31

 生まれて初めてゲームセンターに入った感想。


 早く出たい。


 これだけ。


 周りはずっと何かの効果音や電子音で煩いし、煙草臭い。それに、人が多いからなのか、ゲーム機の配置のせいなのか、それとも単に心理的なものなのかは判らないが、何処と無く息が詰まる。もしかしたら、もっと単純に換気が悪いだけなのかも知れない。

 しかも何を狙っているのかは判らないが、店内が全体的に仄暗くしてあって、代わりに周りでやたらと光が明滅するので落ち着かない。


 単に慣れの問題なのかも知れないが、こんなところで本当に楽しんで遊ぶ事が出来るのだろうか。今度、捺夜を連れて来て感想でも聞いてみよう。


 鮎河も長谷も、特に何も感じずに二階の方に行ったし……俺が変なのか? 平然としているのを見ると、楢沢も慣れている様だし。


「暁先輩」


 店内を適当に歩いて行く楢沢の背を見ていると、急に楢沢が振り返った。


「何だ?」

「取り敢えず、このフロアの人に、別れて話を聞いちゃいましょう」

「判った。……そう言えば、先刻何で鮎河と長谷を一緒にしたんだ?」

「え? いや、別にぃ……理由はありませんよ」


 目が泳いでる。


「嘘、吐くな。ちゃんと俺の目を見ろ」

「あっ、オレあっちの方を」


 逃げようとする楢沢の顔を掴んでこっちを向かせた。


「正直になろうか、楢沢」

「……っ、先輩、顔が近いです顔が」

「知るか、俺の目を見て正直に話せ。何の意図であの組み合わせにしたんだ?」


 楢沢が顔を逸らして抵抗しようとするので、無理矢理ぐいっと顔を引き寄せた。俺の方が背が低いので上下で見つめ合う形になって、もろに目が合う。目が逸らせないと威圧にはなるだろう。


「いや、そのだから、ホントに顔が近過ぎるので、ちょちょ、ちょっと、ちょっとだけ離れて下さい」


 まだ目を逸らして、こっちを見ようとしないので、更に顔を引き寄せた。


「話そうか、楢沢?」

「その、ホントにっ、本っ当に顔が近過ぎなんで」


 無視してもう少しだけ顔を引き寄せた。


「――っ、判りました! 話します、話しますから、顔を放して下さい!」

「判った」


 顔を放すと即座に楢沢は離れた。何やら息遣いが荒い気もするが、無理に顔を掴んで引き寄せたから息がし辛かったのだろうか。


「……そのですね、鮎河先輩の事を思ってあの組み合わせにしたんです」

「鮎河の為?」

「そうです。余計な事だとは思ったんですけどね、長谷先輩は鈍いし、鮎河先輩は行動起こさないし……見ているこっちの心臓と精神に負担が掛かると言うか……」

「……つまり、どういう事だ?」

「鈍いっスね! 暁先輩も相当鈍いっすね!? 蒟蒻に立ち向かう斬鉄剣の切れ味みてぇだ!」

「蒟蒻ぐらい引き千切る」

「刀の意味無ぇー?!」


 あぁいやいやいや、と楢沢は疲れた様に額を押さえる。


「そんな事じゃなくてですね……ハッキリと言うとですね、恋愛の話ですよ」

「恋愛?」

「そうですよ……普通はここまで言わなくても判ると思うんですが」


 はぁ、と溜息を吐く楢沢。失礼な、途轍も無い鈍感な人間を相手にしている様な具合だ。


「俺だって少しは恋愛の事ぐらい判る」

「物凄いズレてそうなんですが」

「バレンタイン・デイに後輩からチョコ貰ったら、ちゃんとホワイト・デイにお返しをしている」

「益々ズレてるじゃないですか!? 逆でしょ、普通貰う側の性別逆でしょうっ?! しかもそれ男女交際じゃねー!!」

「むぅ。確かに」


 あぁもう疲れるなぁ……、と楢沢は頭を抱えた。


「もう要点だけ言いますよ。一言で言うと、鮎川先輩は長谷先輩の事が好きなんです」


 あぁ――と、思わず俺はぽんと手を叩いた。


「成る程。二人の仲を進展させようと画策したのか」

「画策って……嫌な言い方しますね。まぁでも概ねその通りですよ。お節介だとは判ってるんですけどね。でも、鮎川先輩は奥手過ぎる癖に判り易いし、長谷先輩はいい人過ぎて彼女と付き合うという思考に達しないし」


 極まり悪そうに楢沢は言った。


「オレ、駄目なんですよ昔から。『何とか出来るのに何もしない』っていうの。誰だって、ほんの少しの行動で変われるのに、その『ほんの少し』が出来なくて苦しんだりしてるんですよ? 何故って、――それで、中学の時から、って生徒会で色々やってたんですよ」


 偽善者みたいですけど……いや自己満足ですね――楢沢は恥ずかしそうに笑った。


「まぁ、だからオレは高校に入ってあのセキセントリックで万年無礼講でブレイカーな新聞部部長に憧れて、こんな事してるんですけどね」


 正義感、か。


 何が正しいのかなんて判らない曖昧な杓子定規だろうが、それでもそれを貫き通せる人間は強い。俺の様に付け焼刃のぐら付く〝強さ〟でなく、自分の、唯一つのモノだから。


「そんな事無い」

「え?」


 俺は楢沢に微笑いながら答えた。


「自己満足でも、恰好いいよ」

「なっ?! いきなり何を――いや、いやいやいや、何でも無いです。もういいですっ、今の会話で暁先輩の人と為りは大体判りました。オレはあっちの方を調べるんで、暁先輩はここをお願いしますっ」


 急に楢沢は怒った様に顔を真っ赤にして、ずかずかと大股に歩いて行ってしまった。


 何だ、俺は今何か変な事を言ったのか。あんな突然怒り出すなんて、余程悪い事でもしたのだろうか?


「……まぁいいや。あとで謝っておこう」


 聞き込みをしよう。速水の写真を使おうと思っていたから、楢沢が向こうに行ってくれるのなら都合がいい。


 ぐるりと店内を見回すと、周囲に馴染んでいて常連に見える男二人組が目に付いた。試しにその二人に話を訊いて速水の写真を見せると、俺の姿をじっくりと見てから答えた。


「あぁこいつなら、確か一週間前くらいに見た見た。よっく憶えてるぜ」

「よく憶えてるというのは何でだ?」

「あん? そりゃこいつ、調子に乗り過ぎて拉致られてたからよ。あの後私刑リンチでもされたんじゃねぇの?」

「あの拉致られたガキ、調子に乗ってたからなー。はしゃぎ過ぎたんだよ」


 ひひひと男が笑った。……気持ち悪い笑い方だ。いや、気持ち悪いのは笑い方のせいじゃないか。先刻から俺を見てくる、舐める様な視線が気持ち悪いんだ。


「……何処に連れて行かれたかは見たか?」

「そんなん見てる訳無ぇだろ。下手したらこっちまで被害がくるかも知れねぇんだからよ」

「そうか……」


 出来れば速水が何処に連れて行かれたのかも知りたかったが、この店で速水と芹沢達が接触しているのはこれで確定的だ。しかも速水は私刑リンチされていたかも知れないなら、動機としても充分。あとは速水が現場に居たという目撃証言さえ揃えば、ほぼ完璧だ。

 店内で騒ぎを起こしていたのなら、多分、楢沢達の聞き込みでもすぐに情報は集まる筈。だとしたら時間が勿体無い、早く事務所に戻ろう。


「――有り難う。参考になった」


 足早に戻ろうとすると腕を掴まれた。


「礼なんかよりよ、これからどっか行かねぇ? 暇だろ? 可愛い子に礼をされるよりも仲良くなりたいんだよオレ達さ」


 男は軽薄そうな笑いを浮かべて言う。二人で俺を挟んで、自然と逃げ道を塞ぐ様な位置に立っていた。


 これは……俺をナンパしてるのか? 物好きな。一人称『俺』の女を変に思わないのか。それに何だったけか。確か有馬がこういう手合いについて何か言ってた気が……


『ヌエさ、お前割と世間知らずなところあるから、ゲーセンとかのDQNドキユンにはあんま関わんなよ?』


 そうか、これが『DQN』という奴か。確かに有馬が例として示してくれた話に出てくる嘘みたいな馬鹿そっくりだ。だったら、教えられた適当な対処の仕方は『まともに相手にしない』事だったな。


「済まないが、暇じゃない」


 適当にあしらって、腕を振り払ってさっさと行こうとしたら、男は更に強い力で手首を掴んできた。


「んな事言わないでよぉ。手伝ってやったんだし、情報提供の見返りくれよ、な?」


 ニヤニヤと笑いながら男は言う。女の俺の力じゃ、自分から逃げられないとでも高を括っているのだろうか。


「手を放せ」

「なぁ、いいじゃんかよ?」


 拒否の意思表示はしたのに……頭悪いのか? こんな事した後で、素直に付いて行くと本当に思っているのだろうか。凄いな、これがDQNというものなのか。帰ったら捺夜に珍しいものを見たって話そう。


