酒肆
「よし、
独り言を漏らすと、晴人が寄ってきた。耳も頭も善い犬だ。
晴人を車に乗せる。
向かう先は、
晴人に言った。
「俺は病院に行くけど、暇だろうし待ってて欲しいんだ。」
クゥーン。
寂しそうな鳴き声がする。晴人も、元は
「
犬が入っても問題なく、邪魔にならず、快く預かってくれて、
突然、晴人が窓に手を掛け、ワンワンと吠え出した。其の先を見ると、
「ん?
晴人に言った。
「
「いらっしゃいませ。ご注文は……」
「ああ、すいません。違うんです。」
申し訳無い気持ちに成りながら、
「そうですか。構いませんよ。」
案外あっさりと承諾され、ほっとした。胸を撫で下ろす。
「賢い犬で、迷惑はお掛けしませんので。」
「ええ、犬の扱いには慣れていますから。安心してお出かけなさってください。」
何て善い人だ。帰り、
「あ、
樋口一葉を机に置く。もう少し多い方が善いのかも知れないが、加減が分からない。
「
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます