第7話 吾輩は大貧民である
吾輩は眠りから覚める。
「旦那、お目覚めですか?」
「おかしい・・絶対に!!全然寝てない!!」
「けど、夜ですよ」
「ほんとだ・・・」
吾輩は考える。
大貧民というゲームについて。
とても社会の縮図を示している。大貧民は大富豪に強力なカードを差し上げる。献上する。弱いカードばかりになる。勝てない。
搾取というものなのだろう。
但し、大富豪は一回負けると大貧民になる。要は破産なのだろう。
かわいそうに。
そうすると序列が入れ替わる。不幸な奴と幸福な奴の序列が。
ただ、吾輩はそんなことはない。
何故なら、一人大貧民だからである。すべてのポジションを味わえる。いいことだ。
吾輩は考える。
テトリコという謎のゲームについて。
なぜ、棒が空から降ってくる。いろんな形の棒が。
箱にそれをきれいに押し込めると消える。
整理整頓したのに物が消える?ショックが大きすぎる。絶望のゲームだ。
けして、嫌いでない。好きな部類である。
吾輩は考える。
ポイントシステムについて。いろんなカードがある。
ポイントがたまる。嬉しいような気がするが・・・。
その分値引きしていただいたほうが・・・もっとうれしい。
システムを作るお金の分も引けるはずだ・・・。
吾輩は考える。
ババ抜きというゲームについて。
正反対にじじ抜きというのもある。そこで初めて気付く。
ジョーカーは女性であったことに・・・。三日月顔の奇妙な女性。
恰好から変えていかなければならない。時間がかかるな・・・。
吾輩は考える。
漫画家というお仕事について。
彼らは大変だ・・・。睡眠3時間という中で戦っている。
毎週締め切りを持たされ・・・。水木しげるが言っていた。
あまり寝ないと早死にすると・・・。
もっと、技術的進歩があれば彼らも楽になるのだろう・・・。
吾輩は考える。
マンションというのは謎である。なぜ上の部屋がうるさいのか?
吾輩は屋敷からでたことがないので妄想である。
ドタドタいう。ただ、子供がいればそんなものなのであろう。許してあげたほうがいい。
ダンスしてるような輩は怒っていいと思うが。
吾輩は行動する。活動資金を得るために、『魔法の宝箱』を探しに行く。そいつは夜なのに明かりがついていて、口を開いて待っている。吾輩は木の棒を使い、そいつの下の口をまさぐる。そうすると『魔法の宝箱』は銅貨もしくは銀貨をくれる。そこらかしこにある。
世の中『魔法の宝箱』だらけである。
吾輩はまじめに考える。
偽善という言葉について。
なんだろう。汚い感じがする。いつわりの善。まるで悪かのような書き方である。
けど違う。善行は善行なのである。
それを妬んだ愚か者が偽善だと言ったのだろう。ふざけたことをしてくれる。
みんないいことをしようとしたのにその言葉につぶされる。良くない。
見返りを求めたらそれはビジネスである。偽善ではない。
ビジネスと呼べ。
吾輩は眠りにつく。
≪つづく?≫
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