第5話ジンギスカン

昼休み、鈴は昨日見つけた穴場でご飯を食べている。ただ一人だけでは、ない、葵もなぜかいるのである。葵はご飯をもくもくと食べている。鈴はそんな葵をみてため息をついた。そして、鈴もサンドイッチを食べようとしたら、葵が問い掛けた。

「俺さ、鈴になにかしたか?」


鈴は、サンドイッチを吹き出した。そして動きを止めた。葵はそれを気にしないで、話を続けた。

「だって、なんか俺だけ。よそよそしくないか?」

いや、それは私の心臓が持たないだけでと鈴は思い言いそうになったけど止めた。このまま悪者になったら貴方は私に話しかけないかな。


けど、私はもう少し。

「それは・・・気のせいですよ。

ほら、もう行きますよ。」


貴方の側で笑いたい。その思いはイケないこと?神様どうかもう少し笑いたいです。もう少し側にいたいです。罰はそれまで待ってください。かならず仮面は外しません。だから、偽りでもいいから彼女の側に居させて。

飼い猫は仮面の下で涙を流しながら、星に願いました。野良犬はそんな事を知らずに無邪気に笑う。






2日もの授業が終わり、鈴はため息を着いた。このあと、ジンギスカン鍋パーティが残ってる。鈴はやな予感しかない。先生に言って欠席するか、悩んでるときにリナちゃんに話しかけられた。

「どうしたの?」

「鈴ちゃんジンギスカンに出る?」

「え?出ると思うけどなんで?」

リナが聞いてと言わんばかりに、鈴の前の席に座った。内容は葵だ。

葵はジンギスカンに出ないと言っている。けど、パーティーに出ないと歌手コースの連体責任で罰が与えられるから、葵を出るといけない。鈴はあー確かに歌手コースの先生は厳しいからな~と他人事に思った。

「そしたら、葵が鈴が出るなら、出るって言ってるからさー。」

「はぁーー!」

鈴は仮面を被ってる事を忘れて、ついつい大声をあげてしまった。鈴は大声をあげた後にはっとして、咳払いを一つした。

「なんですか、それ・・・。」

「えっ、そうい「じゃなくて。」」

なんですか。本当に。あの人は私を困らせて楽しいのか?そんだったらものすごいSだぞ。リナはおねがーいと言いながら、鈴にだきついてきてる。もともとビアンな鈴には危ない気持ちになる。

「わかりました!行きますから!」

「ヤッター!ありがとう。」


鈴はため息をついて、リナと別れた。

バスに乗ったら、まだ誰もいない。鈴は音楽を聞いて、寝ている。そうしたら葵が鈴の隣を座った。鈴はきずかず葵の肩に頭を乗っけた。葵はそれを見て微笑み、自分も音楽を聞いた。



野良犬は思った。このまま世界が消えてしまえばいい。


そうすれば、君を閉じ込めてしまえるから。

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