ヽ(`Д´)ノ

優しい店主さんに見送られてバーを出てから、相棒に頼まれました。病院から逃げた人を探すそうです。

注射が嫌だからって逃げちゃダメです。僕も病院キライですけど、逃げません!1回だけすごく痛いことされましたけど、もうされないからです。


探すのは、2人別々ですることになりました。その方が見つけやすいからです。血のにおいがする、サングラスの男の人。クンクンと地面を嗅ぎまわって探しました。

でも、なかなか見つかりません。そういえば、お店を出てから鼻があんまりききません。しびれてる感じがします。でも、がんばって探しました。




しばらく探していると、公園に来ました。遊ぶと楽しいところです。いつもはこどもたちの声がいっぱいしますが、もう夜なので静かです

向こうの方から、声が聴こえました。男の人の声です。それも、叫び声。うめき声かもしれません。

ウガッ!

確かにそう聞こえました。聞き覚えのある声です。不安になりました。まさか。まさか。

まさかまさかまさかまさかまさかまさか。

急いでそっちの方向に走ります。血のにおいがします。2つ違う血のにおいです。



パンッ、と大きな音が鳴りました。嫌な音です。何かあった時の音だって教えられてきました。


ケンカをする2人の人が見えました。片方は、相棒。足から血を流しています。もう1人の男の人は、サングラスをしていて、肩から血を流しています。それに、サングラスの男は、いつも相棒が危険だからさわるな、と言っているものを持っています。相棒に、そのとがった方を向けているのです。




思わず、そのサングラスの人に体当たりをしました。そいつは、僕に気づかなかったみたいで、ドサッとたおれました。手から、あの危ないものが落ちます。

これ以上うごいて、相棒をいじめようとするなら思いっきりかんでやろうと思っていましたが、動きません。頭を打ったみたいです。


ひとまず安心して、相棒のところへ走りました。どくどくと赤い血が出ています。僕はどうしたらいいか分からないで、傷口をなめたり、まわりをぐるぐるしたり、とにかく吠えたりしていました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る