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 繁華街は人で賑わっている。だがその賑わいも半端なもので、駅の近くって割には消極的に見える。

 交通の便から言えば、快速線が通る大きな駅が一つ隣にあって便利だが、この南川駅自体は、下車して用を済ましに来る人は少ない。なので必然的に、地元に住んでいる人間と日常的にここを利用する人間だけが集まる。


 駅周辺には色んな建物が乱立していて、大きい会社の類になると駅を越えた方に集まっている。なので、向こう側は駅の高架線を城壁とした城内都市の様にも見える。対して、こちら側は中小のテナントを入れる程度のビルや、スーパーの類ばかりになる。向こうが城内都市なら、こちらは城下町だ。

 事実、区画整理や街の整備具合から言うと、あちらとこちらでは雲泥の差なのだが。少し前までは、どちらとも似た様なものだったが、十二年前の地震で郊外のマンション崩落事故が起きた時に、耐震強度を一斉に改める動きが起きたのが理由だ。

 その際に、補強のついでに建物の改装や増築をした場所があったのに加えて、数年前に映画館やデパートを併設した大型の駅前ビルが完成したので、向こう側は一気に様変わりした。今では駅を境に向こう側は『都市』で、こちらは『下町』と呼ぶ程になっている。


 俺の目的地は、下町のビルとビルの間に挟まれた、三階建てのテナントビル。両側のビルの背が高いので、へこんでいる様に見える。入っているテナントは、一階が喫茶店『ウロボロス』、二階が『黒木私立探偵事務所』、そして最上階が雀荘『麒麟』。因みにウロボロスのマスターの作るアップルパイは絶品。ワンホールで食べられる。


 ビルの階段を登り、『黒木私立探偵事務所』と書かれた、いかにも胡散臭い感じがするプレートのあるドアを叩いた。


「黒木ー? 居ないのかー?」


 所長の名を呼ぶが、返事が無い。ドアノブを捻ってみると鍵が掛かっていた。誰も居ないのだろうか。いつもなら誰かが居る時間帯だが。


「おーい、なつも居ないのかー?」


 次は助手の名を呼んでドアを叩くが、やっぱり返事は無い。困ったな、ここ以外でお金を使わないで食料を調達出来そうな場所は近場に思い付かないんだが……ドア、蹴破るか。あとで直せばいいし。


「――何をしている」


 空腹の余り短絡的にドアを蹴破ろうと構えた時、後で声がした。


「そこまで堂々と器物損壊を行おうというのも中々出来ない事だが、今はその不条理な破壊活動を止めて、理由を聞かせてもらおうか」


 振り向くと、開襟シャツに黒いスラックスという、字面からすれば典型的な好青年といった恰好の男が立っていた。だが、眼に掛かりそうな黒い前髪を鬱陶しそうにしている切れ長の眼と、何故かだらしなく見える出されたシャツの裾が、それを台無しにして、好青年から年齢不詳の男にさせる。

 ポケットからは、いつも持ち歩いているスケルトンの懐中時計のチェーンが出ていて、ベルトの方にフックで着けてある。何ともいいタイミングで、この事務所の所長兼探偵である黒木しんが、俺の事を怪訝そうに見ていた。


「ちょうどよかった。さっさと鍵開けて中に入れてくれ」

「答えろ、お前は何をしている。釈明もしないで流せる様な状況でもないし、未遂とは言え、人の家を壊そうとしていたのだから訳を言え」

「いや、だから、事務所に来たんだけど」

「そこじゃない、ドアを蹴破ろうとしていたのは何故だ、と訊いている。こんなテナントビルの狭い通路の、それもドアの前にまで来ている人間の目的は、訪問以外に無いという事は判り切っている……待て」


 と、そこで黒木は、懐中時計を取り出し時間を確認して、憮然とした顔で俺を見た。


「……お前、高校はどうした」

「早退した」


 黒木は冷ややかな目で俺を見る。


「そうか。それで、何の用だ? ――いや待て。言わなくていい。帰れ」

「何だよ、俺はまだ答えてないぞ」

「どうせ碌でも無い事だろう。お前は常温も沸点も低い性質だから、冷めていると思ったら急に激情する。それだけでも面倒なのに、主体になられた日には迷惑千万極まる」


 こいつは……。自分の方が碌でも無い事に関わる事が多い癖に、よく言えたものだ。大体、普段の口数は少ない方なのに、喋る時には一言ひとことが饒舌で嫌味だ。

 まぁ我慢だ。昼飯の為には我慢だ。黒木の言う通り、低い沸点を超えては台無しだ。そう何とか自分に言い聞かせて、握りしめていた拳を解いた。


「台所と冷蔵庫貸してくれ。昼飯食べてないだろ? 作るから、俺にも食べさせてくれ」


 昼飯時より少し遅いが、恐らく黒木は何も食べていない筈だ。普段から不摂生な食事をするこいつには、外食するにも助手の捺夜が外食した時のレシートを確認する程、中途半端な事を許さない。大人しく捺夜か俺の作る物を食べるか、栄養補助食品以外のしっかりとしたものを、店で食べるかに選択肢は限られる。

