第37話

 僕は久しぶりの実家で寛いでいた。実際には、ケンプとモモカが乗った馬車がユピクス王国の手前まで着けてくれたらすぐに移動できるんだけど、日程の辻褄合わせをしておかないと、変に勘繰られるからね。モイラアデス国王なんて感だけで何か言ってきそうだ。


「あにうえ~、あそんでください」


「あにさま~、あてんだも~」


 久しぶりに家に帰ってきた僕に抱き着いてくる弟妹達、父上や母上とは違う刺激がほしいのかな? まぁ僕はお土産を二人に渡してご機嫌をさらに取っておく。まぁ毎度ねだられるのは困るけどたまにはいいよね。ほんのり甘い日持ちするお菓子に、絵本を3冊買っておいた。喧嘩にならないように教会の仮設テントにいる孤児達にも同じものを届けさせてある。この頃の年齢は何かと見栄を張りたがる時があるらしい。


 けど、そういうのは無意味なことだけど分からせておかないと、大人になってもそれをこじらせる人もいる。お土産で自分が手にしたものを、持っていない人に自慢する。そういう子供にはなってほしくないな、とそれとなく話を聞かせるときもある。それが本人達に響いてくれてるといいのだけど。それと、良いことをすれば褒められ、悪いことをすれば叱られる。当たり前の事と放置してはいけないのがこの年頃なんだ。分別は早いうちから教えておいた方が良い。何かの本で読んだのだけど、前世の記憶で何でそんなこと知ってるんだろう? と言うことがたまにあるが、そこは思い出そうとしても思考に靄がかかって分からない。転生して記憶を併合させた影響かな、とあまり普段の生活に支障がないので気にしないようにしている。


 さておき、しばらく弟妹で遊んでいると、メイドの1人が僕を呼びに来た。誰か訪ねて来たらしい。誰だろうか? 聞いたら奴隷内の2人組らしい。まぁ会えばわかるさと応接室に通すように伝えておく。遊びを中断して離れるとき弟妹達は少しむくれているが、兄も忙しいのだ、許してくれ。


 で、応接室に来ていたのは、2人の奴隷でソファーに恐縮しながら腰かけていた。僕が来ると、立って礼される。そこまでは普通なのだが、思い詰めた顔をしている。何かあったんだろうか?


「えっと、ハーデヒトとネフザラじゃないか。どうしたの? 何かあった?」


「俺達、オルクス様が戦争に行くって聞いて駆け付けたんだが……」


「ああ、アイリス達が告知した知らせを聞いたんだね。でも、それがどうかしたの? あ、もしかして徴兵されると思ってきたのかな?」


「さ、されるんじゃ?」


「しないよ? そんな告知してないでしょ。今回の戦争は僕の初陣だけど、貴方達を誰1人として連れていくことはしないよ?」


 2人の奴隷は互いに顔を見合わせて困惑しているようだ。説明ついでに、彼等に告知させるか。僕は、ある程度の部分は端折って戦争について説明する。


「今回連れて行くのは、もう決まっていてね。ユピクス王国の方で手配してもらえることになってるんだ。だから、奴隷達からの徴兵は一切なし。トヨネやアイリス達は僕の世話をしてもらう為に連れて行くことになるから、今やってる作業は誰か別の責任者を立てて継続しておいてね? 最近になってやっと鉄材や木材が手に入ったから、それで土台まで完成していた水車の2軒目と教会の建設、止めずに進められるでしょ? 水車の2軒目が完成したら3軒目を予定地に建てて取り掛かっておくこと。他は、いつも通りの作業を継続。怪我や病気は、シスター・センテルムを頼ること。以上だけど、何か聞いておきたいことはある?」


 再び奴隷2人は互いの顔を見ているが、質問はなさそうかな? 2人は終始恐縮しながら家を出て行った。彼等は元冒険者で今は狩猟班のリーダーと副リーダーだ。開拓地の代表としてきたようだけど、しばらくしたら、今話したことを周囲に触れ回って落ち着いてくれるだろうか。一応、念の為にシスター・センテルムにさっき説明した内容を用紙に書いて渡しておこう。



 ♦ ♦ 



 3日後の早朝。日課をこなしている僕に、ケンプとモモカがユピクス王国が見える手前の距離に着いたと連絡を受ける。漸くか、と僕はとりあえず僕用のテントの中で日課を最後まで続けて、休憩を取らずに転送ポータルである綴織つづれおりに入る。休憩は馬車の中でとればいい。出口になる綴織つづれおりから出た僕は、実家が所有している馬車の中だと確認しつつ隣に座っているモモカに声をかけた。


