胸が詰まるくらい、美しくて切ないお話でした。
読みながら、高校生の頃のあの感じをありありと思い出しました。主人公の彼のようなトキメキ体験こそありませんでしたが、思い返せばキラキラした時期でしたね。
>いったいどうすれば、君の視界に入ることができるのだろうか。
これ、キューン! ってなりました。青春だなぁ……
行動を起こさないことで綺麗なまま取っておける記憶、わかる気がします。って、ああああ。時間差で来た。コメントを書いていたら時間差で涙が溢れてきました……読んだ直後は鼻の奥がツンとするぐらいだったのに、なんだこれは。
私はもう駄目です。主人公の彼と、その彼女さん。迫田くんと高野くん、そしてもちろん消しゴムの彼女。皆さまの幸せをお祈りし、ちょっと顔洗ってきますw
作者からの返信
コメントありがとうございます!
高校生だった当時、私も本当に何もなかったんですが、それでも思い返すと何かキラキラしていたような気がするから不思議ですね。
まさか泣いてくださるとは……!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
消しゴムの彼女のことはもちろん、友達と机くっつけて昼ごはん食べる時間とかも、もう二度と戻ってこないんですよね。こうして大人になっていく……
深く共感してくださって、ありがとうございました!!
何物にも変え難い青春の一ページですね。
消しゴムを切ってくれた瞬間…まさに恋に落ちた瞬間でしょうか?…の描写がとても素敵でした。その瞬間、彼には時間がゆっくり感じられたのでしょうか?それとも彼女の笑顔を写真のように記憶しているのでしょうか?……そんなことを思いました。
歳を取るほどに青春がキラキラして見えて困ります笑
とても素敵な作品でした!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
消しゴムのくだり、彼女の性格などの一端が表せればいいなと思っていたので、嬉しい感想です。
さりげない出来事でも、主人公の中では忘れられない瞬間だったんでしょうね。
分かります……リアルな学生時代は大した青春でもなかったはずなのに、存在しない素敵な青春時代に戻りたくなります……笑
そんなものを追体験していただけたのであれば幸いです(*´-`)
コメント失礼します。
青春の苦い思い出・・・僕もこの主人公と同じで、最後の最後まで告白できなかったことを思い出しました。彼女からもらった一通の手紙は未だに机の奥に大切に保存しているって未練タラタラですね。
だからラストシーンの主人公がカメラのシャッターを切ることで、ほろ苦い青春の思い出に対して、一区切りつけたところが個人的にとても好きです。
僕もそろそろ前に進まないとな。
思わず二、三回読み直してしまうような素敵な話をありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
おぉ、似たようなご経験が!
「行動に移さなかった(移せなかった)こと」って、思った以上に心に深く残るんですよね。
一歩を踏み出せなかったことが後を引いてしまうというか。
写真はその瞬間を切り取るもので、それにまつわる思い出も一緒に保存される感じがします。
かつて彼女がいた、今は誰もいない景色を写すことで、仰るとおり主人公は気持ちに区切りを付けたのだと思います。
本作、自分でも気に入っているので、そのように言っていただけてとても嬉しいです(*´꒳`*)
桜短編文庫、ご参加いただきありがとうございます。
シャッターを切れずに躊躇っている僕と、断面滑らかに迷いなく消しゴムを真っ二つにしてしまう君。そして躊躇いのつみかさねは過去となり、花びらが僕を追い越してゆく――という流れにたまらなくなりました。
よい作品をありがとうございました。
それにしてもモニターで見た時の字面(原稿面?)が綺麗だと思いました。
自分はガチャガチャするので勉強になりました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
色や景色などに共通する要素と、対になる要素を両方入れるようにしてみました。
過去と現在、変わったものも多いですが、変わらないものも確かにありますね。
Webだとどうしても目が滑りがちになってしまうので、いろいろと試行錯誤しています。
お褒めいただけて嬉しいです(*´-`)
こんばんは。
もしかして、「君」が結婚相手なのかなと思って読みましたが。最後は切なく終わりましたね。
悲しみでない、誰にもある甘酸っぱい思い出としての切なさですが。
写真を撮りに来たという用件がまた、過去の記憶をセピア色に染めてくれますね。
まあ誰にでもあると言いながら、私自身には経験のない系の思い出なので、ィィ(o´Д`o)ナァと呟くくらいしか出来ませんが。
花びらを舞わせる清涼なる風。私のところにも届きました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
その辺り、ちょっとした仕掛けにしました(*´-`)
結局何も起こらずに終わった淡い片想い。これ、行動起こして玉砕してたら、消し去りたい過去になってたんでしょうね。
風を感じていただけて嬉しいです!
『小鳥は怪物に見つからない』と『無神論者たちの唄』を続けて拝読して、この作者さんは他にどんな作品を書いているんだろう、と気になって、古いものから読んでみています。どれも素晴らしいけど、この作品は特に好きです。
高校時代、まったく些細なきっかけで片思いが始まり、どこにいてもその子が気になる、その子が特別に見える。そういう感じをすごく思い出しました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
拙作をいろいろ読んでくださり、感激です! 好きと言って頂けて非常に嬉しいです。
恋の始まりってほんの些細なことだったりするんですよね。何も始まらない、何も変わらない淡い気持ち、お伝えできたのであれば幸いです。
素敵なレビューもありがとうございました!!
編集済
思い出深い場所に行くと、過去を思い出しますね。
交わす事の出来なかった言葉。淡い恋心。校舎。木の臭いのする机。消しゴム。桜。雪。色々なワード達。
高校時代の切ない1ページですね。
私も、ふっと学生時代を思い出しました。
叙情的な文章がとても美しいと感じました。
なごり雪ならぬ、なごり桜。タイトル名もナイスですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
こちらはちょうど桜が満開です。
何年、何十年経っても、過去に慣れ親しんだ場所へ行けば、当時の思い出が鮮やかに蘇ってきますね。
その時は当たり前だった日常も、本当はその場所、その時間にしかなかったものでした。
文章をお褒めいただき嬉しいです(=´∀`)
タイトルも、上手く余韻になっているといいなと思います。