プロローグ 3

 遅かれ早かれなった。


 担任教師の岡本を殺すことを決意した時点で、警察を相手取ることになるだろうと覚悟していた。


 今朝のように堂々と決行するのではなく、行きずりの強盗にでも見せかけて殺すということも考えたが、警察の捜査能力は侮れない。早晩、〈いじめ〉の事実を掴み、竜人に容疑をかけていただろう。

 それに、強盗に見せかけようとした場合、岡本の通勤ルートや行動パターンを調べる必要がある。そのための時間が惜しかった。


 岡本を殺すのは目的ではない。手段だ。

 自分の身を守る手段としての、殺人だった。


 その先で、今度は警察組織が竜人たつひとの身を脅かそうとしている。


 ならば殺そう。一人残らず。

 自分のために。自由のために。

 これはそのための殺人、そのための〈戦い〉だ。



     ◆ ◆ ◆



 ピザを頬張りながら、竜人は、警察を殺す方法を真剣に考えていた。


 状況は膠着している。

 警察が竜人の自殺の可能性をどれほどと見積もっているかはわからないが、突入を決断したとしても、実行されるのは日が落ちてからになるだろう。

 拳銃を持った立て籠もり犯に対し、を構えた警察官が雪崩れ込んでくるということはありえない。SITやSATのような専門部隊が出張ってくると考えたほうがいい。


 だとすると、この膠着状態に甘んじるのは危険だ。


 攻め手と守り手では、常に攻め手のほうが有利。攻め手は守り手の様子を観察し、その都度、最適と思える方法で攻撃すれば良いが、守り手はそれに逐次対応するか、攻め手の思考を読んで賭けに出るしかない。

 歴史上、多くの国が長い年月をかけてまで堅固な防壁を築いていたという事実は、すなわち、攻めることに比べ、守ることが如何に困難であるかを示している。


 まして、現状、竜人はひとりきり。相手の警察は無数にいる。

 ここで発想を守りに傾けてしまえば、やがて訪れるのは敗北の未来だ。


 竜人はピザを食べながら、リビングのテレビをつけた。

 チャンネルを適当に回してみる。ほとんどのテレビ局が、竜人の起こした事件を臨時ニュースとして取り上げていた。

 すでに竜人が自宅に戻ったことまで知られているようで、画面にはタワーマンションを背後に早口で状況を説明するリポーターが映し出されている。


 警察は、こういったマスコミの行動が、立て籠もり犯である竜人に悪い刺激を与えてしまうとは考えないのだろうか。

 自殺の仄めかし方が下手だったか、それとも、クラスメイトの誰かが事件と竜人の情報をネットに上げたのかもしれない。それなら、こうも早くマスコミが群がってきたことにも納得がいく。


 画面が切り替わり、ワイドショーのスタジオが映し出される。ちょうど放送中に事件の情報が飛び込んできたようだ。禿頭のコメンテーターが、早速、中学生に銃を奪われた警官の失態を批判していた。


 大した情報は得られそうにないので、竜人はテレビを消した。


 リビングが静かになると、微かな物音が耳に届いた。音はマンションの中、玄関のほうから聞こえてくる。

 竜人は玄関に移動し、扉に側頭部をくっつけて、耳を欹てた。


 遠くのほうから音がする。何かの機械音。大きな物体が、下のほうから上がってくる。……だ。


 聴覚が、異常なまでに冴えていることを実感した。

 エレベータは、竜人の家から何軒か部屋を挟んだ場所にある。すぐ隣にあるわけではない。普段の生活でエレベータの音に気づいたことなど一度もない。

 それなのに、今はわかる。

 エレベータが自宅と同じ八階に止まるのも、中から三人の人間が降りてきて、車輪のある台車のようなものを運んでいることも、全てわかる。


 マンションの住民の避難はまだ完了していない。立て籠もり犯を刺激しないよう気をつけながら、三十階建てのマンションの住人を全て避難させるには、流石にかなりの時間がかかるはずだ。現に、より遠くのほうでバタバタと急ぎ足の足音が複数聞こえた。

 避難中の人間なら、エレベータで上がってくるはずはない。

 ということは、エレベータから降りたのは警察の人間ということだ。


 足音と台車の音は、ゆっくりと近づいてくる。慎重に、なるべく音を立てないように、息すら潜めて、近づいてくる。

 竜人は、彼らが何をしに来たのかを推測し、


「……舐められてるな」


 と、小さく呟いた。


 彼らの狙いは、この階にカメラを設置することだと見ていい。


 このマンション内には防犯カメラが一切ない。建設当時は備え付けられていたらしいが、住民がプライバシーの保護を理由に撤去させたのだ。オートロックに、常駐の警備員もいることが、多くの住民を撤去賛成派に回らせた。


