第10話

 その日、僕は午後から働いている奴隷達のいる近くに設置した天幕、実際には仮設住宅だが、そこにいた。あれからしばらく母上とも話し合って女神様の計らいで、父ルオの仮死状態の解除に若干手間を加え、記憶を仮死状態の直前まで取り戻させるらしい。それも少し記憶の書き換えで、自分がどのように実家まで戻ってこれたのか説明しやすくする為だ。それに伴い、周囲の記憶も改竄した記憶にすり替えるそうだ。その理由は、父上は性格上尤もらしく嘘をつくのが苦手であるということ。


 それなら本当に知らない方がボロが出なくて良い、という結論に達したからだ。そして、出発前に母から父に魔石を渡したということにしておき、その魔石が父上が死を覚悟した辺りで、偶然何かの拍子に発動し、領地に戻ったことにするとか。なんてご都合、と思ったがそれで納得してもらう方が何事も丸く収まるそうだ。父の死に際に関わった、全ての事象に干渉するにも限度があって、“これは仕様です、文句は受け付けません”と女神様から念を押された。まぁ女神様も何もかも都合良く出来るほど、万能ではないということだろう。


 仮死状態の解除は準備を整え、僕の魔力を腕輪に蓄積させる期間が必要で、3日後の夜に執り行うことが決定した。その後女神様は、神界と言うところに戻られるそうだ。後の事は勝手にやれというか、これって一種の丸投げでは? まぁ母上が喜んでいるので良しとするか。なんとなく諦め癖がついたような気がする今日この頃。そして現在いる仮設住宅は、専用に設置してもらった僕の為の詰め所となっている。そこで女神様から話を聞いているところだ。


「仮死状態の解除に当たり、以前述べたように教会は必ず建設すること。ここまではよろしいですか?」


「はい、それは必ず致します。お話は他にもあると、昨日聞きましたが、何があるのでしょう?」


「それは、貴方の腕輪のインベントリ中のアイテムと、貴方の召喚した従者についてですが。基本的に以前の世界で使っていたものの性能は、この世界にあるものと比べ物にならないほど、各種効果と性能が高いものとなっています。

 例えば貴方の持っている初級ポーションで言えば、この世界の上級ポーションで約千倍の濃度と言えます。道具については効果や耐久値が異常に高くなっていたり、従者については、能力が格段に上昇しているでしょう。恐らくセシルさんの癒しの能力で言えば、身体の欠損の治癒程度であれば、神力以外に条件も特になく行えるのではないでしょうか」


 僕がセシルを見ると、頷いて返された。


「カーチェさんのおっしゃる通りです。治癒の条件の制約は、以前でいえば能力やアイテム次第で変わるところでしたが、今は魔力を神力にまで高め、消費量のみで治癒できることが分かりました。それにどれくらいかは分かりませんが、身体能力がとても上がっているように感じます。

 戦闘専門のガーディアンから見れば、さほど大したことはないかもしれませんが、この世界の武人クラスにも余裕をもって対応できるのではないでしょうか。実際に対峙しないと分かりませんが、機会があれば、その面でもお役に立てると思います」


 ――なんだそりゃ。回復専門のセシルが、言ったように戦闘までこなしたら、戦闘能力の高いガーディアン達は、どれだけ強くなってると言うのか。


「そう言うことなので、たまには時間を見つけて、ガーディアン同士で訓練などすると良いでしょう。しかし、その分と言っては何ですが、今の貴方は身体能力が弱いというか平凡へいぼんですからね。物理的な武力を望むよりも、魔法を覚えたり、何かしら知恵を付けたりする方が建設的かもしれませんね。魔術に頼ることをお勧めしておきます」


「はぁ、なるほど。僕には腕輪があるので今のところ問題ないですが、成長しても身体能力は平凡なんですか?」


「努力次第とだけ言っておきましょう」


 何というか平凡へいぼんと言う言葉に、気持ちが打ちのめされた気分だ。でもまあ、小説の多くに見られる、主人公最強みたいなノリは僕には必要ないと思う。僕は戦うよりも、領地を育てる方が自分の性格に向いてると思っているから。それにしても、今日はのんびりしてるなぁ。そんなに女神様って暇なんだろうか?


「暇というわけではないですよ?」


 ――ドキッ! 心が読まれてる!? 僕がそう思ったところで女神様は軽い笑みを向けながら告げてくる。


「心を読んでるわけじゃないですよ? なんとなく考えてることが伝わってくるだけです。それに貴方は考えが少し、雰囲気に出やすいところがあるようです。素直さは美点ではありますが、この世界では危ういもの。そういったところも鍛えなさい。戦いを好まないのも良いですが、必要な時は力を振るえる。そんな人物になっておくことが理想かも知れません」


 何というか、女神様は何を考えているのか……。僕はこの世界で何かしなければならないことがあるんだろうか?