「待たせたね」


「そんなに待ってませんよ、もぐもぐ」


 モモカは何かを口に含んで答えてきた。朝食でも食べてたのかな? それはそれとして、僕がポータルで移動してくるタイミングで、御者台から窓を開けてケンプが話しかけてきた。


「オルクス様、ここを道沿いにカーブするとユピクス王国まで直線になりますので、今は森の端に馬車を止めております。準備がよろしければ、馬車をお進めますが?」


「丁度いい場所があったんだね。僕は準備できているよ、出してくれていい」


「かしこまりました」


 馬車はゆっくりと走り出した。



 ♦



 おとまりください! と、前方から声がかかる。馬車に家紋があるので対応が貴族用にシフトされているのだろう。門番は、こちがゆっくりと停車すると丁寧にお辞儀して対応に当たってきた。


「恐れ入ります。身分証などございましたらご提示をお願いします」


「はい、これが僕のと付き添いのです。御者台の身分証は本人が持っていますので確認してもらえますか?」


「分かりました。御者の方」


「これでございます」


 門番は基本的に貴族の出入りに重きを置いていないようで、すぐに通る許可が出た。まぁいいのだけど、そんなのでいいのか? 僕はまぁいいかと、通っていいと言われたので、ケンプに馬車を進めるように伝える。


 ケンプは名を呼べば、心得ているとばかりに馬車を進める。まず向かうのは宿泊と馬車を預けることのできる宿だ。まぁ馬車が預けられるほどとなれば、やはり中級以上の格がある宿になるわけで、馬車を引いている馬の面倒も料金に上乗せされるので宿泊費も馬鹿にならないなと思う。


 ちなみにヘルウェン王国からの帰りは馬車を買い馬はレンタルしようかと思ったが、日割り計算すると買った方が安いようなので購入、牧草は馬売りの紹介で保管している店が困らない程度の量を購入。全部買ってますやん! って言われそうだが、馬は馬車以外でも利用手段が多いのでいいかなっと、年齢が若い分金額は高くなるが、4歳手前になる若い馬を2頭選び購入した。今はまだユピクスに向けて向かっている最中だろう。トヨネとアイリスが順番で御者をやっている。たまにモモカやセシルが手伝いに行っていたようだ。


 とにかく、中級宿をと思ったが以前この国に母上と来た時に留まった宿があったのを思い出した。部屋と馬車止め場が空いていればいいのだが。



 ♦



 結果から言うと空いてました。部屋は一番小さい部屋をお願いしている。どうせ寝るのは僕だけで、モモカとケンプは実家に戻ってもらうからね。けど、一応ベッドが二つある部屋を選んである。その方がまだ自然だろうし。さておき、宿で人心地ついたのでフォルトス国王に謁見する申し込みをしに行こう。宿の店番に出かける旨を伝えておく。その足でまっすぐ王城にある、門番の所に向かうのだ。申請してどれくらい時間がかかるかが不安であるが。


 しばらく街並みを見ながら王城に向かい歩いていると、向かいから慌ただしい声と共に、馬車が近づいてくるのが見えた。馬車に気づいた通行人は慌てて道の端に寄って行く。危ないな、と思いながら見ていると、馬車が僕等の横を通過しようとして何かに気づいたように急停車する。急停車と言っても前世の近代的な乗り物のようにブレーキがあるわけではないので馬が前足を上げていななくような止まり方だ。


 ほんと、危ないなぁと思いながら馬車を見ていると、中から燕尾服えんびふくを着た執事らい初老の男性が出てくる。馬車の扉を固定し、中から出てくる人物に礼を取っている。まぁ僕には関係ないだろうと、見るのをやめて歩き出そうかと言うタイミングで、僕の名前が呼ばれる。


「オルクス!」


 へ? 僕は少し間をあけて反応した。こんな道の往来がある場所で急に呼ばれるなんて思わなかったからと言うのもあるが、王都に知り合いなんて……、と思って振り返ると、いたわ。ごめん忘れてた。ユピクス王国第二王子のウルタル殿下だ。ついでにあるとすれば低確率で、奴隷商のヴァーガーくらいだけど。僕は殿下の登場に驚いて答える。


「で、殿下?」


「うむ、とりあえずここではまずい。馬車に入れ」


 はい? 馬車に入れって。


「連れがいるのですが……」


「時間が惜しい、同乗を許可する。早く来い」


「はい、分かりました」


 僕に拒否権はない。言われるままに速やかに殿下の乗る馬車に促され、往来の激しい道の真ん中で多くの色んな視線に当てられながら馬車に乗り込む。最後に扉を閉め初老の男性が乗り込んできたのを尻目に、馬車を出すように呼び掛けるウルタル殿下。とりあえず、乗ったはいいが僕等はどうすればいいのだろうか? でも、これは渡りに船なのでは、と思わなくもない。少し経ってウルタル殿下が口を開いた。