 今は事務所には捺夜が居ないし、基本的にこいつは面倒臭がって外では食事しない。今まで図書館にでも行っていたのだろう。その証拠に、図書館用に補強された本を持っている。


「何故俺が――」


 黒木が拒否しようとする前に、俺は言った。


「それと、


 途端に、黒木は片目を細め、渋い表情で鍵を開ける。


「――仕方が無い。入れ」

「それじゃ、お邪魔します」


 占めたものだ。情報提供で食料に在り付けるから、こいつの事は好きだ。便利で。


 黒木が中に入って行ったのに付いて行くと、外から見るのとは違って、割と広めの2LDKの事務所の中に通される。いつも思うが、小ざっぱりしている。

 入ってすぐのリビングには、テーブルとソファが置いてあって、対面で依頼主の話を聞ける様になっている。だが、あれは専ら食事兼談話用と化している気がする。

 台所を隠す衝立もあるが、効果が発揮されたのを見た事が無い。あとは窓を背にして、所長用の机があれば完璧に撮影用のセットと化すが、書類を纏める為のキャビネットが置いてあるだけなので、その事態は免れている。他には黒木と捺夜の部屋があり、あとは風呂と台所にトイレだけ。探偵事務所に見えない。


 その勝手知ったる事務所で、台所に向かい冷蔵庫の中を確認する。

 ひんやりとした冷気の奥にあるのは、やたらに多い酒と調味料、他には卵等の食材が綺麗に並んでいる。流石だ、捺夜。この量を常備出来るのは、あいつの努力の賜物だろう。生活能力が低い黒木では、ここまでしっかりとは出来ない。だが、冷蔵庫内の酒を飲むのが捺夜だけだというのは、未だに信じられない。黒木は下戸で捺夜はザルだからなぁ……。

 何を作ろうか……冷蔵室には白菜キムチ。お誂え向きに冷凍室には冷飯も置いてあった。


「キムチ炒飯作るぞ」

「味付けは普通にしろ、お前の辛党には付いていけないからな」


 確認すると、後ろでソファに座りながら本を読み始めていた黒木は注文を付けてきた。

 俺の味覚が怪訝しいみたいな言い方だな。いや、どちらかと言えば怪訝しいのだろうが、そこまで酷いとは思っていない。ちゃんと料理は作れるし。


「はいはい、判ったよ。俺の分だけあとで別に味付けするよ」

「害が無いのなら構わない」


 投げ遣りな黒木の口振りに溜息を吐きながら、戸棚からエプロンを取り出して着る。エプロンは捺夜の物だが、勝手に使っても構わないだろう。サイズぴったりだし。

 冷飯を電子レンジに放り込んで解凍し始め、解凍している間にキムチを切る。


「お前でもエプロンを着ると、それなりに様にはなるな」


 俺がキムチを切っている後ろで、感心した様に黒木が言った。それに対し、俺はひたすらキムチを切りながら答える。


「だから何だよ」


 キムチを切り終えて中華鍋の準備をしようとしたところで、チーン、とレンジの音が鳴った。解凍が終わった様だ。レンジからご飯を取り出していると、黒木が言う。


「いいや。お前の普段の行動とは懸け離れていてな。しかも、特別にトレーニングをしている訳でもないのに中華鍋を片手で扱えるというのも、解ってはいても光景としての異様さに拍車を掛ける」


 悪かったな。料理が出来る様な印象が無くて。別に片手で中華鍋を振れるのは、そんなに不思議な事ではないだろうに。普通の人よりも力があるだけなんだから。


「まぁ一般的に言うならば馬鹿力、か」

「……お前、鍋で殴るぞ?」

「お前の場合、洒落にならないから止めてくれ。頭蓋骨を陥没させられそうだ」




「それで、今回視たものは何だ?」


 出来上がったキムチ炒飯をテーブルに置くと、黒木が訊いてきた。そして俺の分の皿を見て「盛り過ぎだ……」と呟き、テレビのスイッチを入れてニュースを見始める。


〝――殺人事件の続報です。先日、住宅街で見つかった、腕が持ち去られている男性の死体は、一連の連続殺人と同一の犯人によるものと警察は断定し、捜査を始める方針を発表しました〟


「猫」


 冷蔵庫から麦茶を出して、コップを持って行きながら答えると、黒木は顔を顰めた。


「動物か。珍しいパターンだ」


〝次のニュースです。今日未明、万引きを見つけられた少年が店員と乱闘し、持っていた包丁で争っていましたが、自分の腹部に包丁が刺さってしまい、そのまま逃亡するという事件が発生しました。少年は現在も逃亡中で――〟


