第7話 コバルト
綺麗な宝石だった。彼女は僕の宝物だった。綺麗なサファイヤだった。陳腐な例えしか出ないくらいに。僕の語彙力は乏しかった。それで彼女を形容しようとした僕が間違いだった。だから振られてしまったんだとおもう。僕はダメな人間だ。彼女を傷つけた悪い男だ。そう思い込むことで自分を救っていたのだ。これまたなさけない。きっと彼女は純粋に僕と別れたかったし、別れ話をしたかったけど。僕があまりにも嬉しそうに純粋に彼女に接近したからするにも出来ず泣くことしかできなかったんだと思うのだ。僕はサイコな男です。ネンチャッキーです。でも、そうすることでしか彼女を愛せません。彼女を通してでしか世界を愛せないのです。
綺麗な宝石だった。彼女は僕の宝物になりました。新しい宝物です。それはとても美しい宝物です。宝物だから宝物なのです。これにケチを付ける奴はぶっころすぞ。間違いなくぶっころすぞ。殴り殺してやる、ズタズタにして引き裂いてやる。内蔵をむき出しにしてぶっころしてやる。俺は本気だ。本気で彼女を愛しているぞ。だからなんだってやるぞ。彼女が望むならえっちぃ事、なんだんってしちゃうぞ。ガハハハハ…みたいなことをやったせいで、色々とまたおじゃんになりました。後もう少しでSM特急だとかスパースカトロッジクエクスピアーリィドーシャスマリシャスエッジインプソーシザーなんでもライオンみたいな高等テクニックを極めた性技を披露できたのになぁみたいな感じです。勿論この技は架空ですよ。ど、童貞ちゃうわ! ですぞ。そんな分けで僕は二回も路頭に迷うことになりました。女の子に見捨てられた僕は一体何をどうすればいいんでしょうか。できれば誰かに教えてほしのです。自分で探すのは面倒だからです。問題集の最後にいつだって答えは乗っているのです。小論文じゃあるまいし‥と思ったところでハッとしました。なるほど、確かに答えを見つけるのは小論文っぽいじゃないですか。というわけで新しい女の子を探す僕の旅がこうして始まったのでした。(明日は男の子を探すのもありだと思います)
フィッシュアンドチップス 雨皿 @amasara_kayahata
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます