最終章 果てしなき未来
プロローグ
日本が暗黒軍団ダークに支配され、二年が過ぎた。
「ふ~っ」
コーラが入った紙コップをテーブルに置き、正義はため息をひとつついた。
すると突然、誰かが彼の肩にぶつかった。
「おっと、失礼」
スーツを着た男は一言そう謝ってすぐに去っていった。気がつくとテーブルの上に紙切れが落ちていた。
「……」
正義は周りを窺いながらその折りたたまれていた紙切れをめくった。
「…………」
なるほどね。彼はそこに書かれている文字を読むとすぐにそれをポケットに入れ、コーラを飲み干し駐車場へ出た。
休日のサービスエリアは賑わっていた。こうして見ると皆以前と変わらないように見える。だが、その心中にはダークへの恐怖が根付いていた。
二年前、暗黒闘士ジャークが日本の支配を宣言したあの日からこの国は彼の専制国家へと変わった。議会制は廃止され彼が日本国民の象徴兼総統として名実共に支配者となった。自衛隊は解体され代わりに軍隊が組織され、軍備強化が着々と進んでいった。いつ侵略戦争を開始してもおかしくない状況だった。
そんな悲劇を起こしてはならない。正義はそう強く思い、愛機のハヤブ○にまたがった。
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