 しかし、教えられた通りの対応をしたのに全く駄目じゃないか、あの馬鹿。


 段々と面倒臭くなってきて、もういっその事この二人を投げ飛ばしてしまおうか。馬鹿対策はやっぱり力技に限る――とそんな事を考えていたら、


「暁先輩? どうしたんですか」


 男達の陰に隠れている俺を覗く様に、楢沢が来ていた。


「ナンパされて困ってる」


 捨て鉢に言うと、楢沢は、えっ、と声を上げた。


「ナンパ、ですか?」

「そう。この二人に」


 男達は急に現れた楢沢に呆気に取られた様な顔をしていたが、すぐに元に戻って低い声で楢沢に向かって言った。


「おい、お前。この子の連れ? 帰っていいから。この子はオレ達と遊ぶってよ」


 そんな事言ってない。


 ドスの利いた声で言えば、楢沢も俺も怯えて言う事を聞くとでも思ったのか。堂々と嘘を言っているが、当然、楢沢には嘘だとばれている。


「おい、アンタ達。先輩の手を放せよ。嘘言ってんのなんかバレバレなんだよ」


 負けずに楢沢も男を睨んで言う。それに無言で、男の一人が楢沢に詰め寄って――いきなり殴った。


「なっ――」


 不意打ちを喰らった楢沢は、思い切り殴られ倒れた。


「楢沢! 大丈夫かっ?」


 男の手を払って楢沢に駆け寄ると、少し呻き、涙目で頬を押さえながら顔を上げた。


「……無理です。超痛いです」

「あぁ、大丈夫そうだな」


 殴られた頬が少し赤くなっているだけで腫れてはいないので、冷やしておけばよさそうだ。軽口も叩けてるし。

 楢沢の傷を診ていると、後から両腕を掴まれ体を引き寄せられた。


「ほら、こいつの事なんか放っておけよ」


 楢沢を殴った男は、にやついていた。


 ……暴力に訴えるなら、こっちもそれなりの対応をしてやる。両腕を掴んだ程度で俺を拘束出来たと考えているなら大間違いだ。


「お前等、れた事をしてくれたな……」


 手を出した以上、容赦する必要なんて無い。力任せに男を背負投げようと腕に力を込める。


「ストップ、暁さん」


 すると、いつの間にかそこに居た長谷に止められた。


「あ? 何だよ、テメェは」


 急に登場した長谷に俺は呆然としたが、男達は明らかな敵意を見せ付けていた。二対一だ。不味い、長谷の体格では勝てそうにない。


「長谷、俺は大丈夫だからっ」

「いやいや、見過ごせないよ。女の子を無理矢理言う事を聞かせようなんて。まぁ、未だにこういう人間が居るのには吃驚したけど。絶滅危惧種みたいだよね」


 状況を解っている筈なのに、淡々とした調子で長谷は言う。その物怖じしない態度(というか最早挑発)を見て苛立ったのか、


「おい、何のつもりだ、テメェ」


 男達は俺の手を放して、二人で囲む様に長谷に詰め寄った。しかし長谷はそれに怖気付く様子も無い。


「暇が無いと言っている人を無理矢理誘おうとする馬鹿な事を止めろ、と言わせてもらうつもりだよ。それに、君達は以前もここで似た様な騒ぎを起こしてるね。前回はよくても、二度目となると警察のお世話になるかも知れない。身の程を弁えるべきじゃないかな?」


 長谷は変わらぬ調子で、明らかな挑発と取れる事を言う。


「あぁ? っざけんなよ、テメェッ!」


 それに一人が激昂して長谷に殴り掛かる――が、予想外な事に、踏み込んだ足を近くの椅子に引っ掛けてしまい、バランスを崩し、そのままもう一人を巻き込んで転倒した。


 男達は呻き声を上げながらも、すぐに立ち上がったが、いつのまにか遠巻きにこちらを伺っていた周囲の客の一笑を買ってしまい、舌打ちをして、笑い声から逃げる様に店を出て行った。


 その後姿を見送っていると、面倒な事に騒ぎを聞き付けた店員が慌ててやって来た。

 説明が長くなりそうだと思っていたら「あ、全然大丈夫です。気にしないで下さい」と、平然とした口調で長谷が言う。不思議な事に、その一言であっさりと剣呑な顔色を変えて店員は戻って行った。おぉ……随分と手馴れてるな、長谷。


「災難だったね、暁さん。このゲーセン初めてだから、暁さんには、ああいう奴が居る事を先に言っておくべきだったよ、ごめん」

「え、あぁ。いや、別に」


 長谷は苦笑すると「楢沢君大丈夫?」と、倒れた楢沢の方に行った。


「暁さん、大丈夫でしたか?」


 あっという間の出来事に呆然としている俺の隣に、鮎河が来ていた。


「あぁ、俺は大丈夫。楢沢が殴られちゃったけどな」

「痛そうですね」


 鮎河は頬を赤くしている楢沢を見て心配そうに言う。


「本人は大丈夫だって言ってるから、心配する必要は無いと思うよ。俺が見た感じでも冷やしておくだけでよさそうだったし」


 鮎河は、そうですか、と呟いた。一瞬沈黙。すると鮎川が急に意を決した様に、あのっ、と言った。


「暁さんは、その……」


 緊張した面持ちで、鮎河は言葉を濁らせる。俺に訊く事が後ろめたい様に顔を伏せている。……嫌な予感が。非常に対応に困りそうな質問を投げ掛けられそうな気がする。


 そして、鮎河は思い切って言った。


「暁さんは長谷君とはどういう関係なんですかっ?!」


 ――予想以上に直球ストレートだった。


「……別に、今日会ったばかりの知り合いだが」

「あ、そうですよねっ。そ、そうでしたよね! 今日知り合ったばかりなんでしたっけ。済いません、変な事聞いちゃって」


 鮎河は、あはは、と恥ずかしそうに笑った。


 純粋だ、純粋過ぎる。事情を知っていると物凄くやり難い。きっと周囲の人間も、ここまで判りやすくて危なっかしい鮎河を見ると、放っておけなくなるのだろう。何と無く、楢沢の気持ちが解った様な気がする。


