第7話『手錠に首輪で、できあがり』

 幼き日の俺は、幼稚園の隅っこで積木遊びしているような少年だった。

 友達がいない――とまでは言わないまでも、しかし積極的に外へ遊びに行かないタイプだったのは間違いなかった。

 ある日、今まで作っていた物より大きな規模の城を作ろうとしていた。

 もう少しで完成、というところまで漕ぎ着けた所で、突然視界に飛び込んできた足が、俺の城をぶっ壊したのである。

 何がなんだかわからない。しかし、城が壊れたという事実で俺は泣きだしてしまった。

『ねえ、ひまなの。ボールあそび、つきあって』

 俺の城をぶっ壊した張本人――武蔵野銀華は、俺の前に立ち、ボールを差し出してきた。

 わんわん泣きながら、俺は『おしろつくってるからやだ』と断ったのだが、しかし奴は、俺の首根っこを掴んで、外まで引きずっていった。

 外でも泣きじゃくる俺に、やつはボールをぶつけまくってきた。もちろんさらに泣く俺。

 先生がかけつけるまでそのイジメは続き、この一件以来、俺は武蔵野銀華との縁を持ってしまったのである。


 その後、小学校も一緒になり、俺は銀華のパシリとして、あるいはおもちゃとして、多感な時期を過ごした。

 中学校は別になり、俺は中学校三年から高校一年までの四年間、平和に暮らせていたのだが――。

 今、こうして、望まぬ形で、再会を果たしてしまった。



「なんでお前みたいな悪魔がッ!! 生徒会長なんてやってんだよぉ!?」

 絶叫が教室に響く。

 驚いた雨梨が、俺の顔を見た。

「悪魔とは心外だわぁ。精神的苦痛が発生しちゃうかも」

「お前がそんなタマか!」

「タマですって。これはセクハラね。慰謝料を請求するわ」

「それなら俺の方が精神的苦痛デカイよ!! 慰謝料寄越せ!!」

「えと、あの、ぎんちゃんと杏樹くんって――知り合いなの?」

 と、知り合い風に話す俺と銀華に違和感を覚えたのか、言い合いをする俺達の間に雨梨が割って入った。

「ええ、雨梨が惚れてる男でしょ? まさか、杏樹だったなんてね……」

「こいつと俺は小学校まで一緒だった幼馴染だよ。悪魔みてーな女で、俺の事を振り回したり暴力振るったり……」

 今は遠き、虐待の日々。

 思い出すだけでも身が震える。

「でも、ならもっと早くお互いに気づいてても……」

 王ヶ城の疑問も最もだが、それには訳がある。

「俺は朝礼とか全校集会なんてガン無視する男だったしな。生徒会長なんて名前も顔も知らなかった」

 他の生徒達の間では有名だったようだが、俺は何故かその噂を避けていた。今思えば、確実に銀華を思い出すからという理由だったのだろうが。

「杏樹はそこまで問題児ってわけでもないし、有名な生徒ってほどじゃなかったからね。私も気づくのが遅れたわ。ちっ、もし杏樹がこの学校に入学してるって知ってたら、無理にでも生徒会に引き入れたものを……」

