第21話 罪の話

「じゃーなー!」

「さようなら」

「おー!」


私たちは別れて。暗い夜道を歩いた。普通なら長くいれるんだけどさすがに巻き込むのはヤバイから。

「てか、よく気づいたね。」

「お前のことはよく知ってるからw」

「うわーかっこいいー」

「棒読み悲しい(泣)」

さてと、茶番を終わりにしよう。

そろそろ逃げないと。

「おまえ。長谷川鈴だな。」

「少し一緒に」

「いやーよっ!っと」

鈴はゴミ箱を荒らし、そのまま走った。もちろん薫も一緒だ。

くらい裏道を歩いた。さて、

「どうすんだ?

1後ろを向いてあいつらを蹴散らすか。

2不意打ちをついて逃げるか」

「あれ?3は?」

「3は?


ってもしかして。」


鈴はニコリと笑い電柱を指差した。


「3上から逃げる♥」






「ハァハァどこ行った?」

「いない!消えた?」

「いや、近くに!探せ!」


ふぅっなんとか行ったみたい。

私なんか捕まえるなんて100年早いんだよ。あっ薫は~大丈夫。


っぽいね。

「さて、帰りますか。」

「ってかよくわかったね。」

「しげさんに会ったんだよ。」

「なるほど、忠告か。」


本当に嫌な男何がしたいんだろう。



クロネコはため息を着いて家に向かった。けど、今度は何なんだ?あの事件はキリが着いたはず。

「あまり溜め込むなよ。」

「わかってるよww」

そう話してると家に着いた。

薫はちなみに帰らせた。


ガチャ

「ただいま~」

「おかえり~」


おかえり~?今日は兄と母は仕事姉はデートだからいないはず。なのに何故いる?鈴は折りたたみナイフを持ち。リビングに座ってる男の背後を迫りナイフを降り下げた。

男はナイフを受け止め手から血を流して笑った。

「怖いよ~鈴ちゃん」

「何しにきた。」

「まぁ~取引?」

鈴は眉をひそめた。この男から取引?金がなければ無理矢理取る男が?

「安心しろ。金の事ではない。君になのみたい事だ。」

「はい?」

「実はね。」







黒猫の罰はなんだ?


黒猫の罰は大切な人を傷つけた。


私はどこから間違えたのかな?

あいつに裏切られてグレて悪さして。それだけなのに。

なんで?私は黒く染まってしまったの?やり直しがきかないの?


あの雨の時、

私が初めて過ちを犯した。

それからかな?

もう、希望も捨てて。

闇でしか生きられないのは。

けど、泣きながら私を待っててくれる人がいた。汚れる事をおそれずに抱き締めてくれた人がいた。

あぁ、神様。

もう一回チャンスを下さい。

今度こそあの人を仕留めるから、私の宝物を取らないで。

私の宝物を守って?

その代わり私はこの仮面をとらないから。



あのとき。


「お嬢さん悔しいか?」

「悔しい、悔しい」

「フッ、じゃあ俺達とこい」

「いやだ。私は」

「お前はもう闇の住人だ。」


だったら。

私は。


黒猫はゆっくりと狼に近づき。

ナイフを刺した。


あぁ


オモシロイ。

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