空と心
今にも泣きだしそうな空。
黒い塊があると思えば、青空ものぞいている。
晴れなのか、雨なのか、曇りなのか、
何ともはっきりしない空だ。
今の僕の心を映し出しているみたいだ。
僕はフラれた。
何が悪いかなんて分からない。
ただ一言、『しゃべりすぎ』らしい。
人の心は分からない。
だからしゃべるんだ。
こわいからしゃべるんだ。
少しでも理解したい。
少しでも歩み寄りたい。
だからしゃべるんだ。
でもそれがダメらしい。
だったらキライだと言ってほしかった。
キライじゃなくて苦手だという。
どうしたらいいのか分からない。
気持ちがハッキリしない。
この空と同じように。
見上げた空にはハッキリと虹が架かっていた。
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