「俺はお前がこの学校に入学してるって知ったら、入ってなかったよ」

「そしたら武蔵野の力を使って、私があなたのいる学校に入学するだけだけど?」

「ぐ……ッ!」息を飲む俺。

 王ヶ城もそうだが、この武蔵野銀華。日本で三大財閥と言われる内の一つ、武蔵野家の跡取りなのだ。

 そんなのが指を振れば学校くらい自由に選べるだろう。校舎もう一個増やしてやるから生徒一人受け入れろ、とかスケールのデカイ交渉ができるくらいだろうし。

「……そうなると気になるのは、なんでお前らこの高校選んだ? 普通の私立高校だぞここ」

「「近かったから」」

 二人は声を揃えて、納得の理由を言った。

 ……まあ、家系が恵まれてるんだから、今更学歴が要らないというのも、ある意味頷ける理由だが。

「俺は地元から離れて進学すればよかった……」

 もう今さら遅い後悔である。我が家には転校できる余裕なんてない。

「それで、なんで俺呼ばれたの? 何もしてねーよ俺」

「ああ、私が再会の挨拶をしたかったっていうのもあるんだけど――」

 銀華が言葉を続けようとしたところで、背後の扉がバンッと音を立てて開いた。

「ここに杏樹先輩がいると聞いてっ!!」

 声だけでわかるが、歩風である。

「いたぁ!!」

 と、俺を発見し、おそらくタックルを仕掛けようとしていた。

 しかし、雨梨が俺と歩風の間に、警棒を差し込んで、タックルを阻害する。その目は熊殺しの異名を取る狩人だと言われても納得モノだ。

「むっ……愛の障壁……」

 歩風は雨梨を愛の障壁と呼んでいるらしい。恥ずかしいよ。

「つまり、餌代わりってわけ」

「……納得しました」

 なるほど。

 そういや、さっき歩風は「呼び出されても行かない」だの「生徒会長も敵」だの言っていたな。

 だからと言って、俺がいるから来るっていうのもどうなのよ。

「じゃ、再会して初の命令ね。香坂歩風を捕獲しなさい。今日はどっちかっていうとこれがメインだから」

「命令を聞くほど幼くもないが……こればっかりはしゃーない」

 俺は歩風の後ろに周り、後ろから羽交い絞めにした。

「うひゃあ! 先輩の裏切り者ぉ!?」

「裏切るも何も、仲間だった覚えがないのだが」

「でも、こうされてるとなんだか恋人っぽくてドキドキします! 後ろからの吐息がエロくていいですよ先輩! もっと喋ってください!」

 喋れなくなった。

 こいつ、すべての状況がプラスに転ぶな。羨ましいよその発想力。

 っていうか、雨梨は羨ましそうにこっち見るんじゃねえ。これはお仕事だから。

「さて、香坂歩風。校内での焼肉という非常識な行為。極刑モノよ」

「だって校則に焼肉しちゃダメなんて書いてないし!!」

 書いてるわけねーだろ、アホか。

 そんなのまで網羅してたら辞書みたいになっちゃうよ、生徒手帳。

「廊下も走り回るし」

「人生は短い! 歩いてたんじゃ時間が勿体無い!!」

 立派な事を言っているようだが、人生時には立ち止まったり歩いたりで省みる時間が必要だと思うぞ。

 つーかアブねえ。誰かに激突したらどうする。お前のスピードじゃ確実に交通事故モノだ。

「爆竹の件はどう説明するつもり?」

「友達に彼氏ができたんです! デレビで、中国だとお祝いごとの時に爆竹鳴らすっていうからつい!」

「ついってお前。それせめて学校外でやれよ」

 我慢できなかったのでつっこんでしまった。

 しかし、香坂はにへらと笑い、ブルっと震えたので、もう俺はこいつに近寄りたくないと思った。

 そういう事されると、雨梨が警棒取り出しちゃうから。隣にいるやつの殺気が感じられないほど、貴様は野生を忘れたわけではあるまい。

「はぁ……」

 銀華は椅子から立ち上がると、ゆっくり歩風に歩み寄ってくる。

 その手には手錠。何する気だよ。あっ、つーかあいつ、上履きじゃなくて黒いハイヒール履いてやがる!!

「銀華お前、ハイヒールって! それ校則違反じゃねーのかよ!」

「『内履きは外で使われてないのならデザインは自由』そう記載されているから、別にいいのよ」

「それこそさっきの歩風焼肉騒動と同じような理屈じゃねえか! 常識で考えろよ!?」

「ファッションはその人に似合う物を着用するべきよ。私に普通の上履きが似合うと思う?」

 想像してみた。使い古された汚い上履きを吐く銀華の姿。

「に、似合わねー……」

 びっくりした。あまりの似合わなさに。

 まあ大人びてるしなあ。雰囲気だけはキャリアウーマンのようだ。

「自分でも履いてみてびっくりしたわ。……まるでコスプレのようだ、と」

 そこまでは言ってないし思ってもないが。

「可哀想だと思うでしょ? この美貌の所為で、普通の高校生ファッションさえできないんだから」

 自分で美貌とか言うな。お前の場合は冗談になってないし。

 その思考がバレる事はなく、銀華は歩風の前に立つと、彼女の腕をグイッと引っ張り、手錠を嵌めた。

「学園迷惑防止校則違反、並びに、私の気分を害した罪で注意三。死刑、極刑、打首獄門」

「きょっ!?」

 さすがに、歩風も驚いたらしく、俺の羽交い絞めから開放された後、長椅子にムリヤリ座らされ、明らかに百枚はありそうな紙の束がドカンと歩風の前に置かれた。

「こ、これは一体……?」

「反省文よ。あなたが罪に至った流れを、小説にして私に提出しなさい」

「反省文で小説!? なんですかそれ?!」

 さすがに、歩風もこのめちゃくちゃな罰には驚いているらしい。どれだけポジティブでもプラスにはもっていけないようだ。

「私はね、罪を憎んで人を憎まずって言葉が嫌い。人には罪に至る流れがあり、その流れを理解してやる事が公正への第一歩なのよ」

「……ってことは、これで終わり、じゃないんですかね……?」

 歩風の問いに、銀華はニコリと笑って頷いた。

「やだー!! 先輩助けてくださいよぉー!!」

「悪いな。俺も小説なんて書いたことないんでな」

「私なんて読んだこともありません!」

 それは問題じゃね?

