寿司

 少年は寿司を握っていた。

「はい、どうぞ。美味しい?」

 相手は頷いた。

「そう、よかった~、このネタさっきまで生きてたんだよ~」

 相手は嬉しそうだった。そしてこれは何か聞いてきた。

「ん~? わかってるくせに(笑)」

 相手はバレたか、と笑っていた。

「さ、どんどん食べてね」

 相手は頷いて美味そうにたくさん寿司を食べた。

「キャハハ・・・・・・僕にはわからないけど美味しいのかな、人間って」


 少年が握っていたのは人間の刺し身だった・・・・・・


 そしてそれを食べていたのは魚の化け物だった・・・・・・



「ねえ、食べ物を食べれる事に感謝しないとこうなるよ、キャハハハ・・・・・・」

 少年は誰にともなく呟いた。

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