 そのことが今になって警察の不利に働く。このマンションの廊下は全て建物内にある〈内廊下〉だ。外部に面していないから、竜人が家から出てきても、警察にはそれを察知する術がない。立て籠もり犯の動きが全くわからないのでは、突入する際にも問題になる。

 だから、わざわざ警察官がカメラを設置しに来た。


 あれだけ自殺を仄めかしてやったのに、気づかれないと思っているのか、自殺などしないと高を括っているのか、どちらにせよ、竜人のことを舐めている。


 だが、好都合だ。

 戦場で、相手に侮られることほど嬉しいことはない。

 その油断という心の隙間に、致命の傷を刺し入れることができるから。


 竜人は父親の部屋へ行き、クローゼットから大きな鞄を引っ張り出した。仕事の付き合いで買ったきり、一度も使われていない、新品のゴルフセットだ。

 中のクラブから一番重そうな物を選び、抜き取る。ドライバーだ。

 外に気づかれたくないから使うつもりはないが、念のため拳銃をジーパンのポケットにねじ込み、玄関に戻って再び物音に集中する。


 三人分の足音。ゆっくり近づく台車の音。内廊下だからよく響く。

 音の大きさから推測して、廊下の左手奥、曲がり角に差し掛かるところだ。その部分は少し広めになっている。

 竜人は息を止め、素早く、そして静かに扉を開き、僅かな隙間を擦り抜けるようにして廊下に出た。


 姿勢を低くして走る。曲がり角に差し掛かる。

 推測どおりの、まさにその位置に、制服警官の後ろ姿が見えた。後ろ向きで台車を引っ張っている。

 足音に気づいた警官が振り向くよりも、竜人がその頭めがけてゴルフクラブを振り抜くほうが、速かった。

 不意を打たれた警官は、もんどり打って転倒した。

 残る2人の表情が驚愕に染まっていくのが、スローに見えた。

 聴覚だけではない。全ての感覚が研ぎ澄まされていた。


 向かって左側に立つ警官は、小型の脚立を抱えている。咄嗟には対応できない。ならば、まずは右側。こっちの警官のほうが早く動く。

 瞬時に判断し、銃に手をかけようとしていた警官の側頭部に狙いを定め、クラブを振る。

 柄を大きくしならせて弧を描いたドライバーのヘッドは、警官のにクリーンヒットし、警官はゴルフボールさながらに吹っ飛んで、廊下の壁に激突した。

 スイングの回転をそのまま利用し、竜人はその場で一回転して、残る一人の頭も打ち抜いた。脚立を抱えていた警官は、ほとんど何も反応できないまま、短い悲鳴を上げて倒れた。


 ほんの一瞬の出来事。

 竜人の体は、その全てが完璧に機能していた。

 腕も、足も、筋肉や骨に至るまで、全てが三人の警官を無力化するという、ただひとつの目的のために最適化されていた。まるで、この日のために何度も練習を重ねていたみたいに、全身が一切の無駄なく動いていた。


(……明らかに異常だな)


 自身の体の変化に気づきながらも、竜人はそのことについて考えることを後回しにして、行動する。


 倒れた警官たちにはまだ息があったので、一人につき三回ずつ、頭部にゴルフクラブを振り下ろし、確実に息の根を絶った。頭蓋骨に穴が開いて脳が覗けるほどの打撃に、新品のドライバーのシャフトは曲がってしまった。


 警官たちが運んでいた台車には、大きなジュラルミンのケースが三つ、積まれていた。中を改めている暇はないので放置していい。


 それから、死体をまさぐって拳銃を奪う。銃そのものより弾丸がほしかった。予備の銃弾くらい持っているかもしれないが、やはり探している時間はなさそうなので諦めた。


 三つの死体から一番小柄な体格のものを選び、それを引きずりながら、竜人は自宅に戻った。


 死体を玄関に引っ張り込んで、念のため扉を施錠する。そのあとで死体から防弾ベストを脱がせ、シャツの上から身に着けた。血が付着しているが気になったが、贅沢は言っていられないだろう。


 外にいる警官たちが異常に気づくまで、あまり時間がない。

 竜人は再び死体を引きずりながら、リビングへ移動した。


 と、そのとき、テーブルの上のスマートフォンが鳴った。

 右手の血をジーパンで拭い、手にとって画面を見ると、母親からの音声通話だとわかった。


「………………」


 黙って考えていたのは、三秒ほど。

 竜人は着信を拒否し、スマートフォンの電源も切った。


 今さら母親と話すことなどない。それに、本当に母親かかけてきたのか怪しい。警察がまた交渉のつもりでかけてきたのかもしれない。


 スマートフォンをテーブルに戻し、作業を再開する。

 リビングからベランダに繋がる窓を大きく開け、死体を引きずったままベランダに出た。我が家にガーデニングを趣味に持つ者がいないことに感謝する。ベランダにはほとんど物がなく、作業しやすそうだ。