 いや、小説が一般教養とまで言うつもりはないが、しかし読んだことがないってのはバカっぽすぎるだろ。

「お、オージョ先輩!」

 歩風は、何故か雨梨に助けを求める。まあ、確かに雨梨なら書けそうではあるが。

 しかし雨梨が歩風を助けるわけもなく、「そのまま脳の回路が焼けて死ねるといいね」と微笑んだ。

「鬼! 悪魔! 第六天魔王!」

 なんでそんな言葉知ってて、お前はバカなんだよ。

「小説が書けないっていうなら、漫画でもいいわよ?」

「なお無理ですよ!?」

 じゃ、と俺達は手を挙げ、生徒会室を後にする。

 しかし、その前に「杏樹、放課後は教室で待っていなさい」と背中に声をかけられ、冷たい汗が流れた。


  ■


 教室に戻ると、優作と総一が駆け寄ってきて、「どうだった!」と声を揃えた。

「……行かなきゃよかった」

「ライバルが……ライバルが……」

 俺と雨梨の言葉が妙に咬み合わないので、とりあえず二人は雨梨を自分の席に返し、俺からだけ話を聞くことにしたらしい。

「地獄の学園警察、武蔵野銀華はどうだった?」

 総一の言葉に、俺は思わず「異名とか恥ずかしいな」と答えてしまった。地獄の、ってなんだよ。B級ホラー映画かよ。つーか学園警察ってなんだよ。ラノベの架空組織か何かか。

「あの人手錠とか持ってるからなー。ま、あの手錠で捕縛されたいって奴は多いが、しかしそれをするには、罰のリスクがでかすぎる」

 優作は顔を赤くしながら、もじもじとはにかんだ。お前も捕縛されたい人種か。

「まあ、そりゃ捕まる度に罪に至った流れを小説で書かされたんじゃ、頭擦り切れそうだよな」

 っていうか、罪に至った流れがシンプルすぎて、どう考えてもラブレターになる。

「――この短時間で開放されたってことは、お前らは注意だけで済んだみたいだが」

「まあな……」

 いや、放課後に何があるかわかったもんじゃない。そういう意味で、まだ無事が確定ではないのだ。

「三大財閥の一つ、武蔵野家が実家だもんなー。王ヶ城とタメ張れんのは、あの人だけだし。――んで」

 まるで彼女のノロケでも話すかのようにしていた優作が、キリッと顔を正し、俺を見る。

「生徒会室で何があったのか、話せよ! どんだけのSっぷりを堪能したのか、俺にもおすそわけ!」

「俺は特に興味ないが……。聞いてやっても、いいぞ?」

 優作の嬉しそうな顔と、総一の照れくささを隠すような顔に追いやられ、俺は壁際に追い詰められてしまった。

 別段隠すような話でもないし――話してやろう。

 そうして、俺は先程生徒会室であった事、思い出した事を語った。

 それを聞いた二人の反応は。



「テメェーッ!! どうすりゃそんなにフラグが立てられんだ教えてくださいお願いしますッ!!」

 と叫びながら、俺を背中に担いあげ、アルゼンチン・バックブリーカーを仕掛ける優作。身長もパワーも上の相手なので、俺は簡単に持ち上げられてしまった。

「態度とやってる事が言ってる事とあってねえー!!」

 痛い痛い痛いって!!

 朝に歩風の所為で痛めた腰が悲鳴を上げてるからぁ!!

「すごいな、アンジー。さすがの俺も少しだけ羨ましくなってきた。というか、ワクワクしてきた。小鳥遊家の子ともなんかフラグ立ててんじゃないか」

 小鳥遊家は、三大財閥の最後一つ。

 しかし、俺の記憶にはそんな人間いないので、ないはずである。

 ……無いと思う。

 ……無いよね?

