終わり夢

 カガナは顔から半身へと伝う血、舌で唇のあたりを舐める。鉄の味、暖かい忘れかけていた愛しい人の体液。

 車が突っ込んできて目の前で停車する。

 小刻みに揺れる壊れかけの車。そして深く深く、深淵へと繋がって思い出は蘇り、反芻していく。

 そこで目が覚めた。

 目覚めの無気力さを引き連れて倦怠感がカガナを襲う、電車に乗り道を歩く、楕円形に歪んだ学校の日常はそこにある。

 ただそれは現実として、彼女の席は空席だった。

 朝の会で「中村レイは、……欠席か」先生はそう簡単に告げた。




 ――いつかの放課後。

「レイさんは宇宙に行きたいと思う?」

 カガナは椅子に逆向きにまたがり、後ろの席の中村レイと話している。

「カガナ君ってやけに前向きなとこあるよね」

 肘をついて緊張のない表情でレイは答えた。

「それはよくわからないけど長く生きて未来を見てみたいって気持ちはある」

「たしかに技術的進歩に私も興味があるわ」

「で、宇宙って見てみたい?」

「そこはどうだろう、憧れと探求はまた別な気がする」

「知らないことを知りたいと僕は思う、宇宙の一番端っこがどうなってるのか知りたい」

「たどり着けない場所に行く、それはたしかに憧れるわね」

「深に宇宙にいけるものは争いをしないものしかいないんだって」

「誰の言葉?」レイは小さく首をかしげた。

「どこかの偉い人」カガナは嘘を言った。




 混乱、現実感がない、引き伸ばされた無自覚な感情はあの異形の巨翼、黒々しい靄が頭にかかっている。あのとき吸い込んでしまった何もかも、移ろい、呪いが感染した。《アマガ》を盗む、そう心に誓った。

 カガナは健軍にある軍施設の外れの一室、その中の《アマガ》が安置されている棚の前に立っていた。それが入っている、黒い匣=櫃。

(これさえあればレイに振られることはなかったんだ、こいつは僕のもので僕のもとにあるべきもの。そして次は……)

 奥から声が聞こえた、事務所の置くの一室へとカガナは忍び足で進む。甲高い女性の短く途切れ途切れの声、小窓から見えたイザナキとサラが重なり合う光景。興奮と嫌悪、嫉妬の入り混じりで心臓の鼓動は瞬時に限界点まで達する。

それは嫌でも一瞬で目に焼き付いてしまった、息を殺し思考の濁流を整理しようとしても何も行うことは出来ない。辛うじて引き足を一歩また一歩と動かしてなんとか黒い匣のところまで移動してそれを掴むと事務所を出た。




 ――今日の放課後。

 帰り道の西日が熱くカガナの顔を照らしていた。隣には中村レイが後ろ手に軽快な足取りで歩いている。

 カガナはわざとらしく周りも見回し、手を忙しなく動かして機会を伺っていた。

「どうしたの?」とレイは首を傾げて微笑んだ。

「いや、あの」

 その問いでカガナの手に汗が即座に集約され、気づかれぬように袖で手早く拭いた。

 そして次に差し出すはずであった手は、……言うはずであった言葉は目の前でかき消された。

 街路樹が折れんばかりにしなり、各所で窓硝子の割れる音、二人は互いを飛ばされないように掴み合った。

 異形のものは道路にめり込むように前方に現出した。

 重々しく顔を上げるカガナ。唾を飲み込み今現れた邪魔なそいつを見据える。

「君は来た道を引き返して、僕が引き付けるから」

 カガナは背中越しにレイへと言った。

「いや、だめよ」泣きそうな顔でレイは言う

「いいから」とカガナはレイを向き直らせ背中を強く押す、そして自分は異形のものに向って威嚇の声を張り上げて走り出した。

(このくらいなら俺一人でも)

 カガナはそう思い、立ち上がる途中の異形のものの脇を走りぬけ振り返った。

 対峙、いままで出会った中で一番小柄なその異形の体格はカガナの自信を増長させた。

「逃げてカガナ君!」

 異形は顔を上げて反対の方向を見る。

(レイさん、何でそんなこと言うんだよ、それにおまえも僕だけを見ていればよかったのに。……今度だって何とか出来たはずなのに)

 異形は素早く、カガナが来た道をたどるようにレイに追いついた。カガナも追う、がしかし先日の戦闘での疾風の如き俊敏さは今、彼には無かった。

 中村レイに陰りが迫る。

『カガナ君、さようなら』

 口の動きでたしかに彼女はそう言ったように見えたしわずかに声も聞こえた。世界は律動し刻み、ゆっくりとそこだけを切り取りカガナの心に植えつけるように場面は限りなく静止に近づいた。

 怪物の体格に似合わぬ大口が中村レイを飲み込み、噛み砕き、巨欲/巨翼にすがり返り血をカガナは浴びた。

 お菓子でも食べているかのように軽快に顎を動かして飲み込んだ。彼女の体液は生暖かく、それが心地よかった。常軌を逸したその場面、彼は狂ってしまったのかもしれない。

 異形はあしらうようにカガナをやさしく撫でた。羽跳び、道路に転がるカガナ、頭が左右に揺れ力無く立ち上がった。目線も焦点もおぼつかず、霞んだ瞳で異形を見る。それは目の前にあり、肘から先が太く膨張した片腕を振り上げているところだった。

 ざわめきの中で騒音が猛烈に近づいてきた。

 カガナと異形の間に割り込むように停車した車、運転席からサラが助手席からイザナキが飛び出す。

 異形の腕が振り下ろされ屋根が凹み車体が跳ね窓硝子が割れる。

「しっかりしなさいカガナ」

 サラはカガナの肩を掴み揺らす。

「状況を説明して」再び焦点の合った彼の目をみてサラは質問した。

「レイがヤツに食われました」

「あの子……そう、残念だったわね」

「何でそんなに簡単に言うんですか!」

 サラはその絶叫を無視して振り返り「イザナキここは場所がいけないわ、彼を回収する、手早く済ませてよね」と言い放った。

 イザナキは黒い匣から大剣アマガを取り出し、こちらに一回軽く頷きを返すと異形に斬りかかった。

 カガナはサラによって歪んだ車の後部座席へと押し込まれてその場を離脱した。

 車は速度を上げていく、遠ざかる衝撃、異形は地面に伏して煙が舞う。

(あいつだけ、どうして! ……あいつはもつものを持ち立っている許せない)

 カガナは思い、そして遠くになっていくそれを車の窓から、見えるものを見ていた。その時カガナの頭の中でつっかかっていたものの一つが取れる。

(――どうしていままで忘れていたんだろう、あの家、あの風景、そうあの場所はばあちゃんの家があった場所だ。思い出せずにいたサラと一緒に戦い、疲れ、帰る夢の中の大切な情景、それは祖母の家、僕が幼い頃いた町。そういえばばあちゃんってどんな顔してたっけ……)

 カガナは頬についた乾きかけの血の感触を手でたしかめながら夢で見るサラといた場所のことは思い出した。

(僕はレイさんに振られたんだ)

 顎に皺を寄せ、小刻みに震える口元。カガナの中にその感情が渦をまく。

 その情けない顔を鏡越しにサラは時折、気づかれないように見ていた。

 不自然に揺れる車、カガナはその日、その後あったことを覚えていなかった。




 閉鎖された廃墟、その建物の天辺、カガナはそこにどうやって上ったのか覚えていない。自分のものになりかけたもの、希少で高価、そして美しい宝石を掴み損ねそれは谷底に落ちた、二度と戻らぬ。どうせこうなるのなら自分でまずめちゃくちゃに手垢をつけておけば良かったと彼は思った。側には黒い羽が幾つもおちていた。

(カラス……)

 廃墟を後にした、砂利で靴が鳴る。顔を上げる、カガナの知覚した地面、それと廃墟を交互に見た。

「さっきは屋上にいたのに、それは妄想? あんなところに登れるはずが……」

 独白、また見上げるカガナ、廃墟とその奥の夕日、乾いたいい匂いの空気。

「天使たちは眠っている、起こさなければ。天使たちは息を潜めている、探し出さなければ。天使たちはどこにもいない、どこにもいない」

 そうつぶやいた彼の左手には黒い羽が握られていた。


 倦怠感が引き伸ばされ幾分かそれは消えていった。憐憫は遠く、虚無は近く、カガナは教室の自席に座っていた。

「えー、……中村レイは病欠か」

 静かな教室に担任の声は良く通る。

 カガナは何かに呼ばれでもしないのに顔をはたと上げ、前を見た。そしてまた目線を窓の外、校庭へと戻した。


 場面は転換し夜になる。

 電車から見る景色は色濃く、闇深く。やつらがこちらの様子を伺っている。

(僕が覗くからこちらを見ている。僕がこちらを見ている)

力があればレイに振られずに済んだんだ。《アマガ》さえあればあんなことにはならなかった。

 乗客もまばらな帰路の電車、4人席に独り座り、外は陽が落ちて硝子には街の光に紛れて遠く、あるいはそこを見つめる彼の顔が映し出される。脇には黒い大きな鞄。中身は今の彼には手遅れな力が入っていた。


