第13話 吾輩はねむねむ
吾輩は目を覚ました。こうもりが話しかけてくる。
「旦那、お目覚めですか?」
「そうだな・・・頭がクリアだ」
「めずらしい・・・」
吾輩は考える。
差別というものを。
差別と区別には決定的な違いがある。
それは悪意があるかないかである。人を馬鹿にするために使うなら差別である。
ただ、差別用語だと騒ぐ奴も差別なのである。
それを汚い言葉だという。その人自身がその言葉を汚い言葉として使っている。
悪意が無ければ単なる区別である。
別に区別でいいんだ。だって、同じ奴などこの世界にはいない。個性があると言っている。
言葉に罪はない。あるとしたら、使う人にある。吾輩はそう思う。
吾輩は考える。
眠いと・・・。
眠気が襲う・・・・・。なんだこれは思考が働かない。
脳がお休みしなさいと言ってるのだろうか?
脳さんもう少し頑張って・・・。ねむねむ。
吾輩は考える。
世間という言葉の意味を。
世間とは何をさしているのであろう。まるで社会をさしているかのようにつかう。
ただ、違うと思う。
世の間なのである。要は一生をさしているととらえている。
生きている間のことなのではないのか。
世間様に顔向けできないとは。生きてることに顔が向けられないということかもしれない。
吾輩は考える。
線だみつお、なはなは。
何がおきた?なはなは?酔いすぎだ。お酒は自重したほうがいい。
吾輩は考える。
天使は何故天パーなのか?
神様はさらさらストレートである。使いは・・・天パーどういうことだろう?
女神もさらさらヘアー・・・。あれ?
誰の子供ですか?天パーは優性遺伝でございますよ。神様?
吾輩は考える。
幻の左という言葉の意味を。
幻・・・それは・・・存在していないものでは・・・・。
みんな催眠術にかかってしまっている。
凄まじい威力と錯覚する催眠の左の一撃。
幻覚である。
吾輩は考える。
人間はないものねだりである。
ないものをねだるんだ。今、目の前にないもの。
ねだりつづける。それでいい。
無いなら作ってしまえばいい。それだけのことだ。
あるものをねだるのは・・・。普通だな。
吾輩は考える。
仮想世界というものを。
もし、それができたら世界は大きく変わるだろう。
仮想世界で生きれたら世界はふたつできてしまう。食事もあっちでとればいい。
望んだ世界が手に入る。その時、人間は神様というものになるのかもしれない。
ただ、望みが全部叶うというのは大変なことである。
上に書いたないものねだりが発生する。
ないものを創造するのは、大変だ。それができれば、今の世界でも生きてける。
特許をとったりして。
吾輩は考える。
どこかの馬鹿が言葉に特許を出願していることを。
必殺技を出願・・・。おいおい、お前が先人として作ったのか?それは?
ほんとに世界で一番先なのか?
それより、言葉を奪うな。誰もしゃべらなかったら、俺らはミジンコの時代に戻るぞ。
文明もすたれる。文化もなくなる。人と人とが敵になってしまう。
ほんと、やめて欲しい。
吾輩は考える。
ねむねむ。
吾輩は眠りにつく。
≪つづく?≫
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