第3話 壊変コンピュータの汚染演算

 物語が哲学言語の無時間性を延長するための役割分担を象徴する形式だとしたら純文学とは神学的な外見を装飾として分節する科学技術を代表するということになるだろう。メディアミックスの原理。キャラクターに声がつくということ。


 それは発想の飛躍という論理操作の利便性がコンピュータによる作家という職業の奪回を遂行し創造性を人間のオリジナリティに変換するとき技術の神話が人間の純粋さを装って遺伝子組み換えの産地(宇宙)に回帰してくるということである。


 詩の確率現象という世界建築。だが相対性は確率現象というものが嫌いなのだ。宇宙の真理が特殊な構成によって逸脱していくのではなく統計的なリスクの排除が多数決の進化を鏡像のモデルとして達成させ親近感による排斥が具体的な手段を伴わずに実現する意志決定の理想だから。


 量子暗号とは世界の隠喩にほかならない。その物理的な演算の具体的な成果は存在するが暗号の内容を人間の行為に変換するときに記号化された数量の言語が解析不可能だというのは人間的な難易度に変換されたコードに頼らざるを得ないという事実を承認のコミュニケーションと短絡させている。


 拡張された意識の時間を双子の二重化された人格と見なすイマジナリー。コードに限定された人間性の原理をマシンに仮想化しスペックを起源的なエラーの積み重ねによって処理され得る暗号と解釈する。しかし分裂とは統合されるはずの人格における病巣ではなく、存在に対応するべき不安が社会的な権威の効力を信じられないところから来ているのであって、治療の方法論が議論の対象なのではない。

 

 この場合フェティシズムを特異な人間の個性的な表現と過大評価せざるを得なくなるがそれを商品の売上として演算すれば問題が解決されるため社会問題の対話に疑問を挟む延長戦の様相を呈する。つまり殺人嗜好や性被害をもたらす風評でしか尊厳を配慮できなくなる。理論的な虐殺の妄想。


 データベースの設計が適切な配慮に基づいて決定されているかではなく価値形態論が労働に基づくのだという努力の計算が完全に間違っているとしてもそれを承認するための対話が学力に応じた待遇を通して可視化されなければならないということ。これこそガチャの稀少性に関する固有名のステータス評価にほかならない。


 普通の人間の一般化された人生航路という神話を確率的な死の評価に応じた才能として顕現させること。常識を破ることはいかなる社会的な権威の攻撃にもなり得ない単純さが幻想の熱さにおける不均衡としてこれから面白くなるという概念をもたらす。

 

 人生に最終回がないのはなぜなのか。普通の人間が無数に勇者として転生してくるから。そのシステムが学校と呼ばれ青春という若さの世界救済を不断に実行する。救済は就職活動という断絶まで続きそこから世間の現実という特権を貨幣を媒介に怪物として呼び出す行為が出版作品として英雄的に回収される。


 だが怪物がネットを通じたメディアとして社会の闇を媒介するとき、怨念は身体を手に入れる。初めは外的な通信手段であったものが今や内面を絶対的に規定し性的な範疇を領土に収めながら中毒症状を組織し科学の言語を用いながら精神の道徳性を幸福に監視していく。幼児のしゃべり方が自由と呼ばれ社会的な体面を傷つける犯罪者に容赦なき懲罰を与える。


 父の不在を検索エンジンに変換し母の身体を恋愛対象の胎内に取り込むことで甘えの欲求を仮想された動物擬装の求愛しぐさによる再生回数の評価に接続させること。倫理性が不在なのに背徳の感情だけを親近感の権力にゲーム情報の差異として置換することが可能だという驚きが流行の匿名に関するスローガンとなる。不愉快さの密告は忘却の祭壇に政治として捧げられる。


 真理の不在を追求することだけが批判的文脈のゲームになる時代は消費者の総体的なクレームに明け暮れる同時性になった。生活を越える審級は学生の年号でしか不可能になった。先輩を超越するにはゲームで最強の称号を獲得するしかない。強度の仮面が異なる法則の次元で激突する弾痕の記憶。だがそれなら核攻撃は何によって存在の法則を揺るがす普遍性になるのか。事故の歴史が議会の喜劇として反復されることによって。人類の過半数の無意味さが国家をギャンブルの享楽にする。

 


 

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