第54話 リアリズムと性別
私は女性作家は漫画物語に向いて無いと思ってる。何故わざわざ性別が?これが意外と大事なんだ。それは男オタ向けのって条件がつくから。受け手と書き手の性別の違いが致命的になる。そこに一つの大きなヒントがあるから。女性作家はリアリズムを大事にしすぎる。これを素晴らしいじゃないか?となる人は漫画物語の真髄を分かってない。私は漫画全般について語ってるわけじゃない。今のオタク向けの先端はリアリズムが適当な作品が多い。これはリアリズムを構築する事にかなりの能力を持つ大半の作家が使い物にならない事を示す。極端な話をするとその能力が無駄になることがある。わかり易い例なら小型のハイテク機器が良い例だと思う。アレもこれもと機能を詰め込んだ電子機器はどうしても大きくなる。一定の大きさに収める制約があるならそこには必要なものに特化した部品だけを入れるベキなんだ。人間の能力の限界の話じゃない。リアリズムと漫画物語の創造性の関係は反比例になりやすい。それは人間がどちらかを選べばどちらかが落ちる関係にあるから。それは限界じゃないのか?そう単純じゃない。大半の人間はここに納まってしまうだけで、その例外が非人間的なわけじゃない。私は比喩が多いと思う、能力不足だと思う。3冠王もきちんと人だからって話。投手バッター大谷も。
その根本はどこにあるか?と言うとリアリズムを志向すると言うのは創造に対する禁則事項の塊になるから。良く言われるが自由な発想が出来ない。しかしこれは無いものねだりの部分が合って物語りはリアリズム無しには大半成立しないんだ。だからリアリズムを無くすのではなくて、リアリズムの規制を緩める。これが漫画物語の本質になる。漫画物語と言うから漫画全般と勘違いされる。端的に言えばこれはラノベになる。ただラノベは漫画の歴史をひきついでやってるから所詮は漫画の延長でしか無い。ラノベの文字による特化部分を良く心得てるけど、それでも所詮は漫画物語に過ぎない。
性別の問題がまだ良く分からないなとナル。それは男性全般じゃないのがポイントになる。女性作家はリアリズムを緩めた時の漫画の創造性で生じる面白さが良く分かってない。その証拠に分かってるものは独自のものが描けるから。リアルに見えてどこか変だと少女漫画に思った事があると思う。頭の中身がお花畑的な女の子がちらほら出てくるから。実際は少女漫画はすぐ対象年齢を上げて精神的グロとも言うべきシリアスを展開したがるけど。リアリズムを緩めた時のバリエーションがイマイチ少ない。少年向けだからと切って捨てられないのは高橋留美子さんだと思う。アノ人だけは別格だと思う。それでいて女性的だと感じるめぞん一刻のような作品も作ってしまうのだから。後男性作家と入り乱れる萌え4コマも特徴的だと思う。
オタク向けなんて女キャラだけだろ?それはある。ただSAOと言う作品はSAOと言う作品に出てくるからアスナが光り、アスナが出てるからSAOはファンが多いと言う理想的な相乗効果を作れている。これをとあるのみさかミコトも同じになる。根本がキャラ愛でも作品によって1キャラクターが作品に貢献する比重が全く異なる。これを外から見た人間は2つに分かれる。人気作品だから世間的に高い人気でも当たり前だろ?って側と、キャラ萌え作品だから人気作品なんだろ?オタク作品を外から見てる人間にはこれが分からない。オタク向けにとってキャラだけで成立する作品ばかりじゃない。最も良い例を挙げるとラブライブがキャラで売るタイプでどれだけSAOと違うか分かると思う。ラブライブとSAOを見分ける方法は簡単で、男主人公が大活躍するか?にある。ここが根本的に異なる。男主人公が活躍すればそれだけお気に入りの女の子キャラの描写が減るのでそれはマイナスにしかならない。良く言われる男がいると駄目より、私はまずはここが大きいと思う。シンプルに単位時間の男と女どっちが多く出るか?で大体タイプの違いが分かってしまう。SAOの作品としての魅力が軽視されてるグループと逆にアスナの萌えキャラとしての人気が軽視されてるグループと2つに分かれる。バランスよくこの2つを評価できる人は大体オタクとしてきちんと楽しめてる人だと思う。ゼロ年代の萌えアニメの増加で至極真っ当な作品がキャラを輝かせるって基本が分からない時代になってるからだと思う。SAOってその点普通の事してる。
私はいち早く、SAOの作品としての価値を見抜いていたからなろう系のアニメでの大活躍を全く驚かなかった。むしろゼロ年代になれてしまって物語の当たり前の基礎を忘れていたのはオタク向けに偏見を持っていた人達だと思う。SAO-アスナって計算式が多分立てられなかったんだと思う。ただこのすばはめぐみんのキャラ人気の高さを確認してる。キャラデザから内田真礼さんにならなくて良かったと思ってる。新人の高橋さんが上手く波に乗れたのが良かった。内田さんだと狙いすぎて外す可能性もあったから。オタはスグ飽きるから。
リアリズムの話しずれてるけど?そうじゃない。奇抜さや新しさを感じる作品はオタク向けとして金になるって話になる。それを私は創造性なんてかっこつけて書いただけなので…。柔軟な発想で創る事が求められるので誰でも出来るわけじゃないすごい仕事なのだって言いたいのもあるけど。それに対して一発屋ばかりの結果論だよなっていつも書いてる。漫画物語、オタク向けの基本は作家の使い捨て。滅茶苦茶やらすことでその作家の限界異常の作品を引き出すことにアル。限界以上の作品を作った作家が1発やで終るのは当たり前だろと。まれにこれを必然にする作家がいるけど例外だと思う。
タイトルに偽りあり、実際は性別の話じゃない。ただ何故少女漫画って深夜アニメで話題にならないの?ってこれがある。これは結構重要で、女性作家のファンタジーってどこかで冬にやってた赤髪の白雪姫みたいなところがあるから。
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