第5話 吾輩は赤い奴とお友達になりたい

また、夜が来る。吾輩は眠りから覚める。

こうもりが話しかけてくる。

「旦那、お目覚めですか?」

「・・・お前はいつ寝てるんだ?」

「旦那が寝てからです」


ほんとかどうか・・・。


まぁいい。吾輩は考える。

いかさまという言葉を。

何が起きたのだろう?いかに敬語を使うなど普通の事態ではない。

おまけに、漢字にも変換しきれていない。よほどのことがあったのだろう・・・。

いかがわしい・・・。いかがわしっとしたのだろう。

いかが・・・これだけは違うのだろう。イカ関係ではない。


吾輩は思い出す。

昔朝の番組を親が録画してくれたので、見ていた。

緑の怪獣と赤色のミノムシがでてるやつだ。

緑の方はいい。二足方向で脳が発達して人語をしゃべっているのだろう。

問題は赤である。ミノムシ・・・あれ・・・頭に・・・タケコプ!?

これは由々しき問題である。

ペット型ロボットの次の形かもしれない。

何次元ポケットを持っているのであろう。不二子先生の先を見ている。すごいやつがいたものだ。


吾輩には友達がいない。

学校にはいけない。いったら登校時点で焼死してしまう。

焼死体として、扱われるだろう。雨の日ぐらいならいけたかもしれないが、途中で晴れて友達が死んだらみんなトラウマになるだろう。


吾輩はあいまいな記憶を思いだす。

機関車に顔がついてしゃべる。その機関車たちがストライキをする。

おいおい・・・機関車のくせに。人間様に逆らうなよ。

解体されるぞ・・・。危険行為だ・・・。やめたほうがいいんじゃないか?

駅員たちが優しい人でよかった。


吾輩は政治について考える。

年金問題である。

これから先貰えるかわからない・・・。ちょっと待て!!

今あるやつを山分けしよう。みんなで平等に。

それで問題解決だ。世界は平和になる。公平な世の中である。


吾輩は考える。

赤いやつとお友達になりたい。


今日も眠りにつく。


≪つづく?≫

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