 夢に出てきた訪れるはずのない白い朝、晴れているはずの夜明け、周りはただただ白く静寂、風の高鳴りとともに家を出て儚くさまよった。

 教師の『中村レイは病欠』という言葉を聞いてからもう学校には行きたくなかった。彼女は今日もそう処理され、カガナは無断欠席として教室の隅々にまで浸透していったことだろう。

(僕のことを教師な何て言うんだろう)カガナはそう思った。

 彼は坂を下り薄暗い谷間にある駅から電車で都市の中心部まで出た、新水前寺駅から通町筋方面の路面電車に乗り換える。

 車窓から景色を注意深く観察する。彼は異形の姿を求めていた。

 路面電車は水道町に到着、車掌はそう告げ扉が開く、そこにはサラの姿。

「こいつを取り返しに来たんですか」狭い車内、カガナは立ち上がり鞄を抱え語気を強くして言う。

「道化ね」鼻で笑うように抜けるサラの息。

「どういうことですか」右頬を吊り上げて顔を歪ませるカガナ。

「鞄の中を見てみればわかるわ」

 カガナは小さく首を横に振った。

 だんだんと何かが近づいてくるようにそれはいつの間にか聞こえていた。最初は弱々しくしかし確実に重低音の鐘のような折れ曲がった響きが、そしてついには街の大通りを満たすまでに成長していた。日は斜めに暁へと架かる頃、満たした不快感の正体を確かめたくてカガナはサラを跳ね除けて路面電車を飛び出した。

 大通りに車の姿はなく、カガナは真ん中まで進み出る。視界の端にイザナキが立っていた。

「傀儡め! おまえがあいつらを呼んでいたんだろ」イザナキはカガナを指差して叫んだ。

 彼の手には板状の鉄塊、《アマガ》が握られていた。2本あるのかとカガナは最初思った。しかし別の考えが彼のそういった安直な思考をすぐに押し流した。慌てて黒い鞄=匣を開けてみると中には鉄板に簡素な柄がついているものが入っていた。

「それが欲しければあげるわ」サラは目線も寄こさず、見ている先は明るさが残る現在においても異質な穴、特異点のような深き闇、そう呼ぶにふさわしい存在、そしてこの不快な音源。それは上空――あの漆黒。

 まるでまわりの光すら全て吸い込み何ものをも逃すことない黒の中の黒羽を纏った天使。名を《黒天》

 カガナが仰ぐ空、黒い羽が空を舞っていた。街で戦ったやつの黒い霧とは違い何者をも気にせず、自由に風の吹くままに。

 黒天はゆっくりと、質量が空気ほどしか存在しないかのように目の前の歩道橋に降り立った。手を広げ会釈をするような振る舞いで回りを見回しているようだ。頭部の口元より上は陶器のように白くなめらかな仮面が三角形を広げるような形で覆い全身の黒とは対照的で浮いて見えた。細身に見える体もまた黒よりも黒い放射状の布のようなもので覆われておりはっきりとは認識できない。

 空気は粘り気を持ったように歪んでいる。その原因はずっと鳴り響いているこの鐘のような音、音源として聞き取れない、カガナは直感として黒天が原因であると確信していた。しかしどこか遠くの場所から発せられているようにカガナは感じざるを得なかった。


 イザナキは駆け出す。欄干から信号機へと跳躍、歩道橋の上に立っている黒天まで切りかかった、落下に体重を乗せて肩から斜めのなぎ払い、表情は風に波打ちイザナキの奥歯が軋む。黒天は両腕を十字にして防御、その後のあしらうような優しい撫でにイザナキは地面へと直球一直線に飛ばされた。

 空中にて体を捻り接地アマガを突き立てて停止した、そこへ間髪入れずに布状の黒い触手のような物がイザナキを突き刺そうとうねる様に伸びて来た。イザナキはアマガでそれらを払いのけながら後退、攻勢に転じようと構え踏み込んだ瞬間に一閃、足元をなびき地面が爆発。

 大きく捲れた道路、電柱は根元から折れもたれ電線が千切れそこに触れれば絶命を誘う火花が散る。《アマガ》は空へ、残り少ない緋色を受け舞い、光り輝き黒い羽に紛れて翻り踊る。

 彼は瓦礫と共に飛ばされてカガナの後方の道路へ転がり動かなくなった。


 サラとカガナの距離。彼女は先ほどとは別人のようにカガナを見つめ、カガナに迫る。吐息が触れる、体温が伝導し心臓の鼓動さえ聞こえそうな二人の空間。

 サラの耳元での囁き「あいつを追い払って、私のために」それを彼女は全く同じ発音と間隔で繰り返した。

《アマガ》は満足したように赤焼けた空気を吸い込みながらカガナの後方に、手の届く距離に突き刺さった。 

 その音に顎が僅かに跳ねる、そして我に返るカガナ。

 虚ろな目をした彼女。

 風と風を擦り付けたような甲高い音がしている、長い――終末の足音、遥か彼方の恒星の瞬きにも似た、鼓膜に触れる音楽。

 カガナは口をへの字につぐみ、振り返り《アマガ》を引き抜いた。唇を噛み、離すと今度は奥歯を噛みしめ、前を見据えた。

 サラは口元を僅かに吊り上げて笑っているように見えた。

 カガナの歩み、折れた電柱、火花を散らし続ける切れた電線、そこに《アマガ》を充てた。電熱の小刻みな死の震動、触れたものが《アマガ》でなければカガナはとうに焼け死んでいる。纏う稲光、空気の焦げた臭い。

