Scene7 さあ、《芳桜院 境夜》。 俺に新たな愉悦と快楽を与えてくれ。 sight of |造物主《デミウルゴス》
まえがきに代えた
ムカつく神様きどりの御託を聞きたくない人向き Scene7のあらすじ
俺様系、一人称風です。
絶対神が《芳桜院 境夜》に気づいて、ちょっかいをかけようと考えた。
注意事項
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神格を得て、もう何年立つのか忘れてしまった。
知ろうと思えば方法はあるけど、人間ふぜいの時とは違い、月日を数える事に意味がないので、やってない。
それでも、楽しめる事がない時は、月日を数えたくもなる。
楽しい事を追いかけてたら、そんな事はないんだがな。
管理神格どもは嫌がるだろうが、また戦争でも起こすかな。
思い上がって、力さえあれば、自分なら世界を改革できるって考えてるバカに力を貸してやってな。
どうせ、力に溺れて虐殺や弾圧でも始めるだろうから、力さえあれば正義のために戦うなんて考えてるイジけた無能に力を貸してやれば、いいように踊るだろうからな。
それで、楽しい戦記物語のできあがりだ。
それとも、魔物とかに力を与えて魔王モドキでも創って勇者物語をやってみるか。
未来の破滅の記憶を刷り込んでやって、それを回避させるというのもいいな。
異世界の人間の精神データをどこかの人間か動物か魔物にコピーして、転生物語ってのにするか。
記憶コピーでゲームや物語の世界と誤認させて楽しむのもありか。
これと、他のを組み合わせるとバリエーションが増えるしな。
あるいは、肉体ごとコピーしたヤツを創って異世界転移物語にするか?
これと、他のを組み合わせて遊べるし、適当な記憶を与えてやって、復讐物語や殺し合いをさせるのも面白いか。
恋愛物語を絡めてやれば、いいように張り切ってくれるが、やりすぎるとドロドロになるから、そこらの兼ね合いは考えないとな。
貴族などと自分達を呼ぶ、卑小な笑える下種どもの縄張り争いと順位付けのための争いを絡める場合も限度を調整してやらないと。
戦争以外でちまちまと妬みで足の引っ張りあいをするしか能のないザコが、用意した主役を取り込むと物語がセコくなるからな。
まあ、復讐とかの暗い情熱だけはあるクズの笑える様を見るのなら、便利な連中だが。
何れにしろ、意外性が楽しめないから、予定調和と化すのはしかたないが、ランダム要素をあえていれてやれば、マルチエンディングゲームにはなる。
そんな事を考えてたら、そいつが現れた。
そう、《芳桜院 境夜》という男だ。
明らかに、俺の認識の外から、《芳桜院 境夜》はやって来た。
しかも、俺の【神査】スキルを受け付けない。
魔術や魔法を使っても、《芳桜院 境夜》に干渉はできなかった。
それは、《芳桜院 境夜》と名乗る言葉を聞く存在がいなければ、この俺が名すら知る事ができない──つまり、直接、その姿も声も知覚できない──という事だ。
顕現して受肉すれば、直接的な知覚も得られるが、神域からの【神査】スキルでの情報収集では、人間の精神を探査するという間接的な知覚でしか《芳桜院 境夜》は認識できないのだ。
だから、《芳桜院 境夜》が何時から、この世界に存在したのかは解らない。
遊べる存在はいないかとランダムに精神探査を行っていなければ、今でも気づかなかっただろう。
だが、一度認識した今なら、世界の中で唯一の【神査】スキルの空白領域として間接的知覚はできた。
神格の共振を誤魔化す事はできないから、神ではないのだろう。
ならば、これは《稀人》というやつなのだろう。
知的生命が、神格を得るよりも小さい確率で生じる奇跡。
世界を変え得る
話には聞いていたが、それと出会う日がくるなどとは、夢にも思わなかった。
《稀人》が外なる世界から来訪したのなら、明らかに俺より力のある神格が関ってる
これは、楽しくなってきたな。
【神化】のスキルを発現させて初めての《外なる神》の干渉だ。
そして、今、この世界の絶対神は、俺だ。
かっては俺より力のある連中もいたが、皆、絶対神として存在する事に飽きて消えていった。
絶対神であるってのは、そういう事で【神化】のスキルで能力として得た不死や不滅は、望まぬ生を続ける苦痛なんてのとは無縁の“ やりたい事をやりたいようにできるスキル能力 ”なのだ。
それが、この世界の法則で、俺の意思こそが運命。
今までは、そうだった。
だが、この瞬間からは違うのだ。
さあ、これは特別なお楽しみの時間だ。
久しく忘れていた愉悦が俺を満たしていく。
そう、これは未知への期待というやつだ。
世界との相対時間を変化させながら考える。
さて、どうするか?
《芳桜院 境夜》に干渉できなくても、それ以外への干渉は容易だ。
今、この瞬間に数百年前から《芳桜院 境夜》の存在が預言されていたという記憶と物証を創るなどの間接的な干渉は幾らでもできるのだ。
《外なる神》の干渉で邪魔されないように動く必要はあるが、遊びようは幾らでもある。
さあ、《芳桜院 境夜》。
俺に新たな愉悦と快楽を与えてくれ。
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あとがきに代えた
次回予告
男ってやつは、どこの世界でもホントウにどうしようもない。
女だってホメられたもんじゃないやつは大勢いるけど。
それでも、弱い立場で腐らずに頑張る心意気はある。
それに引き換え、男どもときたら腐ってなくても力頼りで。
オマエは犬か! ってくらいの序列好き。
強くなきゃ、正しい事も言えないと思い込んでるバカに。
偉くならなきゃ、誰にも認められないって考えてる勘違い野郎。
そんな「夫子供」を育てる母親役と妻役だけが、女の幸せ!?
ナメんじゃないわよ!!
次章 女なら女性解放の魁を目指さなきゃね
Scene1
グッバイ
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