「急に来て済まないな。オルクスがこの城下に着たら真っ先に私に連絡を寄こすように伝えておいたのだが、門番は連絡することにかまけて所在の把握をしていなかったのだ。そこで以前、ヴァダム男爵夫人が泊まっていた宿を思い出して、そこに当たりを付けて向かっていたところ、通りを眺めていてふいにそなたの歩く姿に気づいたのだ。会えて運がよかった」


「さようですか。私も今回の件を報告に上がるとともに、陛下にお会いしたかったので、その手続きに向かう途中でした。私も殿下にお会いできて運がよかったです」


 そうだったのか、とウルタル殿下は笑みをこぼされた。


「報告の手紙は先に出させていただきましたが、無事に届きましたでしょうか?」


「ああ、伝書鳩で手紙をもらった。早急な対応に感謝している。そなたも、向こうでは大変なのだろう?」


「はい、日々仕事に追われているといった状態です。ですが今回は仕事を前倒しして処理してから連休を頂いてまいりましたので、数日の時間がございます。ですので、報告や準備をする為にも一度こちらへ戻ろうと考えました」


 なるほどな、そういうことかと納得されたウルタル殿下。何やら考え込んでいるようだが、何かあったかな? そうこうしているうちに、馬車は城門を潜って城の中へ入っていく。途中で下車し、その足でウルタル殿下の後をついてくるように言われた。


 そして、通されたのが一度着たことのある応接室かな? 城には同じような部屋が多くあると聞いているし、違うかどうかはわからない。ちなみにケンプとモモカは別室で待機してもらっている。ウルタル殿下はフォルトス陛下に予定を伺うと共に、外交官がまとめている話の内容を詰めた書類を取ってくると告げて部屋を出て行った。応接室には侍女が一人待機しており、紅茶を用意してくれている。


 侍女の出してくれた紅茶を礼を言ってもらう。ヘルウェン王国でよく飲んでいた紅茶とは違うが、香りもよくすっきりした味の飲みやすい紅茶だ。聞くところによると、一般でも幅広く飲まれている茶葉と言うことなので、茶葉の名前を聞いておいてメモしておく。することも決まっているし、考えもまとまっているのでこうして空いた時間を侍女さんと雑談して、侍女さんが知ってる茶葉をいくつか教えてもらった。特徴や癖、効能なんかを聞いて話をしていると、ウルタル殿下が戻ってきた。侍女さんにお礼を言って、ついでに頭を切り替える。


「待たせた。必要な書類をまとめて持ってきた。陛下は謁見があと数件あるそうなので、それが終わってからこちらに来るそうだ」


「分かりました。そちらの書類の内容と、私の持っている情報とを照らし合わせて、モイラアデス国王が何を考えておられるのか推察できればと思います」


「そうだな。外交官も情報が足りないため、相手の土俵で話を進められて毎回悔しい思いをしていると聞いている。できることなら、向こうの話で提示されている目的以外にどういう意図があるのか、こちらも交渉材料を見出みいだしたい」


 と、ウルタル殿下が机に並べた複数の書類の一枚を手に取る。外交書類に目を通すのは初めてだけど、書いてある内容は要所を掴んでいるので分かり易い。この国の外交官も手腕はあるのだろう。ただ情報がないだけで、取引材料や相手の目的が見えてこない。なので、こちらから出せる提案がないに等しいのかもしれない。


 書類を何回か読み返しながら内容を把握していく。ヘルウェン王国側の言い分は共闘して国土を広めようという大前提の目的に沿った内容だ。だが、その目的となる領土や交換条件が出されていない。これでは、戦争で勝利した後の話を詰めるとき、どう話を付けるのか、と言った話し合いにたどり着けていない。あのモイラアデス国王の事だ、“俺の物は俺の物、お前の物は俺の物”なんて言い出しそうだ。それに、今回の戦争は抗争で徐々に国土を失っている我が国に加勢すると公言している。その見返りは何だ? あの国は何を欲しがっている?


「殿下、申し訳ありませんがユピクス王国を中心とした諸外国を含む地図を拝見できませんか? それも、最新で一番細かいものを」


「ふむ。用意させよう」


 そして用意された地図を見て、再び考えに沈む。ユピクス王国や他の諸外国にあってヘルウェン王国にないもの……、それは?


 ――!