「ふふ、私もほいほいこちらに来れるわけではないので、今いる内に伝えられることは伝えておきたいのです。もちろん伝えられることだけですが」


「なら、色々と質問していいでしょうか?」


「ええ、答えられることなら」


 こうして女神様が滞在されている短い期間、僕はできるだけ、可能な限り時間をとって質問を行い、その貴重な内容をまとめておく。その影響か2日目辺りから自分用の建物の中や、馬の上でうとうととよく船をこいでいる。それを見られてトヨネやアイリスなんかに、半強制的に昼寝させられたりするわけだが。それでも後悔はしないように、精いっぱい女神様に質問を投げかけた。



 ♦



 そして全ての準備が整った3日後の夜、その時間ときはやってきた。


神階しんかい眷属けんぞくたる、我の願いを聞き届け給え――」


 現在、屋敷の裏手では、父上の仮死化を解く儀式の真っ最中だ。簡易な術とは違い、本格的なものを行うと言われ、必要なことだと配置に立たされている。女神様が呪文を唱え始めると、配置をしている僕等の足元に、半径15セルク(15m)の魔法陣が出現する。魔法陣の中には呪文を唱える女神様と僕、母上、そして父上の束ねられた髪の毛が配置されている。


「ここにしんたいの器を得て、絆の証を捧げん」


 女神様が長いようで短い呪文を唱え終えると、足元の魔法陣が眩く光始める。すると父上の髪の毛が置いてあった場所に光の柱が生まれる。と、身体に変化が、急に身体に力が入らなくなり手と膝を地面につける形になった。


「オルクス!」


「オルクス様!」


「大丈夫です。儀式の影響で身体の魔力と血液、体力等が多少減っただけです。持ち場を動かないように」


 母上や従者の心配の声に、僕は何とか歯をくいしばって耐える。女神様はいまだ何か唱えているようだが、僕は意識が少しぼやけてはっきり聞こえない。それでも儀式は終盤まで終えたらしく。女神様が合わせた手のひらを左右に広げ、パンと両手を胸の前で合わせて身動きしなくなる。気づくと足元にあった魔法陣も、ガラスのように砕け四散し舞い上がっていく。光の柱も徐々に消え失せつつあるようだ。残ったのは茶色髪の男性がズタボロの鎧をまとった状態で仰向けになっていただけだ。


「全て滞りなく終わりました。もう持ち場を離れても良いですよ」


 儀式の終了を宣言され。僕は離れた場所にいた母上が、男性に駆け寄っているのが見えた。僕はいつの間にかそばにいたトヨネ達に、息を乱して寄りかかりながら立つと、女神様が近づいてきて告げる。


「ルオさんの服はサービスです。さて、私はこのまま戻りますので、オルクスさん後はお願いしますよ? 伝えたことは必ず、貴方の支えや糧となるでしょう。お願いした件もお忘れなく」


「はい、色々とありがとうございました。短い間でしたが、ある程度の必要な情報は頂きましたし、教会の件も必ず準備して建設しますので」


「いえ、私も貴方と話せたこと、話や見せてくれたこと、色々体験できてよかったです。後、ついでに腕輪に新たな機能として、ヘルプ機能などを付けておきましたので、後で試してみてください。ではまた」


 カーチェ。いや、カルティア様は再び手を叩くと、光の柱が一瞬現れその姿を消した――。あっけない感じもしたが、数日の短い時間は濃密なものだったと思う。僕は気が抜けたのか意識が薄れいく中で母上を見る。母上は父の名前を呼びながら、倒れている男性の元へ向かい、そっと寄り添うところだった。


「ルオ……、お帰りなさい」


 僕の父親で間違いないようだ。そんなことを最後に確認をしながらここ、最近多い様に思う意識の遠のきに、その身を任せるのだった。



 ♦



翌日、起きたのは昼前だ。昨晩から何も食べていないせいか、遠慮なくお腹が鳴る。とりあえず、食事の用意をしてもらう為に食堂へ向かうか。


「ふう。昼前に起きるなんて寝すぎだな」


「いえ、昨日は例の件で魔力と血液を消耗されておられたので、回復するのに身体が睡眠を欲したのでしょう。ご気分はいかがですか?」


 傍に控えて座っていたトヨネから声が掛けられた。


「ありがとう、トヨネ。気分は特に変わりないよ。多少お腹が空いてるくらいさ。ところで母上と父上の様子はどう?」


 トヨネの説明によると、昨日から父上を屋敷の人員で介抱していたようだ。母上はそれにしばらく付き添っていたが、ビジルズから一度寝る様に促されたらしい。ちなみに、昨日の儀式は結界が張られて、外からは窺い知ることはできない状態だった。ただ、光の柱が2度上がったのは見えたらしいが、屋敷の住人達は、結界が解除されてからの事しかわからない。ただ、我が家の大黒柱であるルオ・ヴァダムが帰ってくるという事だけは知らわれているので、その準備に追われていたようだ。


