Ⅰ
青切
生活の維持
生活は便利になりつづけている。
しかし、それを享受するための負担も大きくなる一方だ。
便利な生活のためには、電気・ネット・道路などのインフラが欠かせない。
そのインフラを維持するためにも、その共同体に属する者は働く必要がある。
生活を快適にする製品・サービスをなるべく多くの人が享受できるようにしたい。その社会的な欲求のために、労働者へ求められる能力は高度化し、精神的な負担は高まっている。
この状況下、便利であるが高負担な社会に耐え切れない人が増えてきている。
負担に耐えられれば便利で快適な生活を送れる。
しかし、負担に耐え切れず、便利な生活を享受できていない人々がおり、その多くは欠乏感を抱いて生きている。
彼らは、社会にとって危険な爆弾である。
高度かつ複雑な社会への適応力のない者の社会における居場所が狭まりつつある。
便利な生活の代償として負担させられているコストについて、もっと考える時期が来たのかもしれない。社会として。
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