第70話 ガンハンドリングその2

ガンハンドリングは方向転換や弾倉交換等を演練した記憶があります。

方向転換はストレートダウンの状態で号令に従い行います。

例えば左に方向転換する場合は「顔!(顔を向ける)」「銃!(銃を向ける)」「足!(この場合左足を軸足にして方向転換する)」

これで方向転換は終わります。続けて「アップ!」の号令で銃を構え正面に指向したりします。


続いて弾倉の装填及び交換。これは地味にキツかったですね。

これはレディガン(腰だめで前方に指向した状態)から行います。

まず握把を握っている左手を外し、以降一連の動作終了まで右手だけで小銃を支えます。(もうキツイ

以下うろ覚えながら、

まず、スライドを左手で引いて右手人差し指でボルトストッパーを押して薬室が丸見えの状態にし、異物がないかチェックします。

(さらっと書きましたが64式の握把持ってる手の人差し指でボルトストッパー押すとか軽く頭おかしいです。手が小さい人はまず届きません。)

次は右手首を90度右に倒して銃下部つまり弾倉側が左に来るようにします。そして用意した弾倉を左手で差し込みます。

続いて今度は180度左に倒してスライド側が左に来るようにします。スライドが空きっぱなしになっているので左手で軽く引いてカシャッと閉めてやります。

最後に銃を元に戻してレディガンに戻り終了です。交換もこれと同じ要領です。


途中書きましたが正直言ってフロントヘビーな64式でやる動きではないと思います。まあ半世紀以上前にこれを作ったオッサンもまさかこんなことに使うとは思ってなかったでしょうね。


ガンハンドリングでは最後に空砲射撃も実施しました。ガンハンドリングの一連の流れをやり、最後の射撃の際に空砲を撃ちます。

「アップ!」「撃て!」ドンッと発砲音がしてシャコーンと間が抜けた撃鉄のバネの音がします。

空砲とは言え最初で最後の立射だったので面白かったです。


もうこの頃には教育期間も終わりに近づき節度は有りつつも多少まったりとした空気が流れていました。

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