今生きてる者達が
少年はある場所に立っていた。
「……まだまだ生きて欲しかった人がさっさと亡くなって……ホントに不条理だね。ならせめてできるだけ悲しい思いをする人が減るように、今生きてる者達が進んでいかないとね」
少年はそう呟くと手にしていた花束を地に置いて、手を合わせ目を瞑り祈った。
「ゆっくり眠ってくださいね……」
そう言って少年はそこから去っていった。
その場所は六甲山。そこから見える街はかつて……
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