第17話 朝日
あれから、休憩が終わり。鈴はまたサロン(仮)をしていた。低学年の人たちや大人の人まで来てくれてる。話は歌手コースから聞いたと言われ嬉しくなった。
ちゃんと宣伝になってると鈴は微笑んだ。鈴はあと少しだ。と意気込み作業に移った。
やっと終わった。
鈴は片付けをしていたら、恵のワガママで打上げすることになった。鈴は気が進まないけど、先生は嫌いではないから仕方なく行く事になった。どこかの飲食店に入った。先生がよく来る出しい酒も出していて未成年がくるところではないのがわかっている。鈴は酒の微かな匂いに嫌気がさしている。先輩はそんな鈴に気をつかってか早く帰るように進めた。家には誰もいないから愛犬(ぺん)の世話をしないといけない鈴はうなずき帰ろうとしたら恵が鈴に大して
「あーごめーん独り身の人はこんなところうるさかったよね?」
鈴はちらりと恵を見たが鼻で笑い
「何もできない人よりマシでしょう?」
と嘲笑った。恵はぐっと悔しそうに睨み鈴を去るのを見ていた。
猫はネオンが輝く店を横目に通りすぎる、まぶしくてうるさくて悲しい。
猫はふと上を見たキラキラ輝く星が見えない。ただただ暗い黒い夜しか見えない。
ナクナレバナ
そう猫は静かに呟やいた。
パチッ
ふと時計を見たら、
夜中に目が覚めた。鈴はまたかとため息をついた。毎回ストレスたまると目が覚めるのやめてほしい。前はたまりすぎて寝れなくなったっけ。鈴はふとカーテンをあけた。まだ夜は暗い。だけど、鈴は起きた。久しぶりにやりたいと思った。ここから自由になりたいと思った。鈴はパジャマを脱いでクローゼットの奥に黒い服を着た。パーカーを着て深く被った。そして、靴下を履いた。工事の人が穿くみたいな裏に滑り止めがある靴下だ。鈴は時計をして、窓を開け屋根に飛び乗った。
そして、走った。違う家の屋根を走って飛んだ。黒い黒い夜を走り遮り落ちるかもしれないという緊張感が快楽になる。鈴は徐々に笑顔になり、回りを見てみる。本来なら大きな音がするが鈴は足音をまったく出していない。まるど夜を駆け巡るしなやかなクロネコだ。
ハァハァ
息が、
やっぱりやってなかったから。
ハァハァ
あぁー綺麗だ。朝日が昇る。
バカな事考えてないで、前へ進もう。大丈夫。なんとかなる。
クロネコはそんな事考えながら、微笑んだ。
パシャ。
ん?
パシャ?
鈴は後ろを見たら、眼鏡をかけた少女が鈴を撮っていた。鈴はまずいとわかり、元来た道を走った。走りながら考えた。
あそこは確か廃家の団地だ。最近引っ越ししてきたのかな?あとでお母さんに聞いてみようかな?鈴はそんな事を考えながら屋根を走った。
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