異世界転移したけど主人公の名前が長すぎる
じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけは、気づいたら異世界に召還されていた。
「よくおいでになりました、あなたがじゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけですね」
いかにも魔法使いであるという格好をした美少女が礼儀正しそうに聞いた。髪の色はピンクであった。
「たしかに俺はじゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけだけど、ここは一体どこなんだ?」
じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけはあたりを見渡した。そこは中世ヨーロッパ風な王宮であった。ちなみに中世ヨーロッパ風とは実際の中世ヨーロッパとは別物であり、どちらかというと近世ヨーロッパのほうに近い。
「ここは王都ホロビルンの城です。この街はいままさにオークにより滅ぼされようとしています。わたくしたちは城の古い倉庫から異世界の勇者を召還する巻物を手に入れて、あなたを呼び出したのです。じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけさん、お願いです、王国を救ってください」
美少女は頭を下げた。現実世界では無職でぼっちでひきこもりであり、学校や社会では名前が長いという理由でいじめられ続けていたじゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけにとって、美少女に頭を下げられるというのは前代未聞の経験であった。当然、悪い気はしない。しかし、一つ気がかりがあった。
「いやー、すごい王国救いたいんだけどね。やっぱり、痛いのはいやだからチートスキルとかないかな? 魔術でも剣術でも運でも頭脳でも、なんなら交渉スキルとかでもいんだけど」
現実世界では何の才能もないじゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけにとって、徒手空拳でオークに立ち向かうのは死にに行くようなものだった。しかし、現実世界ではだめでも異世界ならなんとかなるだろうと期待していた。じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけは楽観主義であったのだ。
「そうですね、ごもっともな要求です。実は召還魔法の巻物の隣に、全てのステータスを極限まで押し上げる魔術が記した巻物が見つかりました」
「ではそれを俺にかけてくれ!」
じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけの声は、興奮で高まった。
「残念ですが、巻物は雨漏りで読めなくなってしまいました」
「なんにも読めないの」
「なんにも読めません」
じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけは絶望に打ちひしがれた、これではスキルにものをいわせて敵を倒して承認欲求を得ることができなくなる。
「じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけさん、そんなに気落ちしないでください。ここに剣があります」
「もしかして、それは伝説の剣とかで、使いこなせるのは俺だけとか?」
「いえ、単なる普通の剣です」
じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけは諦めずに剣を持ってみた。外見上は普通の剣であるが、触れることによりチート剣になるかもしれない。しかし、重くて使いづらくて持ってるだけで疲れるものだった。
「大変です! オークの軍隊が城に侵入してきました! このままでは持ちこたえられまぐふっ!」
警告しにきた兵士は物陰に隠れていたニンジャオークにより投げられた手裏剣で絶命した。
「話は聞かせてもらったぞ! なにが異世界からの勇者だ! まったく無能だな! じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけ、ここがお前の墓場ぐふっ!」
ニンジャオークは台詞をいい終わらずにじゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけにより刺し殺された。
「すごい! じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけ!」
「ありがとう! じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけ!」
兵士や城に避難した民衆が口々にじゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけを褒め称える。じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけのスキルは名前の長さにあったのだ、相手が名前を言い終わる前に倒せば常に勝てる。
こうして、じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけはオークを撃退し、根絶した。オークには戦う相手の名前を言わずにはいられないという奇妙な習性があったのだ。こうして平和が訪れ、じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゅりすいぎょのすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのぶらこうじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちゅうきゅうめいのちょうすけはピンク色の髪の美少女と結婚して子どもを生んだ。子どもの名前は千字を越したそうだ。
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