 っていうか、総一いまワクワクするって言った。なにそれムカつく。

「くっそう……なんだよ死にてえ……俺もなんか出会いねえのかよ……」

 声はテンションダウンしたが、しかし俺に仕掛けるアルゼンチン・バックブリーカーの力は弱まらない。

「ま、なんにしても。放課後をお楽しみに、だな。優作、下ろしてやれよ。アンジーの顔がやばい。トマトみたい」

「――っと、そうか。ここで潰しちゃ、俺が武蔵野会長に殺されるか」

 総一に促され、俺はなんとか開放される。

 あー、頭に血が回ってクラクラするぜまったく。

「土産話よろしくー」

 ヒラヒラと手を振り、席に帰っていく総一。それと一緒に優作も引きずってってくれたのがありがたい。

 俺も席に戻って、また寝るとしよう。なんとか銀華が来るまでに、精神メーター回復させないと。




  ■



 ジャラ。

 何の音でしょうね。意識が覚醒した俺は、寝ぼけ眼で正面を見る。まず目に入ってきたのは銀華の笑顔。

 なんでこんなとこに? その後ろに、黒板の上にかけられた時計。もう帰りのホームルームも終わったくらいの時間か。

「おはお……う、銀華……」

 あくび混じりに挨拶をする俺に、銀華は

「おはよう、杏樹。言っておくけど、授業中の睡眠は校則違反でないとはいえ、あまり褒められたモノじゃないわ」

「授業中に寝るのは学生の特権だよ……」

 と、俺は頭を掻こうとする。

 ……あれ、右腕が妙に重たい。何かと思ってみてみると、俺の手に手錠がかけられていた。右腕を持ち上げようとしたら、繋がっていた左手も持ち上げられていたようだ。

「……なんじゃあこりゃあ!?」

「おっ、懐かしいドラマのネタだねえ」

「あれ名シーンだよな」

 遠くから呑気な優作と総一の声が聞こえてきた。

 お前ら助けろよ! 友達が手錠されてるんだよ!? 学園生活で発生していい状況じゃないよ!

「ぎ、銀華! お前これ、俺が何したってんだよ!?」

「いえ、特には。机に突っ伏して寝てたあなたが、両手を前に突き出してたから、まるで手錠してほしそうに見えただけ」

「誰が手錠してほしいなんて言うんだよ?!」

「あら、首輪してる人に言われたくないんだけど。……その気があるんじゃないか、とは思ってたけど、まさか杏樹がMだったなんてね」

「この首輪も俺の意思じゃないし! 見ろ、鍵穴があるだろ!? 雨梨からムリヤリはめられて、俺じゃ外せないの!」

 首輪に手錠って、これじゃまるでM奴隷だ。勘弁してくれ。

「外してこれ。マジで恥ずかしい」

「恥ずかしいってことは、才能あるわね」

「人類皆Mになっちゃうよ!!」

 そんなことになったら俺は人間をやめる。

 首輪と手錠装備で恥ずかしくないやつなんているのか。

 ……総一辺りは、恥ずかしがらなそう。

 優作も、美少女に求められりゃ、すんなりやりそうだな……。

 もしかして、俺の周りにはロクな人間がいないんじゃないの?

「そういやさー、昔は触手エロゲ無理だったのに、最近はイケるようになったんだよなー」

「性癖も慣れなのかもな」

 優作と総一はもう帰れよ。俺らの会話聞いてんじゃねえ。

 あとこれリアルだから。慣れないから。

「じゃ、行きましょうか」

「行くってどこに? つーかこれ外せ」

「学校の見回りよ。放課後はハメが外れる生徒多いからね。手錠の鍵は外さないけど」

「上手い事言ってんじゃねー!!」

「いいから、立った立った」

 奴は手錠の鎖を掴み、俺をムリヤリ立たせた。

「まったく、ワガママ言わないでほしいわ。ただでさえ忙しいんだから」

「俺を巻き込まなきゃいいだろ!? 手錠されりゃ抵抗するよ!」

「ま、いいじゃない。昔みたいに銀華様って呼んでもいいのよ」

「呼んでねえー」

 幼稚園は銀華ちゃん、小学校から呼び捨てだったはずだが。

「呼びなさい」

 ガッ、と顎を捕まれ、唇をタコの様に尖らされる俺。無表情で俺の目を見つめる銀華さんすごく怖い。

 昔のトラウマがあるから、お前に怒られると身体の芯が冷える。

 つーかこれだけでキレないで。

「じゃ、行くわよ。――ついてこなくてもいいけど、ついてこなかったら手錠外れないから、そのつもりで」

「ちょっと待って銀華様! ホントマジ麗しいっす銀華様!」

「ウザい」

 褒めた上に銀華様って呼んだら辛辣な言葉が飛んできた。

 なんでだよ。鍵渡せよこんちくしょう。

「……アンジーって、あんなに情けない感じだっけ?」

「性格変えるにゃ、充分な出来事目白押しだったからな」

 背後からの優作と総一の言葉に、俺は振り向いて、「帰れお前らは!! こうなりたいか!」と手錠を見せた。

 すると、やつらはダッシュで逃げた。

 ……この手錠は印籠か何かか。

 ってかやっぱりイヤなんじゃねーか手錠。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る