8-B「猫耳少女あまたちゃん」

「どうでしたか!?今の記録!超エキサイティング!?」


 あまたちゃんがポコチロリン達と詰め寄ってきた。


「そんなことより、あまたちゃん。今の記録を見てるときに、耳と尻尾がすごく反応してたポコ!どうしたポコ!?盛ったメス猫のボコォフォ!?」


 あまたちゃんはポコが「盛った」と言い始めた辺りですでに脳天からチョップをかましていた。


「確かに、耳と尻尾がいつもより動いてたような……何か心に来るものでもあったのかい?あまたちゃん」


 チロがそう言うと、あまたちゃんは首を傾げて答えた。


「うーん、何か懐かしいというか……たまにあるのよ。数え切れない検索結果の中から、私の耳と尻尾が反応するような記録が……うーん、心……?」


「あ、あまたちゃんは感性豊かなのね!リン、そういうところも好き……」


「やっぱ、メスの直感だポコ!何か意味があるんだポコ!」


 あまたちゃんはポコを見た瞬間に、ポコが自分の繰り出したハイキックをかわす事を見越していた。あまたちゃんは、予想通りハイキックをかわしたポコにジャストミートな正拳突きを食らわせた。


「もー、ポコったら最近セクハラが多いんだから……」


「全くだよ、お茶でも飲んで落ち着きなよ」


「う、うん。リンもそう思うよ」


 チロがお茶を急須から淹れて、お茶が茶碗からはねて、あまたちゃんの胸に飛んでいった。チロが「あまたちゃん大丈夫!?」とか言いながら、さり気なく胸を触ったところをリンは見逃してはいなかった。


「こ、こいつら。リ、リンもやりたい……!」


 今日もあまたちゃんとポコチロリンは平和です。

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