 結界が解除されて、母上が父上に寄り添っているのを確認したビジルズが、屋敷のメイド達総出で、父を屋敷のベッドまで移送し、介護を滞りなく行ったらしい。それから母上は、父上の眠るベッドの横で椅子に座り、その目覚めを今か今かと待ちわびていたようだ。ただ、父上はその日一向に目覚める様子が無く、促されて短時間ではあるが一度眠った母上は、使用人と一緒に現在父の部屋で様子を見ているとのこと。父上の方はまだ起きていないようだが、まあ、起きてからが大変なのだろうけど。


 父上はそれだけ身体が傷つき、疲弊していたのだろう。僕から持っていかれた魔力や血液、体力やその他のものが抜き取られた感じから、予想は大体当たっていると思う。母上からも少しは父上の糧になるものは移されたはずだが、儀式の前に僕から女神様に、母の負担を自分で出来る限り担うと言っておいた。恐らく母上は、自分で父上に付き添いたいだろうからね。それを叶えてもらったが、結構な負担だったらしい。


 そんなことを考えながら、僕は寝床から食堂へ移動し、少し多目の食事を済ませてから父上の部屋へ向かった。部屋の前に着いて軽くノックをすると、部屋の中からはレムルが出てきて、先ほど母上も父上を見ながら椅子に腰かけたまま眠ったそうだ。今は部屋に使用人を一人だけ置いている状態なんだとか。ここにいても仕方ないので、いつも通り奴隷達のいるところに様子を見に行くことにした。



 ♦



 そして、こちらはお昼の食事の真っ最中のようだ。誰もかれもが明るい顔して食事をとっている。ここは邪魔しないように詰め所の天幕に入ろう。トヨネには皆に合流するか尋ねると、このまま僕のそばにいるとのこと。やはり一人にはさせられないとか何とかいわれた。


 天幕と言う名の仮設住宅。僕の詰め所は、昨日の昼頃には全て建設が完遂していた。今日は既に決めてある分担、役割に従って作業に入っているらしい。現在いる奴隷の大まかな分担は木こりと大工の併用へいようした組みに、石工と鍛冶などが合わせて4割、畑の開拓が2割、魔物や動物の狩りに山菜取りを併用した組みが3割。残り1割は山菜か畑のどちらかを交互に行っている。残りは僕の知識を満たす教師組だ。服の仕立は道具が足りてないので購入してから本格始動だな。


「今のところ問題なさそうだね」


「はい。石工と鍛冶については午後から、担当する者が狩猟をする組と合わせて資材の調達に向かいます」


 僕はそこでふと気になったことを尋ねる。


「ところで魔物ってどういうのが出るの? オーソドックスなゴブリンとかスライムかな?」


「そうですね。私とモモカで調査したところゴブリンやオーク、オーガなど他に動物系にスライム、昆虫系、植物系などが多くいました。ですが、戦闘能力はそれほどの脅威と思われるものはいません。ただ、数がことのほか多いと思われます。ゴブリン、オーク、オーガ、スライムなどは繁殖力が強く、種族によって集落を作る場合もあります。こちらの開拓に支障をきたすとすれば、大半はそこが問題かと」


「交渉は難しい?」


「試しに話しかけてみましたが、この世界の魔物は片言であれば、人の言葉を理解し話せる者もいるようです。ランクの高い魔物であれば流暢りゅうちょうに言葉が話せると推測されます。ですが、一言に交渉と言っても、そこまで頭の回る者がいる可能性は低いかもしれません。加えて、群れのボスやまとめ役などが、交渉に耳を向けてくるかどうか、と言った感じでしょうか」


「なるほど、最悪は戦闘か……。それに、襲ってくるようなら狩猟担当の者達が困るしな。やはり早めに討伐しておくべきか? いや、この世界に生きる者として、何かしら手段は講じておくべき案件かも知れない。少し保留しよう」


 僕はこの領地の事をあまり把握できていない。大体は、戦争後で把握している人口が500人弱で、交易というか行商人が10日に1、2回来ること、領地の大半が森と山であること、その程度だ。それでも男爵という貴族の位からしては恵まれている方らしい、とそう言った情報源は父やビジルズ、母から聞いたくらいだ。領地と、少ないけど税収もちゃんと入るので収入は微々たるものだが、贅沢をしなければ問題ない暮らしぐらいはできる、と言うことだ。


