実験的な作品と銘打たれているように、「思考実験」をそのまま文章におこしたような内容でした。
ストーリーというものはなく、流れる言葉からその向こう側の世界観を感じ取ることで楽しむものだと思います。
アレイスターの思考を辿り、自分なりの「数秘術」とは何だろうかと思いを馳せる……そんな楽しみ方ができます。
作者さんは「読む人がいれば」続きを書くということなので淡い期待を持っていますが……難しいのかなあ。
長編を書く労力とその大変さは理解しているつもりなので、無理強いはできませんけど。
できる事なら「数学」の奔流をその身で浴びてみたい……という願いを込めてレビューしました。