この街のあり方。そして国の話。
という訳で町の中を色々と案内していくよ! 僕の名前はロロさ。ちゃんと覚えて置くこと。それから、何か困ったこととか、聞きたい事があれば、この街の中限定だけど、何でも聞いてくれて構わないからね。(まぁ、その度に10円もらっちゃうけどさ!ギャハ!)それから、これはとても肝心な事だから良く聞いておいて欲しいんだけど、もし命を狙われたりしたら狙われた人にちゃんと僕の名前をいうこと。言わないと解剖されて実験されちゃうか、煮て食べられるか、煮られる前に生で食べられちゃいますからご用心くだされ。
僕の名前はこの街では比較的有名で、有名だから僕の名前を出せば皆結構諦めてくれると思うよ。
この街は入る時に色々説明を受けたと思うけど、色々と法外で法外であることが許される変わりに、色んなインフラが粗雑で金の出入りがとても曖昧、為替値もこの街だけなぜかグチャグチャだし。でもそれが法律で制限出来ない街になってるよ。銃火器の携行も許されるし、だから治安は最悪。でも最悪すぎると誰も皆生活できなくなっちゃうし、この街は人の出入りについてはとっても簡単な街だから人がガンガンいなくなりすぎて困るので適当に自浄作用が働くようになってるよ。
つまり、ここでは色んな事が許されてるけど、あんまり不文律だからって暴れたり適当な事やったり自分にとって都合の良すぎる事やると私刑くらって死ぬってことだよ。
別に怖がる事じゃないさぁ。「ここでは人にとって嫌な事をするな。するならそれなりのコストを払え」っていうルールが空気を巡ってるだけの話。それがあるからこの街には法律がいらないし、そこを勘違いした愚か者共、社会の底辺が集まって適当にくたばるように出来てたりするから、国にとってとても都合がいいってだけ。勿論この街に人が集まりすぎるとそれはそれで国の監督行き届きがお粗末だろって話になって適当に政権が交代するようになってるから大丈夫。この街の上にいる変人共はこの環境を守る為に外部との関係ってのをしっかりキープしてるのさ。これもつまりコストってやつだね。結構分かりやすい話だったろ? つー訳で10円な。
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