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委員長がそう言うと奥に居たギャルっぽい女生徒が水の入ったコップをこちらに持ってくる。


「私たちが行った儀式を行えば、向こうの世界にいけるはず。行けなかったとしても私たちと同じようにこちら側に残れるはず」


「『はず』…ですか…」


「別にしなくてもいいわ。ただ…会える可能性を潰してしまうけど」


お兄ちゃんに会える最初で最後のチャンス…


「や、やります!」


「な、何言ってんの!?」


薫ちゃんが私の肩を掴む。


「危険かもしれないんだよ!?やめとこうよ!」


「…そうだね、でも…」


私はそれでも…


「私は…お兄ちゃんに会いたい」


「…」


「ごめんね、薫ちゃん」


「わかった、好きにすればいい。でも私もやるから」


「だ、ダメだよ!危ないんだよ?」


「だったら尚更付いてくに決まってる。あなた1人を行かせるなんて出来ないよ」


「…ありがとう、薫ちゃん」


「それで、決まったかしら?」


「はい!」


それから教えられたとおりに私たちは儀式を行った。しかし…


「何も起きない…」


「やっぱりダメなのかな…」


このままじゃお兄ちゃんに会えない…。嫌だ…そんなの嫌だよ…。私は…………私はもう一度お兄ちゃんに会いたい!

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