第15話 黒い自分

ガチャ

「ただいまー」


そういったのは自分の家ではないのに嬉々と笑った薫で合った。鈴は薫におんぶされている。家には幸い誰もいなくて、鈴はそれが救いだと思った。薫は鈴をベットに下ろして足を見た、足首は少し赤くなってる。薫は鈴を見た。


「なんで下手に攻撃出すかな~」

「だ、だってもしかしたら違う人かm」

「馬鹿か!お前は!」

「そんな怒鳴ることないじゃん。」


鈴はそっぽを向いた。薫はため息をついて鈴の部屋にある救急箱をとり鈴の前に座った。薫は鈴の手首を自分の足にのせて湿布を貼った。鈴はいいのにとつぶやいたが今薫に口答えをしたら、うるさそうだから黙った。そして、考えていた。

あの時に会った少女は何処で出会ったのだろう。もしかしたら、あの時に一回

鈴はそこまで考えて顔を青くした。薫は鈴の唇を自分の唇で塞いだ。鈴は苦しくなり薫を押した。だが、薫は離さない、それより薫の手が鈴の頭を抑え鈴は抵抗出来なくなった。薫はそのまま舌を入れて口内を犯してやろうかと思ったが鈴の涙目をみてやめた。薫は静かに鈴を離す。鈴は息をたくさん吸うが途中でむせた。そして、鈴は薫を睨んだ。けど鈴はしょぼんとしおれた。確かに私が悪い。あの時違う質問をしていたらわかったのにと思った。薫は鈴にデコピンをして、立ち上がった。鈴も立ち上がり。下に降りた。足は少し痛むが大丈夫だろうと鈴は願った。


「ただいまー」

「おかえりなさい。」


まぁ、どっちにしろこの事はみんなには言えない。それが私にとっての

バツだ。







「これより、我が校の文化祭を始めます。」

「よろしくお願いいたします。」


校長の胡散臭いアナウンサーを聞いて、アクビが出そうになる。

それを何とか抑えて開始を待った。

私たちは先輩がヘアーメイクをするから、その間にボディアートや軽いネイルや手伝いをする。後は自分たちで仕上げたアクセサリーなどを売る、まぁほとんどが私の何だけど。そう思いながらお客が来るのを待った。


中々来ない。

地下だから仕方ないか、秋達と先輩は軽く回ってる。私はめんどくさいから店番をしていると言って留守番をしている。


「暇だなぁ~」

「あ!ここだここだー!」

声がした方を見るとそこにはコスプレをしている。

天使達gゴホゴホ、失礼。彩ちゃんとリナちゃんと朱さんがいた。

「ヤッホー!暇だら来ちゃった、」

「こら、リナはしゃぐな。服が崩れる。」

「彩、大丈夫だよ。」

彩ちゃんはメイド服で朱さんは執事服そして、リナちゃんはチャイナドレスだ。

鈴は目を輝かせて三人を眺めてる。だがそれを心の中で感動しながら、顔ではニコリと笑っている。そして、やっぱり葵いないことを複雑な気持ちで見た。



貴方がいないと思ったら安堵と何が混ざり。

複雑な気持ちになるの?


そう問い掛けながら飼い猫は鏡の中にいる自分に問い掛けた。

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