第12話 家族

「それじゃあ、」

「「「「いっただきまーす。」」」」

「ちょと待てぃー」


鈴はいつもの様子で食事しようとしたけど違和感を覚えて透かさず突っ込む。

何故か薫が夕飯のおかずを食べている。鈴は薫に何故いると突っ込みをいれた。そういえばいたねーとのんびりな回答が帰ってきた。蓮と蘭は気にしないでご飯を食べていく、鈴はこれでいいのかと思いながら食べている。

夕飯が終わり自部屋に入り買ってきた小物を確認している。

眠いからお風呂に入るか。その前にとある人を追い出さないと、鈴は薫を見つけて早く自分の家に帰るように言った。薫は今日は泊まるからとドヤ顔で言われ微かに殺意を抱き服とかを用意した。そこは鈴のお人好しな所だ。薫も鈴が断れない事を知っていて言っている。蓮は仕事のため車に乗り、鈴はそれを見送った。見送った後に薫を風呂に入るように言って、夕飯の片付けをしたそしたら、隣に蘭が来て一緒に洗い物をしている。蘭は鈴に問いかけた。

「鈴大丈夫?」

「どうしたの?急にー。」

鈴は笑った。そしたら蘭が鈴の右目の傷を撫でた、不安そうな悲しい目で。鈴はその手を掴み幼い子を宥めるようにしゃべった。

「大丈夫だよ。大丈夫」

「無理はしないでね。お姉ちゃんは味方だよ。」

鈴はうんと微笑んだ。その微笑みは仮面を被ってない素顔の笑みだった。「上がりましたー」

薫から呑気な声かけで鈴と蘭は顔を見合せて笑った。

温かい暖かい家族は何を隠す。



「~くぁっ」

「大きなあくびだねー。」

鈴ははっとし、口を押さえた。ありさは笑い、遅いよと突っ込んだ。鈴はしょうがないよといいながら机に倒れた。今はテストの事で頭がいっぱいだ。赤点をとったら鈴が好きなアーティストのCDが買えなくなる。そこはどうしても避けたい。勉強をしながら文化祭に使うアクセも作ってるからどうしても寝る時間が遅くなってしまう。ありさは詰め込みすぎだよと言った、頼れば?と言う前に鈴はあいつらに頼ったらめんどくさいと言った。ありさは困ったように笑ったら、彩とリナに話しかけられた。

「鈴ちゃんお疲れ様ww」

「なんか変な人に鈴ちゃんの事を聞かれたんだけど・・・。」

鈴は変な人?と聞き返した。彩はその人の特徴を教えてくれた。鈴はその特徴を聞いて一瞬闇の顔になったけど、いつも通りの顔になり、

「あーごめん‼その人は私の叔父さんあの人顔は怖いけど優しいんだ。多分忘れ物をしたから、届けに来たけど忘れたんだと思うww」

「そうなんだー!ちょっと怖かったー。」

鈴はめんどうな事が重なったなと思いカバンの奥のポケットに入ってる折り畳みナイフをスカートに忍ばせた。




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