「近年稀に見る駄作を作ってみたい。」

いつも女子生徒のスカートをめくっている男子がいるのだ。

でも、

その男子はちょっとなんでか女の子っぽくて、ボクはそのこと二人っきりの時聞いてみたのだ。


「君って女の子なの?」


彼はその言葉にうつむいてなんでか静かになってしまった。


なんか、

悪いことでも言っちゃっただろうか?


彼は少し迷った後、こちらに向いて、

「あの、本当のことだから誰にも言わないでね?」


彼はなぜか、すごく真剣な目をしていた。

ボクは頷いた。


「僕、本当は女の子なんだ。」



実は彼は家でいろいろあって、

男の子として育てられたらしい。

良くはわからなかったけど、

学校では男の子の格好が普通だって思ってて、ずっと男の子のやってることを見て勉強していたらしいんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

えるものエッセイ えるも @erumo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