 麦茶を注いで、キムチ炒飯を食べ始める。中々美味しい、手前味噌だが上手く作れたと思う。


「今朝、俺が登校中に見た、車に轢かれた猫だと思う」

「他に気付いた奴は居るか」


 キムチ炒飯が辛かったのか、黒木は一気に麦茶を半分近く飲み乾した。


「居ない筈。俺にしか視えてない。猫の飼い主っぽい中学生の女の子が捜しに来ていたけど、まだ猫が死んだとも気付いていないと思うな」

「その中学生の容姿と様子」

「普通の可愛らしい女子中学生。制服を着てたけど、何処の中学かまでは判らない。様子は先刻も言っただろ。猫が死んだ事には気付いていなくて、普通に猫を捜していただけだ」

「猫は」

「別に、何にも。ただの三毛猫だった」

「成る程……。後で現場を教えてくれ」

「いいけど、わざわざ物好きだな」

「――でも、それに振り回されるのは、あたしなんだよねぇ……」


 突如、俺のでもなければ黒木のものでもない、よく透る声が会話に割り込んだ。扉の方に居た声の主は、よく見知った顔。


「捺夜か――」


 セミショートの茶色い髪に馴染んでいるヘーゼルの眼。白黒のアウターとインナーの可愛いカットソーと、好きな色だと言う緋色のショルダーバッグが今時の女の子らしい。人懐こい顔をしていて、この事務所の助手をしないで高校に通っていたなら、すぐに人気者になっただろう。


「今は『黒木彼方かなた』だって何回言わせるのヌエ、いつまでも旧姓で呼ばないでよ」

「黒木は一人だけでいいって。それに彼方よりも、捺夜の方で呼び慣れてるからな、下の名前で呼ぶのも何だか」

「恥ずかしいの? ま、いいや、そんな細かい事」


 四年前、捺夜はある事件で天涯孤独になったのを黒木に養子として引き取られて、今は『黒木彼方』になっている。この事務所の助手で、黒木の娘という事になるが、この二人は全く親子らしくは見えない。どちらかというと、仲睦まじい同居人という方が合っている。


「ただいま、晨夜さん。あーっ、キムチ炒飯食べてる、いいなー。あたしの分あります?」

「おかえり、彼方。炒飯は台所にある。依頼人の様子はどうだった」


 捺夜はバッグをソファに置くと台所に行き、早速キムチ炒飯を皿に盛り始めた。


「大変お怒りでしたよ」

「だろうな」


 どうやら、捺夜は仕事に行っていたらしい。趣味で実践剣術をやっているから、てっきり剣道場に行っているのかと思った。しかし依頼人の所に行って、何をしていたのやら。


「お怒りって、また何したんだお前」


 視線を投げ掛けながら訊くと、黒木は面倒臭そうに言った。


「浮気調査だ」

「……浮気調査って、まともな探偵業もするんだな」


 驚きだ。いつも妙な事件に首を突っ込んで、その関係者達から報酬を貰っている事しか知らなかったが、たまには探偵らしい事もするらしい。

 捺夜が炒飯を皿に盛ってきて、俺の隣に座った。


「霊絡みの事件だけじゃなくて、普通の仕事もして下さいって、あたしが頼んだの」

「あぁ、だからか。ところで、それで何か不味かったのか?」

「お前には関係無い」


 黒木が不機嫌そうにすると、炒飯を食べ始めた捺夜が楽しそうに言った。


「慣れない事をするから失敗しちゃったんだよ、駄目だよねー。あ、晨夜さんの事だから、あたしは関係無いよ」

「うわぁ……」

「俺はたまたま警察官に職務質問されただけだ」


 職務質問はたまたまされるものじゃないだろ。


「それで探偵務まるのか。職務質問される探偵って、馬鹿みたいだな」

「結果的に問題は無い。構わない」

「は? 何処がだよ」

「奥さんに依頼されたんだけど、職務質問の時に旦那さんにばれちゃって。それで、黙っていてくれれば倍払うって。だからそれに飛び付いて、お金貰って今日は奥さんにこの仕事は出来ませんって断ったら怒っちゃった。――あ、炒飯美味しい」


 不思議そうにする俺に、捺夜が事の次第を話してくれた。成る程、っていうか、それは間接的に脅迫になってないか?