「鮎河さん、暁さん」


 俺と鮎河の間に微妙な空気が流れていると、長谷が俺達を呼んだ。


「ちょっとここ出て外で話そう」

「楢沢は?」

「オレは大丈夫です。ほっぺ痛いだけですから」


 楢沢は、自販機で買った飲み物を氷嚢代わりに頬に当てていた。腫れはしないが、痣にはなってしまいそうだ。


「悪い、俺のせいで殴られちゃって」

「先輩のせいじゃありませんよ、オレが勝手にやった事だし。そんな事より、恰好悪過ぎる事の方が問題ですね」


 楢沢は肩を竦めて諧謔味を帯びた笑いを浮かべた。


「そうでもない、充分恰好よかったよ」


 それに微笑いながら返すと、楢沢は一瞬顔を引き攣らせた。


「まっ、た、そういう事を――」


 楢沢何かを言おうとしたが途中で言うのを止めてしまい、そのまま大股で、先に行ってますっ、と店を出てしまった。


「……俺、何か変な事言ったか?」


 残った二人に訊くと、何故か複雑そうな顔をしていた。




「じゃあ判った事は似たり寄ったりなんだな」


 店を出てから、判った事を報告し合ってみると、やはり集まった情報は芹沢達が速水と騒ぎを起こしたという事だった。


 日付は五月十三日で、時間帯は昼過ぎ。俺にとっては幸運な事に、その時速水は捺夜を捜す為に山瀬高校の制服を着て俺に会いに来ていたから、周りの人は皆、速水を山瀬高校の生徒だと思ったらしい。


 お陰で、新聞部は山瀬高校の生徒に照準を絞っている限り、速水に辿り着く事は無いだろう。


「芹沢達がうちの生徒を連れて行った、って事はね。その生徒が誰だか判らないけど」


 長谷が言うと、楢沢が首肯した。


「一年生っていうのは判ってますけど、それ以上は何にも。最近の学生の外見的特徴なんて、一学年全部が対象だったら当てにならない様なものばっかですしね」


 お手上げです、と楢沢が氷嚢の役目を終えた飲み物を飲んだ。


「じゃあ、わたし達が次にする事は、その一年生の事を調べるの?」

「そうですね。もし自殺したって事になってる三人を殺した奴が居るなら、そいつが動機持っていて一番怪しいですから、警察でいう重要参考人って事になります」

「でも、だとしたら殺人犯を追う事になるのよね、わたし達……」


 不安そうに言う鮎河に、楢沢が笑った。


「真相への取っ掛かりを見つけたら警察に言えばいいだけですよ、然るべき証拠を持って。それでオレ達は充分に役目を果たした事になりますって。寧ろオレは俄然やる気が出てきましたよ。殺人犯なんて、奴トップクラスじゃないですか」


 警察にどうこう出来る問題なら、だけどな。


 ベクターに関して、警察が対策を持っているとは思えない。黒木が警察の知り合いと協力しているから、怪事件に対して何か気付いている人は居るらしいが、それでも警察組織が動いている訳じゃない。最終的には、気付いている奴等にしか解決する事が出来ない。


 まぁ、核心の手前で新聞部が止まるなら、俺としては安心するが。


「……ぼくは、この事件を自分なりの方法で解決したいけどな」


 ぽつり、と伏し目がちに長谷は呟く。だが、すぐに顔を上げて微笑った。


「ま、ぼく達はぼく達で、やれるところまでやってみればいっか」


 あ、そう言えば――と楢沢が紙を取り出した。何かメモしてある。


「暁先輩、新聞部の連絡先とか知らないですよね? これ、森枝副部長が渡しておけって」


 紙には、新聞部員五人全員の連絡先が書いてあった。


 これは……以降も協力するという事だろうか。それとも、相互に情報を交換しあう為の連絡手段として、か?


 どっちにしても、特に断る理由も無かったので俺は連絡先を受け取った。これはこれで、俺の方から新聞部の人達を守れる範囲に置けると考えればいいだろう。


 俺はもう、誰も犠牲にしたくないから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る