「やつを倒すには超大な仕事量が必要だ、全てを吸い上げてやる」焦点の合わない目でカガナは言う。震動は徐々に小さくなっていき耳鳴りは強くなる。そして世界は静止しカガナの頭から音が消えた。

 黒天に両目が重なり世界は律動する。大きく見開く彼ノ瞳にも優雅な雲焼けが赤く写る。

 《アマガ》を右下から上段に振り上げる、空間を斬り裂きなぞるように稲妻が走り歩道橋ごと黒天を斬りつけた。黒天はカガナの上方に回避、舞い上がる。歩道橋は轟音、地響きとともに崩壊、瓦礫や細かな石が飛散する。

 放つ、目掛けて放つ放つ放つ、稲妻の嵐は美しくも闇夜さえ吸い込んでしまいそうな黒羽をちぢらせ焦がした。

 自由落下ではない加速度で振りほどきカガナ目掛けて黒天は落ちた。

 重い、道路は砕け埋没、重いが《アマガ》で受け跳ね除ける。黒天は翻り柔らかく着地した、それが見るのは道路を叩き割り大振りでこちらへ向けて瓦礫共々質量を放つカガナ。

 岩のような土塊のような雨に気圧され防御一辺倒の黒天へと構える。

 地殻と大気、隙間を感じとり最も早い部分を感覚で探す。引き手で柄を握る左手に力が入る、右手は刃の前方へと這わせて真っ直ぐに伸ばすし腰を低く構える。その線をたぐるように《アマガ》をより水平に。

 そうして感じ取った次元僅かな狭間、それを這わせていた右手を命一杯目の前に伸ばして掴み空間を捻る。

 打突一閃。カガナは一歩だけ踏みだした、その一歩は伸長され空間は歪む、歪みは元に戻ろうとする、その力がカガナを押しやった。やつの頭部への迅雷。

「消し飛べ」絶叫。

 語尾は言葉にならぬ絶叫。

 静寂を切り裂いたのは剣だけではなかった、カガナから発せられた肺が潰れんばかりの音、空間は言葉によっても歪む、そして一本の矢として走り抜けた。

 しかしそれは重力にでも阻まれられたように黒天の脇腹をえぐっただけだった。走り抜けたつもりだったが刃は途中で止まり、黒天はそれを掴み引き抜いた、カガナは振りほどき後ろに跳躍、距離をとり再び身構えた。

 肩で息をするカガナ。

 突然の衝撃、後頭部に重い一撃を食らいカガナは地面を舐めた。首を捻り何とか状況を確認しようとする。


 見えた景色。

 イザナキが岩のついた鉄の棒を落として《アマガ》を拾いあげて――僕に向けてゆっくり、ゆっくりと突き立てる場面。

「君さえいなければ」とイザナキに言われた。

「夢に僕は出てこない」と君は言う。

「君さへいなければ」と僕は言う。

「夢に自分はうつらない」

 世界は暗転した。




 ――夢の続きを考えていた。


 授業中いつも校庭を見ていた、そこに巨大な怪物が降ってきたらそのときは飛び出してそいつを倒すときだといつも考えていた。そんなことは起こらないとわかっていたけど。


 授業中鉛筆で背中を突かれた、振り返ると中村レイが紙の切れ端を差し出していた。

 中村レイは唐突である。

 中村レイは行動力がある。

 中村レイは授業中眼鏡をかけている。

 彼女との紙切れのやりとり、途中右斜め二席分後方にいる友人のアルから消しゴムのカスを投げられる。

 アルは大口で声出さないで『う、ら、や、ま、し、い、ぞ』と言っていた。最後になぜか片目をつぶって星を飛ばしてくる始末。寒さが背筋を走った。


『カガナ君って宇宙とか好きなの?』

 僕の後ろの席の中村レイは聞いてきた、綺麗な黒髪が肩の先まである美人さんだ。

『うん』

『今度映画あるよね』

『うん、楽しみ』

『ねぇ』

『なに?』

『見に行かない』

『いいよ』

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新約⌒捌ノ神話目碌、 カガナミ精神概(害)論 シウタ @Lagarun

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