「それなら怒られるのは当たり前だ。お前本当にそれで探偵なのか?」

「そんなどうでもいい事は措いておけ。話を戻す。猫を視たんだったな」

「そうだよ。っていうか話逸らすな」

「だったら俺は探偵じゃない。それでいいな? 話を進める」


 黒木は急に投げ遣りな風に言った。物凄い腹が立つのだが。


「捺夜、こいつ殴っていい?」

「駄目。一応あたしの保護者なんだから。ヌエが殴ったら暫らく気絶しちゃうよ」

「何故彼方に許可を求める」

「それはヌエが晨夜さんの意思は無視しているからですよ」


 あははー、と笑いながら言う捺夜。


「捺夜の許可が降りないなら仕方が無い。よかったな、黒木。捺夜に感謝しろよ」

「……話を、進めていいか」


 黒木はげんなりとした顔で言った。




 捺夜が炒飯を食べ終わる頃には、猫の話は一段落していた。

 黒木は片付けを全く手伝わなかったので、俺と捺夜が食器を片付けてソファに腰を落ち着けると、黒木は猫の飼い主捜しでもするつもりなのか、件の女子中学生の似顔絵が欲しい、と言った。なので、捺夜に特徴を伝えて似顔絵を描いてもらっていると、途中までの話を整理し終えたのか、黒木はメモしていた手帳を閉じた。


「さて、お前が見た猫が轢かれた現場の様子を教えてくれ」

「普通の事故。濃いタイヤ痕が残ってた。多分、車は大型車だな、トラックか何か。……眼は、もう少し大きかったな」


 俺が言うと、捺夜が似顔絵を描き直す。大分似てきた。


「濃いタイヤ痕?」

「そう。轢き逃げだろうな。あ、これだな、これ。こんな顔だった」


 似顔絵完成。捺夜が似顔絵を、どうぞ、と黒木に渡す。すると思い出した様に「あ、そうだ」と手を合わせた。


「轢き逃げと言えば、あたしも見たよ。ガードレールが曲がっててタイヤ痕が残ってた。猫の死体は無かったけど血の痕があったから、あそこも猫、轢かれちゃったのかなぁ……」

「それって、俺が見たのと同じじゃないか?」

「違うよ。あたしが見たのは一昨日だし、繁華街の近くだったもん。ヌエのは通学路でしょ?」


 じゃあ、別件か。繁華街に通学路と、最近で二匹も猫が轢かれたのか。


「……同じパターンの交通事故、か」


 黒木は、急に片目を細めた。


「彼方、お前が見たタイヤ痕も、大型車のものだったのか?」


 こいつが、こういう表情をする時は、決まって自分の中で上手く歯車が噛み合った時だ。いつもそれを、まだ可能性だから、と言って口に出さない。そのせいで、正体不明な目的の行動に、振り回される破目になる。また何を思い付いたんだか……。

 そうですよ、と答えた捺夜も、それに気付いた。


「って、あー! また晨夜さん、一人で納得してるっ。私達にも教えて下さいよ」

「まだ駄目だ。口に出すと余計に意識し過ぎるし、勘違いかも知れない。確信に足る証拠が集まってからだ。半端な状況で打ち出した結論は、推理でも推測でもない、予断にすら劣る妄想だ。そんなものは頭に閉じ込め、事実から演繹を行える段になるのを待つべきだ」


 不平を洩らす捺夜に、やはり答えない黒木。


「……それは、『俺に視えた猫』と関係があるのか、それとも、『事故』に関係があるのか?」

 話の筋から言って、こいつに思うところがあるのは、それだけだろう。猫と事故。この場合は猫が被害を受けていて、大型車に轢かれるというケースが二つあるだけだ。現時点ではただの偶然にしか思えない。

 黒木は、捺夜の書いた似顔絵を眺めながら、短く言った。


「両方だ」


 猫にも事故にも関わる事柄。俺の見た猫が霊になったのは今日か昨日。捺夜が見たのは交通事故の現場だけで、猫は見ていない。それでも、警察が捜査をした訳じゃないなら、人が轢かれたのではないんだろう。

 しかし、大型車がガードレールにぶつかる様な事故は、結構な大事故だと思う。それに関しては、きっとドライバーは逃げているだろうから、もう判らない筈だ。

 ……大型車? 運転が職業の、プロが事故を起こしたケースが、こんな短い期間に二つも? 違和感がある。不自然だが、それを不自然とするなら、猫はどういう位置に置けばいいのだろう……訳が解らなくなってきた。


「黒木、大型車だから調べるのか?」


 思い至った違和感を、直接黒木に訊いてみるが、片目を細めただけで何も答えない。やっぱり教える気は無いのか。


「……『解体』は?」

「可能性はある」

「猫相手に出来るのか?」

「さぁな。まだ猫を相手にするのかも俺には判らない。続きが気になるなら、明日――いや、明後日にまた来るといい」


 そう言うと、黒木は懐中時計で時間を確認した。そして、愛用しているらしいフード付きの黒いコートを羽織ると、似顔絵の紙をポケットに突っ込んで、


「――本当に猫、なのか……?」


 と、呟いて事務所を出ていった。

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