第9話 右目

カリカリ。


黒板が見えない。やっぱり一番前に行かないと駄目かーそう考えたら、リナちゃんがノートを見してくれた。助かるなと思い先生の話を聞いている。途中から先生の自慢話に代わりみんなの興味がそれたときに鈴はスマホをいじりだした、メールが来てる事に気ずいた差出人はあの人だった。鈴は苛立つ気持ちを押さえて着信拒否を設定した。そしてチャイムを鳴るのを待った。



午前の授業がおわり一段落をした。お昼はおにぎりだから買いに行く必要がない。教室は移動もないから下手に動かない方がいいかなと思う。鈴はおにぎりをとり頬張り出したら視線が感じた。視線の矢先はリナがいた。リナは目が合うとニコリと笑った。鈴は訳のわからないまま首を傾げた。

「いや、なんか美味しそうに食べてるなーってwww」

「えっ!あっ・・・ありがとうございます?」

「なんで疑問系ww」

リナは笑いながら隣に座り一緒に食べた。そしたら、叫び声がきこえた後ろを見ると葵がコンビニの袋を持って立っていた。

「そこ俺の席~!」

「いいじゃーん早いもの勝ちー」

「えっじゃ、わt」「俺は鈴の隣が良い!」

「ヤダー。あんたみたいなケモノ野郎に純粋で無垢な可愛い鈴ちゃんに触れさせたら汚れるわー」

「何をー」

リナと葵は鈴の席を取り合って争いをしている。鈴はオロオロとしている、少し考えてから行動に移した。

「だからー、「りなちゃん」何」

「落ち着いてね?」

「「~~////」


鈴はリナの腕の裾を握って、上目使いをしている。もともとリナと葵は背が大きいため自然と上目使いになる。鈴の猫声にリナと葵は悶えて座りだした。鈴はこれやるとだいたい薫とか言うこと聞くから仕えるんだけど何でかな~。

葵とリナは二人で鈴の頭を撫でた。鈴は訳のわからないままやられている。もうそろそろ限界っと思ったら、彩に声をかけられた。聞いたら、担任が呼んでるらしい。鈴は疑問に思いながらドアの方へ向かった。所々机にぶつかりながら、担任は笑いながら待っている。鈴は微かに殺意を持ちながら向かった。「どうしたんですか?」

「鈴ごめん、頼んでいた物が届かないらしい。」

先生がそういってるのは、鈴が頼んどいた布とアクセサリーだ。

「そうですか。じゃあ、取りに行きますよ。」

「大丈夫なの?その目で」

「はい。だいたい道は覚えてますから。」

じゃあ、お願いね、と言い先生は立ち去った。あの先生いい人なんだけど抜けてるなーと思い、鈴は戻った。あそこが配達をしないなんて珍しいな。あそこは鈴が気に入ってる小物類専門の店だ、鈴はそこでよくアクセサリーを作っている。今度の文化祭でも使う予定だったけど、しょうがないと思い取りに行く事にした。


あっそうだ、文化祭くるのかなと思い、鈴はリナと葵と話した。ただその疑問を野良犬に聞かぬまま時間が過ぎていく。飼い猫はまた嘘を重ねるのだ。仮面がある限り。

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