 それに天然の川があり農作物の収穫が悪くなったことは殆どないとのこと。ほんとに素晴らしい土地である。それでも開拓ができないのは、やはり戦争の影響で父上が殆ど家にいることがないからだ。兵士の仕事は城や街だけでなく、国境の砦に詰めることが多い。男爵や子爵と言った位の低い爵位は、大体どこかの砦に派遣されることが多く、帰ってくることも稀で、期間も短いのだという。


 それでも手紙のやり取りなんかで、領地持ちの貴族はやりくりするのだとか。携帯電話が普及する以前の世界では、それが当たり前なのだ。それだけに、ビジルズの有能さがわかるというものだ。それに母上も、基本的な方針に口を挟むことは殆どないし、施策しさくに悪い影響がある可能性についてだけは指摘するぐらいだ。


「自分の目で見た方がいいな」


「でしたら“拳老父けんろうふ、ケンプさん”をお呼びください。あとオルクス様用にポニーの“マウル”で移動された方がよろしいかと」


「そうだね。そろそろケンプを呼ぶか。マウルも久々だな。良し、みんなが食べてる間に呼んじゃうか。僕の詰め所に移動しよう」



 ♦



 僕は右腕の腕輪をかざす。これで4人目の召喚だ。正確には5人、いやいや、女神様は数に入らないか。まあいい、考えるの後にして手早く呼びだそう。


「我ここに盟約の証をかざさん。忠実なる者よ再び封じの鍵を解かん。我が前に姿を!」


 天幕内の床が光出すと魔法陣が浮き出す。そこには光が収まり、既に呼びだした燕尾服えんびふくを着た者の姿がそこにあった。


拳老父けんろうふ。いや、ケンプと言った方が懐かしいかな。僕の事がわかるかい?」


「勿論でございます。坊ちゃま……」


 ケンプは白い手袋をした手で懐のポケットからハンカチを取り出し、目元をぬぐっている。僕がどうしたのか尋ねると嬉しそうに微笑む。


「嬉しいのでございます。またこうして、坊ちゃまと時を過ごせることが、何よりも嬉しゅうございます」


 ――マジ泣きである。


「そ、そうまで言ってもらえると僕も嬉しいよ。また、今後ともよろしく頼む。それと、今の僕はオルクスという名前がある。オルクス・ルオ・ヴァダム、ヴァダム男爵家の長子だ。今後はそっちで呼んでほしい。現在の状況や過去の経緯いきさつは他の召喚者に聞いてくれればいい」


「は、かしこまりました、オルクス様」


 こう何回か召喚していると気付くことだが、ガーディアンは以前のゲーム時代のAIであった頃よりも、とてもより感情豊かだと感じる。これは女神様から聞いていたが、より人間に近い感情や思考が芽生えたのだとか。好きなこと得意なこと、嫌いなこと苦手なこと、ゲームの中では数値が表示されてわかりやすくなっていたが、現世ではそういったパラメータのように数値が一切表示されていない。そう言うのはあった方が良いと思うのだけど、今は僕の記憶と、それぞれに聞いておけば分かることだ。大きな問題ではない。


 腕輪の機能で簡易に表示される内容は、名前、性別、年齢、職業、役職、特技、好物、苦手、病気や怪我の有無、などだ。他にもいくつか感情の表記が出たり、名前の色表記が違ってたり、最後の方にスキルや魔術系統、所持品と相手のステータスが表記される。


 ちなみに名前が赤く表示されると殺人者、黒く表示されると窃盗などの経歴が表わされてしまうようだ。色が濃いければ濃いほど、重ねられていれば重ねられているほど危険であり、そういう人物には注意を払いなさいと言われた。しかし、例外もあり善行と悪行の行いでまた表示も変わってくるそうだ。そういう時は表示されている名前や項目を集中して見れば大体分かるらしい。


 話がそれたけど、ガーディアンについてはゲームの時より、一層人間として扱うのがベストだろう。僕もそのつもりであるし、また、インベントリにある道具は異常なほど、高い性能を発揮するのは間違いないとのこと。取扱注意よっ、とウインクされたのを覚えている。


「トヨネ、狩猟は誰が付いて行くの?」


「今のところ私が同行する予定です。ちなみ、アイリスはこの周辺の現場の指揮を。モモカは畑の視察中です。ケンプろうにはどこかの補佐に回っていただこうと考えていましたが、いかが致ししましょう?」


「アイリスとモモカに問題がないなら、狩猟に同行してもらおう」


「かしこまりました」


 こうして僕は、初めて自分の住んでいる領地の森林部へ足を向けることになった。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る