 頭上からヘリコプターの音がする。警察のものか。マスコミのものか。

 竜人は死体を担ぎ上げ、八階のベランダから投げ落とした。


 岡本よりも大柄な死体だったが、さほど苦もなく実行できた。岡本がいい練習台になったのかもしれない。


 八階という高さでは、流石に死体の落下する音は聞こえなかった。

 代わりに、大勢の人間の悲鳴が、足元から響いた。野次馬たちの声だろう。次いで、野次馬たちを下がらせようとする警察官の、拡声機を通した大声も聞こえた。その声もまた、悲鳴のように上擦っていた。


 これで外の連中は混乱状態に陥る。状況への対処は後手に回る。

 その隙に、マンションからの脱出を試みよう。


 父親の部屋から、新しいゴルフクラブと、父親の黒いジャケットを持ち出す。防弾ベストの上からジャケットを羽織り、拳銃を右ポケットに、奪った銃から抜いた弾丸を内ポケットに流し込む。二本の警棒も、折り畳んで左ポケットに入れておいた。


 ふと、テーブルの上のスマートフォンが目に入る。

 情報収集の道具としては優秀だが、持っていかないことにした。GPSで居場所を特定される恐れがあるから、使用には危険がつきまとう。


 準備を終えて、竜人は家を出た。

 もう二度と戻れないかもしれない、といった感傷が湧くことは無かった。


 周囲の音に気を配りながら、エレベータホールではなく、階段へ向かう。階段のほうから聞こえる音はない。大きな物音は、ほとんど外から聞こえる。悲鳴に、怒号、遠くから新たに近づくパトカーのサイレン。


 誰にも出くわすことなく階段へ辿り着く。ほとんど避難経路としてしか使われない階段は、屋内にあるにもかかわらず、寒々しく感じられた。


 上からも、下からも、足音はしない。警察は、八階で警官が殺されていることにまだ気づいていないようだ。


 足音を響かせないよう慎重に、けれども迅速に、階段を降りていく。


 階段は地下の駐車場にまで続いているが、竜人は一階で足を止めた。父も母も自動車免許を持っていない。なので当然、竜人も駐車場にまで降りたことはない。どこに出入り口があるかもわからないから、駐車場から外に出ようとするのは危険だ。正面玄関からの突破が難しいようなら、そのときは考えよう。

 そう結論づけ、1階の廊下を滑るように歩き、エレベータホールの手前の角で立ち止まった。


 エレベータホールの先が、正面玄関になっている。

 曲がり角で身を隠しながら、ホールの様子を伺う。

 人の気配はないが、エレベータの音がした。三機ある内の一機が動いている。階上から下りてくるようだ。


(マンションの住人か、警官か、どちらにせよ……邪魔だ)


 今すぐに出て行って正面玄関に向かったら、エレベータから降りてきた人物に背後を取られる。警官だったらそれでアウトだ。だからと言って、その人物が正面玄関から出て行くのを待っている余裕はない。


 決断は一瞬。直後、エレベータの扉が開いた。

 曲がり角に隠れたまま、足音を聞く。降りてきたのは2人だ。正面玄関に向かって歩いて行く。

 竜人はゴルフクラブを握り締め、走り出した。


 二人の人物を視界に捉える。片方は制服警官、もう片方は私服の女性。マンションの住人か。

 背後から、まずは警官の頭部を側面から殴打する。

 クラブヘッドがめり込むほどの打撃に、警官は悲鳴も発さず吹っ飛んだ。


 続けて、もうひとり、女性の小ぶりな頭を狙ってクラブを振る。

 まさしく殺人的な加速を得たクラブヘッドは、振り返ろうとした女性のちょうど顔面に激突し、薄く化粧の塗られたその顔を粉砕した。

 破壊された顔面から血を噴き出しながら、女性が倒れ込む。


 その、向こうに。


 小さな、小さな、女の子が、いた。


 黄色い帽子に、水色のスモック。胸には花の形をした名札。

 倒れる女性の向こう側に、幼稚園児と思しき女の子が、立っていた。


 大きく見開かれた円らな瞳と、竜人の殺意に満ちた目が、合う。


(足音に、気づかなかった……?)


