果たし状
「大変だ、俺に果たし状が届いたぞ。」
彼が1通の手紙を取り出す。
かわいいピンクの封筒だ。
「ラブレターじゃないの。」
彼と私は幼馴染だ。
彼の天然ボケには、常日頃から頭を抱えている。
「ここを見てくれ。」
ハートマークに矢が刺さったシールが貼ってある。
「お前の心臓を射抜いてやるという脅しだ。」
絶対に違う。
ーずっと見てました。
「見張られているぞ。」
絶対に違う。
ー放課後に、体育館の裏に来てください。
「人気のないところにおびきだすつもりだぞ。」
まあ違わないかな。
ー必ず1人で来てください。
「タイマン勝負ということか。」
本当に疲れる。
「立会人としてついてきてくれ。」
ついていきますよ。
体育館の裏には誰もいない。
「なんだまだ来てないのか。」
「違うよ、もう来てるよ。手紙の主は私なの。」
「なんと、お前だったのか。よし勝負だ。」
ウソでしょう、どうしてこんなやつ好きになったんだろう。
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