「海か!?」


「海?」


 地図を見て思うことは、ヘルウェン王国は山に囲まれた国で、産業は鉱山での鉄材に富んでいる。けれで、魚介類などの海産物が輸入頼りになっているんじゃないだろうか? 僕は予測であることを前もって伝えたうえで考えを述べる。


「ヘルウェン王国は、山に囲まれた地形の国です。その為鉄材の産業が強いのは周知されていると思います。ですが、水産物などは輸入頼りであり、それには塩など調味料の輸入も含まれます。ヘルウェン王国は山菜はそれなりに採れますが、作物が育ちにくい土地です。近年の輸入量、もしくは輸入金額に何か変動があったのでは? この国からも、一時的に抗戦になる前までや現在もヘルウェン王国へ輸出はされているはず、何か変動はありませんでしょうか? それと、商人達の動き、一般的な商品の値段や出元である出荷量が気になりますね。僕の勤めている部署は軍務部なので、輸入については全て推測の域を出ない考えですが、その辺りが気になりました」


 僕は思ったことをそのまま口に出していた。が、ウルタル殿下の反応がない。どうしたのか地図から殿下へ視線を向けると、きょとんとした顔で固まっていらっしゃる。


「ウルタル殿下?」


「あ、いや。すまん、すぐに調べさせる。誰か農林水産の分野で詳しい者を産業部の人間2、3人呼んできてくれ。それと書記官と議事録を作る者も必要だ。早急呼んでくれ! オルクス、君は本当に頭が回るな」


「お褒めて頂くのは嬉しいのですが、まだ推測が正しいのかわかりません。別に考えられることも、見落としていないか考えてみなくては」


「あ、ああ、そうだな。だが、私だけでは君の相手は手に余るようだ。話の分かる人間を呼ばせてもらった」


 そういうことならどんどん呼んでほしい旨を伝えて、僕は再び書類や地図に視線を落とす。他に何か考えられることはないだろうか? 僕の立ち位置、ミリャン殿下の出兵、何故共闘に出るのか。それに交渉の進め方が一方的なのも気にかかる。王族が戦場に出るということはそれだけ国が本気だということだろうか? しかし、模擬戦大会で見たミリャン殿下は戦争を行える雰囲気はなかったように思うけど。


「ミリャン殿下は宮殿に軟禁されていたはず、引っ張り出したのはなんでだ? まさか旗頭とか言って何かの囮か? 兵数がいくらになるか知らないけど、旗頭に添えていい人物ではない気がする。では、何だ? 個人として必要ではなく、団体として必要な人物?」


「それは、派閥で担がれているからじゃないか?」


「派閥、ですか?」


 考えに没頭するあまり、丁寧な言葉が抜けかけた。注意しよう、相手は殿下だぞ。それにいつの間にか、謁見の間には見知らぬ人達が出入りしている。最初の指示を飛ばしているのは殿下のようだけど、部屋に出入している人達の対応が目まぐるしいく忙しそうだ。さておき僕は、聞きなれない言葉を聞き返す。


「オルクスの場合、今のところ関係ないだろうから聞きなれない言葉かもしれないな。しかし、貴族や王族にはそれぞれに、誰かを旗頭として担ぐ派閥という枠組みがある。ミリャン殿は私も会ったことは2度程だが、確かに戦争で旗頭になる器量ではない。あー、オルクスに言わせれば私もそうなのだろうが……」


「殿下、父は療養しておりますが、元気でおりますので、あまりご自身を卑下なされませんように。さておき、派閥ですか……。そういう物があるのは、何となく理解できますが」


 つい最近で言うと、模擬戦大会で対戦したケリエスさんが言ってた学院にあるといういくつもの派閥の話だ。僕はそれを思い出した。


「あちらの国で1年に1度開かれる、模擬戦大会でミリャン殿下と3対3で戦う機会がありました。その時に、相手のチームメイトが学院に派閥がいくつもあると言っていました。その時戦った相手もミリャン殿下の派閥に入っている人だったんですが、嫌々だったみたいですね」


「ふむ、まぁあちらの国の学院にもあるのだろうな。けれど私が言っているのはそれを含む、あちらの国全体でのミリャン殿の派閥だ。どれぐらいの規模かは知らないけどね。王族ならば、それ自体が理由になるから本人に魅力がなくても立場には魅力があるというものさ。あちらの国で、ミリャン殿を担ぐ誰かしら派閥を形成する中心人物等がいてこその求心力かもしれない。すまない、ちょっと愚痴と言うか皮肉を交えてしまった」


 王族であるウルタル殿下にも、何かしらしがらみがあるのだろう。僕は気にしておりません、と返すに留めた。派閥ねぇ、僕は派閥について詳しくはわからない。誰かをリーダーにしたグループって程度の認識だ。もしかして、そこにミリャン殿下に関わる何かがあるのかもしれない。僕はウルタル殿下に派閥についてどのような物か尋ねながら、考えをまとめていくことにした。


















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