 大人二人の急ぎ足に、子供一人の足音が掻き消されていたのか。

 おそらく、女の子は、幼稚園から帰ってきてすぐ、着替える間もなく避難指示が出され、母親とともに避難する途中だったのだろう。

 その母親は、顔中を血塗れにして、横たわっている。


 女の子が、小さな口を目一杯広げる様子が、スローで見えた。

 泣かれる――と、竜人は咄嗟に思った。

 それはまずい。ここで泣き喚かれたら、外の警官が集まってくる。折角、混乱させたのに、正面玄関から脱出できる可能性が、減る。


 ――だから。


 だから、竜人は。

 自分のために。自由のために。

 小さな女の子の、小さな頭めがけて。

 無感情に、無表情に。

 ただ、ゴルフクラブに渾身の力を込めて、振った。



     ◆ ◆ ◆



 今にして思えば――と、現在のは回想する。


 あのとき確かに、一線を越えた。

 まさしく、あの瞬間に、自分はのだ。



     ◆ ◆ ◆



 狙いは過たず、クラブヘッドは女の子の頭を正確に捉え、小さな体が宙を舞い、真っ赤な血と、砕かれた頭蓋骨から飛び出した脳漿が、あたりに撒き散らされて、女の子は数メートルも吹き飛ばされると、冷たい床に力なく転がった。


 あとを追うように、女の子の被っていた帽子が、ふわりと落ちた。


 数秒待っても、女の子は動かない。

 先に倒れた大人2人も、動かない。

 静寂が、世界を包む。死の静寂だ。


「はぁ……」


 竜人は、安堵の息を吐いた。


 危なかった。危なかったが、なんとかできた。


 聴覚にばかり頼るのは危険だ。状況判断は五感で、確実に行う必要がある。竜人は自分にそう戒めた。


 それから、女の子の死体を跨いで正面玄関に向かう。

 と、その途中で、ズボンの尻ポケットのスマートフォンが鳴った。

 一瞬の緊張が安堵に変わり、少し気が抜けていたのだろう。竜人は、誰からの電話かも確認せず、スマートフォンを耳に当てた。


「はい、もしもし」


 そう言った直後、息が止まった。心臓の鼓動も止まっていたかもしれない。

 あまりの驚きに。あまりの恐怖に。



 



 家に置いてきたはずなのに。

 GPSで追跡されてしまうからって。

 そのスマートフォンが、どうしてここにある?


 おかしい。なんだ。どうなっている。

 手に伝わる感触は、確かに自分のスマートフォンだ。

 いつも使っている、手に馴染んだスマートフォンだ。

 それが、どうして、ここに。

 そもそも……一体、誰が電話をかけてきたんだ?



「あ、もしもし? やーっとつかまったなぁー」



 女の声がした。

 しかし、スマートフォンからの声じゃない。

 次の瞬間。


 世界が、崩れた。


 竜人の見ている景色が、バラバラと崩れ落ちていく。

 まるで、景色の全てがジグソーパズルでできていて、そのピースがひとつずつ剥がれ落ちていくかのように。


 最初は自分の目がおかしくなったのかと思った。

 だが、違う。


 視線を下ろすと、自分の腕や、自分の体は、特に変化がない。

 その向こうの景色だけが、崩れ落ちていく。

 右を見ても、左を見ても、上も、下も、景色が、世界が。

 世界の全てが、竜人だけを残して、バラバラ、バラバラ、崩れていく。


 崩れた先には、深い深い暗黒が覗いている。

 世界が崩れ、暗黒が増していく。竜人を覆っていく。


 声も出なかった。何もできなかった。

 竜人は、ただスマートフォンを耳に押し当てたまま、世界が崩れていく様を呆然と眺めているしかなかった。


 やがて、世界の最後の一片が剥がれ落ち、全ては暗黒に飲まれた。

 けれど、自分の体だけは見える。

 手も、足も、光のない暗黒に包まれているのに、はっきりと見える。


 足元も深い暗黒が広がるばかりで床はないが、浮いている感覚や、落ちている感覚はない。体に感じる空気も、マンションにいたときと全く変わらない。


 竜人は何も考えていなかった。

 目の当たりにした光景が異常すぎて、ここはどこだ、とか、俺はどうなった、とか、そんな当たり前のことを考えることすら、脳が拒否していた。

 そこへ――



「やあ、木崎竜人きざき たつひとくん」



 背後から、声がした。

 女の声。世界が崩れる直前に聞こえた声。


 振り向くと、そこに見知らぬ女がいた。

 女は、上も下も定かでない暗黒の中で、白い椅子に腰掛けている。そばには、椅子と同じ意匠の施された、小さな白いテーブルがある。


 女は足を組み、艶美な微笑を浮かべながら、こう言った。



「君は、生まれる世界を間違えた」

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