第5ミスターデビット

 ミスターデビッドはカルフォルニアに住んでいて彼は

大豪邸に住んでいる

だって彼は 成功者なのだから

 でもいつも熟考している


朝目覚めると11:00にシャンパンとキャビアの朝食を

プールサイドでとる

 時々自家用機でオーストラリアにいる妹に会いに行く

それからニューヨークにいく

 リンゴスターとスカッシュをするために・・・・


咲は昔叔父さんから教わった歌を歌っていった

 暗いキッチンで一人で座って小さいころからいろいろな歌を

教えてくれた

 おかげで語学には苦労しない

世界にお金持ちは果てしないほどいる

彼らはほとんどが生まれた時からそうなのでそういう意識がない


 反対に悲惨なことも限りない

でも誰もそんなことは見ない

 自分の周りのことしか見ない 自分の周りを守ってしがみついて生涯を終わる

 誰だって自分が大切なんだわ それは当たり前のこと

その時、急に電気がついたので驚いてふり返った

 姉が立っていた そして言った

「どうしたの」

「何でもないわ ご飯をたべていて」日向は咲を見た

色が白く髪はサラサラで美しいがどう見ても体に合わない

擦り切れたみすぼらしいパジャマを着ている

 「ねえ、パパとママはどうして帰ってこないのかしら?」

不意に咲が言ったとき涙が出そうになった

 自分は理由を知っているが

 なんといっても咲は14歳だ 世話をしてくれる人のいない咲は

最後に母親が買ってくれた 

 ぴちぴちのパジャマを着て変なものばかり

食べている

 学校の成績がいいのも裏目に出ている気がする

成績さえ良ければ両親は何も言わないからだ

不意に自分がどんなに無神経であったか、勝手だったか悟って涙が出そうになった

「どうしたの」先が聞いた

「ねえ、洋服を買いに行きましょうよ」

「それならほしいものがある」

 「本当に?」

少し安心した、欲しいものがあるって聞いて 若い娘が欲しいものがないなんておかしいもの

 「なんでも言って」

「ありがとう 大好きよ」咲が見たこともないようないたずらっぽい笑顔を見せて笑った

 ほんのつかの間私たちは心が通じ合ったと感じた

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